【売上管理】売上を上げるには?基礎編

店舗運営

皆さまどうもこんにちは

今回はあまり馴染みのない話になるかもしれませんが計数管理について話します

【薬剤師歴】 8年目
【管理薬剤師歴】4年目
【勤務場所】調剤&ドラッグストア
【実績】地域支援体制加算・後発3・健康サポート薬局を無実績状態から3年以内に達成
【目指す薬局】地域に根ざした薬局

苦手な人がいると思うので基本的な部分から順に書いていきたいと思います

売上を上げるためには?と考えるにはただ漠然と考えるのではなく

どうしたらいいかを分析しなくてはなりません

売上の計数管理って必要?

計数管理を理解する事で客観的に自店の売上を理解できるようになります。

理解できるようになると基本的な売上高・荒利益高・荒利益率の計算や分析できるようになります

売上高とは?

売上高とは本業で得た収入のことを指します。

本来、売上の数値がよくても粗利が良いとは限りません。

売上にこだわりすぎて視野が狭くなってしまうと大切な所を見落としてしまうことがあります

ただしそれでも売上アップのメリットはいくつかあるので紹介します

目標売上金を決める

売上の目標をもつことは重要な意味があります。

目標持つことでそれに向けて努力をするようになるからです。

目標は最終的に「いくら売上をあげるぞ!」というゴール地点だけでは頑張り方が別々の方向に向いてしまうことがあります。

たどり着くまでの工程をしっかり立ててチェックポイントをいくつも設けながら計画していきましょう。

キャッシュ化

売上がいいと手元にある現金が多くなります。

お店を維持していくために何かあったときにすぐに出せるお金があるのとないのとでは経営面に大きく影響がでます。

その都度銀行から借金するわけにも行かないですしね…

売上が高い=周りから必要とされている

供給者はモノや商品を提供する

需要者は必要なモノや商品をお金で購入する

売上とはお金とモノの交換で得られたお金をまとめた総金額になります。

 

言い換えると、この金額が高いほどたくさんの売買が発生しているところ

つまり、たくさんのお客様から必要とされているところ

一般的にはそういう認識みたいですね

だけど私はそれだけじゃないぞと心の中では言い聞かせています

売上高の公式

では簡単に数値を分析できるようになりましょう

小売業を例に話を進めます

 

一般的な計算方法として

売上高=客数×客単価

客単価=一品単価×買上げ点数

で求めることができます。

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具体例〜計算方法

◯月☓日の実績

売上…1,000,00円

客数…500人

販売個数…2000個

 

上記の場合の客単価、買上げ点数、一品単価を求めます。

 

客単価

お客様の平均購入額のこと

売上1,000,000円÷客数500人

=2,000円

買上げ点数

お客様一人あたりの平均購入数

販売個数2000個÷客数500人

=4点

一品単価

一品当たりの平均購入額

売上1,000,000円÷販売個数2000個

=500円

 

冷静に考えれば誰でも分かる単純な計算ですよね

売上のことを考えるのであれば冷静に分析していく必要があります。

 

予算に対して達成してない

では上記の日付で売上目標額が1,100,000円だった場合はどうでしょうか

残念ながら目標1,100,000円に対して売上は1,000,000円で100,000円のマイナスであることが分かります。

では目標に達成させるためにはどうしたら良いでしょうか?

 

やることは変わらず公式に当てはめてみることです

売上高=客数×客単価

客単価=一品単価×買上げ点数

 

冷静に分析しましょう

客数は変わらない場合

1,100,000円(売上予算)=500人(客数)×客単価

客単価=2200円

客単価を2000円から2200円に上げれば良いことが分かります

一品単価は変わらない場合

2200円(客単価)=500円(一品単価)×買上げ点数

買上げ点数=4.4点

つまり買上げ点数を一人あたり0.4個増やせば目標達成できます。

 

対策方法例
  • 欠品を無くす(そもそも買いたい商品が欠品していないか)
  • 買いやすい売場づくり
  • レジ周り品強化(手軽に一品)
  • 売れ筋商品の展開強化
  • pop(値札など)のメンテナンス
  • クロスMD(お酒コーナーにおつまみを置くなど)

買上げ点数は変わらない場合

2200円(客単価)=一品単価×4点(買上げ点数)

一品単価=550円 

一つあたりの購入単価を50円アップさせると達成します。

一品単価を上げるために例
  • 価格設定の見直し(安くし過ぎていないか)
  • 推奨販売
  • 付加価値がある商品の紹介や展開強化
  • 併売をすすめる(風邪の人にのど飴や栄養ドリンクを薦めるなど)

客単価は変わらない場合

お客さんの購入の条件が変わらないならお客さんの数を増やすしかない

1,100,000(予算売上)=客数×2000円(客単価)

客数=550人

1日50人のお客様を増やす必要があります

客数を増やす例
  • チラシの配布
  • 特売やポイント◯倍デー
  • 新商品の取り扱い
  • ポイントカードの作成してもらう
  • 店頭売場の強化
  • 呼び込み
  • プロモーション展開
  • 接客や接遇強化
  • 他店より安く設定

調剤の考え方

調剤での公式は

売上高=受付回数×処方箋単価

処方せん単価=調剤基本料+調剤技術料+薬学管理料+薬剤料

になります。

 

処方箋単価は処方医が何を処方するかによって大きく変わります

基本的にこちらで頑張ってどうにかなる部分とそうでない部分とあります。 

今回は調剤報酬の考え方は割愛し別の機会で書きますね

今回は基本的な考えだけ

調剤の例〜計算〜

A薬局

1日の薬局100人来局。

1日50万円の売上

【内訳】

50万円(1日の売上)=100回(受付回数)×5,000円(処方箋単価)=500,000円

B薬局

1日50人の患者が来局。

1日100万の売上

【内訳】

100万円(1日の売上)=50回(受付回数)×2万円(処方箋単価)=1,000,000円

A薬局がB薬局と同じ売上高(100万円)になる為には受付回数が何回あれば良いか?

1,000,000÷5,000=200

200回の受付回数があれば、B店と同じ売上高になる。

まとめ

売上は冷静に分析をすると傾向が見えてきます。

その中でどこに着目するかによって解決方法が変わってくるのでじっくり分析しましょう!

第2話 粗利益をあげる?分析方法
【売上管理】売上原価の考え方【粗利対策】
みなさまこんにちは前回は売上を上げる方法について書きました。 今回は粗利を上げる方法と分析について計算例を交えて紹介します。 基本的に小売業目線での記載になりますがそのうち調剤編も書きたいと思います。   基本的な考え方は同じところもあるの...

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