

新年という「区切り」をどう使うか
新年は、暦の上ではただの日付の切り替わりです。
それでも多くの人が「今年こそは」「今年はこうありたい」と考えます。
それは人間が区切りをきっかけに自分を見直す生き物だからだと思います。
このブログでも、毎年新年には必ず立ち止まり、
・去年はどんな一年だったのか
・自分は何を大切にしてきたのか
・これからどこへ向かいたいのか
を整理するようにしています。
今回は、新年の抱負を「気合」や「根性論」ではなく、
現実的で、続けられる形として言語化してみます。
そもそも「新年の抱負」はなぜ続かないのか

新年の抱負が続かない理由は、意志が弱いからではありません。
多くの場合、次のような特徴があります。
- 目標が抽象的すぎる
- 理想が高すぎる
- 生活リズムを無視している
たとえば、
「毎日勉強する」「完璧な薬剤師になる」「忙しくても余裕を持つ」
これらは一見前向きですが、行動に落とし込みにくいのが欠点です。
抱負は「目標」ではなく「方針」として考える

おすすめなのは、新年の抱負を
「達成すべき数値目標」ではなく「行動の方針」として定義することです。
たとえば、
- 忙しくても一度立ち止まって考える
- 分からないことをそのままにしない
- 人に優しくする余白を残す
これらは「できた・できなかった」で白黒つけるものではありません。
一年を通して、何度も立ち返るための指針です。
今年の大きなテーマ:「積み重ねを信じる」
今年の個人的なテーマは、
「派手さよりも、積み重ねを信じる」です。
SNSや情報が溢れる中で、どうしても「結果が早く出るもの」「目立つもの」に目が向きがちです。
しかし実際の現場や仕事は、地味で、ゆっくりで、確認の連続です。
一つ一つは小さくても、
・今日の服薬指導
・今日の疑問点の確認
・今日の一記事
それらは確実に自分の中に積み上がっています。
今年はそれを信じて、焦らず、比べず、続ける一年にします。
仕事に関する今年の抱負:判断の質を上げる

薬剤師として働いていると、毎日何十回も判断を迫られます。
処方内容の確認、服薬指導での言葉選び、疑義照会をするかどうか。
今年は単に知識量を増やすだけでなく、
「その知識をどう使うか」「なぜそう判断したのか」を言語化できる薬剤師を目指します。
そのために意識するのは、次の3つです。
- 処方の背景を一度考える
- 「なぜ?」を最低1回は自分に問いかける
- 分からないまま流さない
忙しい現場では難しいこともありますが、
一度立ち止まる習慣が判断の質を確実に高めてくれます。
ブログ運営の抱負:役に立つまで書き切る

ブログを書いていると、途中で迷うことがあります。
専門的すぎないか、逆に浅すぎないか。
今年は、「この情報で誰がどう助かるのか」を明確にした記事作りを意識します。
そのために、
- 想定読者を最初に決める
- 現場での具体的な場面を入れる
- 「結局どうすればいいか」を必ず書く
読み終えたあと、
「少し安心した」「明日これをやってみよう」
そう思ってもらえる記事を積み重ねていきます。
実践例:小さな行動を抱負につなげる

そこで今年は、「行動に直結するミニルール」を決めました。
| 場面 | 決めた行動 |
|---|---|
| 疑問が出たとき | その日のうちに調べる |
| 忙しいとき | 一呼吸おいてから動く |
| 記事を書くとき | 「誰の役に立つか」を最初に書き出す |
これらはどれも小さなことですが、
積み重なると確実に一年後の自分を変える行動です。
まとめ:新年の抱負は「戻ってこれる場所」を作ること

新年の抱負というと、
「達成できたか」「続けられたか」に目が向きがちです。
でも本当に大切なのは、
迷ったとき・立ち止まったときに、戻ってこれる指針があることだと思っています。
完璧にできなくてもいい。
忘れてしまっても、思い出せばいい。
今年掲げた抱負が、
忙しい日々の中でふと立ち返る「軸」になれば、それで十分です。
よくある質問
Q. 新年の抱負は具体的な数値目標にした方がいいですか?
必ずしも必要ではありません。
数値目標は分かりやすい反面、達成できなかったときに自己否定につながりやすい側面もあります。
行動の方針や考え方を言語化するだけでも、十分意味があります。
Q. 途中で抱負を忘れてしまいました…
それはよくあることです。
忘れてしまった=失敗、ではありません。
思い出したその瞬間が、再スタートのタイミングです。
Q. 忙しくて振り返る時間が取れません
長い振り返りは不要です。
「最近どうかな?」と一度考えるだけでも、十分な振り返りになります。


📘『薬局長のためのモンスター社員対応マニュアル』発売のお知らせ

薬局で働いていると、どうしても避けられないのが「人間関係のストレス」。
患者対応、スタッフ教育、シフト調整……。
気がつけば、薬局長がいちばん疲れてしまっている。
そんな現場のリアルな悩みに向き合うために、管理薬剤師としての経験をもとにまとめたのが、この一冊です。






『薬局長のためのモンスター社員対応マニュアル』
― 現場で困る前に身につける 実務 × 法対応 × 会話例 ―
薬局で起こりやすい“モンスター社員”を15タイプに分類し、
それぞれの特徴・対応法・指導会話例を紹介。
パワハラにならない注意方法や、円満退職・法的リスク回避の実務ステップも具体的に解説しています。
- 現場によくある「人のトラブル」15パターンと対応のコツ
- パワハラにならない“安全な指導”の伝え方
- 円満退職を導くための面談・記録・法的ポイント
- 薬局長自身を守るマネジメント思考
薬局で人に悩まないための「実践マニュアル」として、
日々の業務の支えになれば幸いです。
「薬局長が守られれば、薬局全体が守られる」
現場の“声にならない悩み”を形にしました。
📘 書籍情報
-
- 書名:薬局長のためのモンスター社員対応マニュアル
- 著者:ゆずまる薬局長
- 発行:YUZUMARU WORKS
- フォーマット:Kindle電子書籍
- シリーズ:薬局マネジメント・シリーズ Vol.2
📕 シリーズ第1弾はこちら
👉 『薬局長になったら最初に読む本』








でも処方日数と合わなくて、心がざわつく瞬間があります。

BPSD(行動・心理症状)や服薬管理の工夫を学べば、
「ただの服薬指導」から、「その人と家族を支える支援」に変わるんだよ🍊
この資格は病態・行動心理・ケア技術を体系的に学び、
「薬が残っている」では終わらないサポートを可能にします。
- 記憶障害に配慮した服薬アプローチ(カレンダー・アラーム・一包化)
- BPSD(不安・拒薬・夜間せん妄)に合わせた接し方
- 家族への声かけと言葉の選び方(罪悪感を和らげる支援)
あの人の「できた!」が一つずつ増えていく。
患者さんも家族も、薬局に来るのが少し楽になる。
その力をくれるのが、この一冊。
- 認知症の病態と薬物療法(抗認知症薬・抗精神病薬)
- BPSDの理解と具体的な対応例
- 服薬支援×家族支援の実践ケーススタディ

だから、この資格…今、申し込みます。

今日の決意、最高だよ🌟


コメント