トラムセット配合錠とは?効能・副作用・相互作用を添付文書で解説

整形外科

ゆずまる
ゆずまる
今日は「トラムセット(トラムセット配合錠)」について、添付文書ベースでガッツリ解説するよ〜!
後輩薬剤師なぎさ
後輩薬剤師なぎさ
名前は聞くけど…「オピオイド?」って身構える患者さんも多いですよね。効き方・副作用・併用注意を整理したいです!
ゆずまる
ゆずまる
OK!ポイントは「トラマドール+アセトアミノフェンの合剤」で、肝障害リスク(アセトアミノフェン)と依存・眠気(トラマドール)を同時に意識することだよ。

  1. 前書き:この記事でわかること(添付文書にもとづく)
  2. 本文:トラムセット(トラマドール/アセトアミノフェン配合剤)とは?
    1. 1) トラムセットの正体:2つの鎮痛成分を1錠にまとめた合剤
    2. 2) 効能・効果(適応):何の痛みに使う薬?
    3. 3) 作用機序:どうやって痛みを抑える?(2成分の役割)
      1. トラマドール(弱オピオイド+モノアミン再取り込み阻害)
      2. アセトアミノフェン(中枢性の鎮痛)
    4. 4) 用法・用量:どう飲む?(慢性疼痛と抜歯後疼痛で違う)
    5. 5) 警告・重要な基本的注意:薬局で必ず伝えたい「事故が起きやすいポイント」
      1. ① 肝障害:アセトアミノフェンの総量に注意
      2. ② 眠気・めまい・意識消失:運転の可否は明確に
      3. ③ 依存・退薬症候:自己中断が危ない
    6. 6) 禁忌:絶対に使えない人(添付文書の“次の患者には投与しない”)
    7. 7) 相互作用:併用禁忌・併用注意(薬局での“危険な組み合わせ”早見)
      1. 併用禁忌(併用しないこと)
      2. 併用注意(併用に注意すること)
    8. 8) 副作用:頻度が高いもの/重大な副作用(添付文書の整理)
      1. よくある副作用(頻度が高い)
      2. 重大な副作用(見逃すと危険)
    9. 9) 特定の背景を有する患者:妊娠・授乳・小児・高齢者・腎肝機能
      1. 妊婦
      2. 授乳婦
      3. 小児
      4. 高齢者
      5. 腎機能障害・肝機能障害
    10. 10) 過量投与:何が起きる?どう対応する?
  3. 症例・具体例:薬局での“あるある”を添付文書に沿って解く
    1. ケース1:抜歯後「2錠飲んだのにまだ痛い、追加していい?」
    2. ケース2:慢性腰痛「効いてきたから明日からやめます」
    3. ケース3:うつ病治療中(SSRI内服)「トラムセット一緒に大丈夫?」
    4. ケース4:市販の風邪薬を買いに来た「トラムセット飲んでるけど、これ飲める?」
    5. ケース5:高齢者でふらつき「転びそうで怖い」
  4. まとめ:トラムセット指導のコアは「重複・眠気・依存・相互作用」
  5. よくある質問(FAQ)
    1. Q. トラムセットは「麻薬」なんですか?
    2. Q. 眠くなるのが心配です。どれくらい起きますか?
    3. Q. 市販の風邪薬・頭痛薬と一緒に飲めますか?
    4. Q. 抜歯後、追加で飲んでもいいタイミングは?
    5. Q. 途中でやめたいときは、どうすれば?
    6. Q. 抗うつ薬(SSRIなど)を飲んでいます。問題ありますか?
    7. Q. お酒は飲んでもいいですか?
  6. 参考文献(最終確認日:2026-02-05)
    1. 📘『薬局長のためのモンスター社員対応マニュアル』発売のお知らせ
      1. 📘 書籍情報

前書き:この記事でわかること(添付文書にもとづく)

この記事は、処方薬「トラムセット配合錠(一般名:トラマドール塩酸塩/アセトアミノフェン)」について、電子添文(添付文書)に書かれている範囲を中心に、薬局での説明に直結する形でまとめたものです。
とくに多い相談(「どれくらい効く?」「眠くなる?」「一緒に飲んじゃダメな薬は?」「市販の風邪薬は?」)に、具体例と実践フレーズで答えます。

※本記事は教育目的の情報提供です。個別の治療判断は主治医の指示を優先してください。

後輩薬剤師なぎさ
後輩薬剤師なぎさ
「添付文書ベース」ってことは、適応や用量も“公式に書かれている範囲”で整理できるのがいいですね。

本文:トラムセット(トラマドール/アセトアミノフェン配合剤)とは?

1) トラムセットの正体:2つの鎮痛成分を1錠にまとめた合剤

トラムセット配合錠は、1錠中にトラマドール塩酸塩 37.5mgアセトアミノフェン 325mgを含む配合剤です。
添付文書上、この成分構成の製剤(先発・後発)で注意事項は基本的に共通で、薬局では「合剤ならではの注意」が重要になります。

合剤の意味はシンプルで、作用機序の異なる2成分を組み合わせることで、単剤では不足しがちな鎮痛を補いやすくする狙いがあります(ただし、副作用も“両方ぶん”を意識します)。

ゆずまる
ゆずまる
「合剤=便利」なんだけど、“他のアセトアミノフェン入り(風邪薬など)と重なって過量になりやすい”のが最大の落とし穴だよ〜。

2) 効能・効果(適応):何の痛みに使う薬?

添付文書に記載の効能・効果は次のとおりです。

  • 非がん性慢性疼痛:非オピオイド鎮痛剤で治療困難な場合の鎮痛
  • 抜歯後の疼痛:非オピオイド鎮痛剤で治療困難な場合の鎮痛

ここで大事なのは、どちらも「非オピオイド鎮痛剤で治療困難」という条件が付いている点です。
つまり「とりあえず痛いから出す」ではなく、アセトアミノフェン単剤やNSAIDs等で不十分な痛みに対する選択肢として位置づけられています。

3) 作用機序:どうやって痛みを抑える?(2成分の役割)

トラマドール(弱オピオイド+モノアミン再取り込み阻害)

トラマドールは、μオピオイド受容体への作用に加え、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害作用を併せ持つと説明されます。
このため、痛みの伝達を抑える方向に働きますが、一方で眠気・めまい・依存、そしてセロトニン症候群(併用薬次第)などが問題になり得ます。

アセトアミノフェン(中枢性の鎮痛)

アセトアミノフェンは、NSAIDsとは異なり消炎作用は強くない一方、鎮痛・解熱で汎用されます。
しかし最重要は、“過量・長期・併用重複で肝障害リスクが上がる”こと。添付文書では、1日総量1500mg(本剤4錠)を超える高用量で長期投与する場合に、定期的な肝機能確認など慎重投与を強く求めています。

4) 用法・用量:どう飲む?(慢性疼痛と抜歯後疼痛で違う)

添付文書の用法・用量は次のとおりです。

適応 基本用量 追加・上限 重要ポイント
非がん性慢性疼痛 成人:1回1錠、1日4回(経口)
投与間隔は4時間以上
症状に応じ増減可
ただし1回2錠・1日8錠を超えない
空腹時投与は避けるのが望ましい
抜歯後の疼痛 成人:1回2錠(経口) 追加は4時間以上あける
1回2錠・1日8錠を超えない
空腹時投与は避けるのが望ましい

慢性疼痛では「定期投与(1日4回)」が基本で、4週間経っても期待する効果が得られない場合は治療変更を検討する旨が記載されています。
また、不要になった場合は退薬症候(離脱症状)を防ぐため徐々に減量が明記されています。

後輩薬剤師なぎさ
後輩薬剤師なぎさ
慢性疼痛は「ずっと飲む」イメージが患者さんにありますけど、添文に“効果が乏しければ見直し”って書いてあるの大事ですね。

5) 警告・重要な基本的注意:薬局で必ず伝えたい「事故が起きやすいポイント」

① 肝障害:アセトアミノフェンの総量に注意

添付文書の警告として、重篤な肝障害の注意が明記されています。
特に、アセトアミノフェン1日総量1500mg(本剤4錠)を超える高用量で長期投与する場合は、肝機能などを定期的に確認し慎重投与とされています。

そしてもう一つ、超重要なのがこれ:

トラムセットと、トラマドールまたはアセトアミノフェンを含む他の薬(一般用医薬品を含む)を一緒に飲むと、過量投与になり得るので避ける

薬局実務では「市販のかぜ薬・頭痛薬・総合感冒薬」「他院の処方(カロナール等)」が典型的な重複源です。
患者向け医薬品ガイドでも、“市販のかぜ薬などにも含まれていることがある”と注意喚起があります。

② 眠気・めまい・意識消失:運転の可否は明確に

重要な基本的注意として、眠気、めまい、意識消失が起こり得るため、自動車の運転など危険を伴う機械操作をしないよう注意が求められています(意識消失による事故報告にも言及)。

③ 依存・退薬症候:自己中断が危ない

連用で薬物依存を生じることがあるため観察し慎重投与、という注意があります。
また重大な副作用として依存性が挙げられ、中止・減量時に激越、不安、不眠、振戦、胃腸症状、パニック発作、幻覚、錯感覚などの退薬症候が起こり得るとされています。

ゆずまる
ゆずまる
患者さんが「痛くなくなったから今日からゼロ!」ってしがちだけど、慢性疼痛では“徐々に減らす”が原則だよ。

6) 禁忌:絶対に使えない人(添付文書の“次の患者には投与しない”)

禁忌(投与しないこと)として、少なくとも次が明記されています。

  • 12歳未満の小児
  • アルコール、睡眠剤、鎮痛剤、オピオイド鎮痛剤、向精神薬による急性中毒(中枢神経抑制・呼吸抑制悪化のおそれ)
  • MAO阻害薬投与中または中止後14日以内
  • ナルメフェン塩酸塩投与中または中止後1週間以内
  • 治療で十分管理されていないてんかん
  • 重篤な肝障害
  • 本剤成分に対する過敏症既往
  • (抜歯後疼痛)アスピリン喘息または既往

特に実務で見落としやすいのが、MAO阻害薬ナルメフェンです。添付文書では併用禁忌として具体的な薬剤名も挙げられています。

7) 相互作用:併用禁忌・併用注意(薬局での“危険な組み合わせ”早見)

併用禁忌(併用しないこと)

添付文書の併用禁忌は主に次の2グループです。

  • MAO阻害薬(セレギリン、ラサギリン、サフィナミド等)
    → セロトニン症候群を含む重篤な副作用報告。投与中・中止後14日以内は不可。
  • ナルメフェン塩酸塩
    → 離脱症状のおそれ、鎮痛作用減弱。投与中・中止後1週間以内は不可。

併用注意(併用に注意すること)

添付文書で明記されている“要注意コンボ”を、薬局視点でまとめます。

併用薬の例 何が起きる? 薬局での一言(例)
オピオイド鎮痛薬/中枢神経抑制薬/催眠鎮静薬など
(フェノチアジン系なども含む)
痙攣閾値低下、呼吸抑制増強など
中枢抑制が相加的に増強
「眠気が強くなる・息苦しさが出たらすぐ連絡」
三環系抗うつ薬、SSRI等のセロトニン作用薬 セロトニン症候群リスク(錯乱、激越、発熱、発汗、反射亢進、ミオクローヌス、下痢など) 「急な発熱・震え・下痢・ソワソワは要注意」
リネゾリド 非選択的・可逆的MAO阻害作用により、セロトニン症候群や痙攣リスク増大 「抗菌薬が変わったら必ず申告を」
メチレンブルー(メチルチオニニウム塩化物水和物) MAO阻害作用によりセロトニン症候群リスク 手術・検査前後の薬剤確認を徹底
カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、プリミドン、リファンピシン、イソニアジド トラマドール血中濃度低下で効果減弱の可能性。
肝代謝酵素誘導でアセトアミノフェン代謝物による肝障害が起こりやすい報告。
「効きが悪い/肝機能の定期チェックが重要」
アルコール(飲酒) 呼吸抑制リスク。多量常飲者で肝不全報告(CYP2E1誘導) 「飲酒は控えて」
ワルファリン(クマリン系抗凝血薬) PT延長など作用増強があり得る 「出血サイン(鼻血・黒色便など)は早めに受診」
オンダンセトロン 鎮痛作用が減弱するおそれ(中枢セロトニン作用抑制) 「効きにくいときは自己増量せず相談」
ブプレノルフィン、ペンタゾシン等 鎮痛減弱、退薬症候の可能性 「痛みの増悪・不調があれば早めに連絡」
後輩薬剤師なぎさ
後輩薬剤師なぎさ
SSRIや三環系でセロトニン症候群…って、患者さんは知らないことが多いので、症状を“具体例で”伝えるのが良さそうです。

8) 副作用:頻度が高いもの/重大な副作用(添付文書の整理)

よくある副作用(頻度が高い)

添付文書の頻度情報では、以下が目立ちます。

  • 悪心(41.4%)
  • 嘔吐(26.2%)
  • 傾眠(25.9%)
  • 便秘(21.2%)
  • 浮動性めまい(18.9%)

この並びは服薬指導の優先順位そのものです。つまり、「吐き気対策」「便秘対策」「眠気と運転」「ふらつき転倒」は初回からセットで説明した方が安全です。

重大な副作用(見逃すと危険)

添付文書に列挙されている重大な副作用には、次が含まれます。

  • ショック、アナフィラキシー(呼吸困難、喘鳴、血管浮腫、蕁麻疹など)
  • 痙攣、意識消失
  • 依存性、退薬症候
  • 重篤皮膚障害(TEN、SJS、急性汎発性発疹性膿疱症)
  • 間質性肺炎
  • 間質性腎炎、急性腎障害
  • 喘息発作の誘発
  • 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸
  • 顆粒球減少症、呼吸抑制、薬剤性過敏症症候群(DRESS)

特に薬局で拾いやすい「早期の危険サイン」を短く言うなら:

  • 息が苦しい/強い眠気で起きられない(呼吸抑制の可能性)
  • 全身の発疹+発熱(重症薬疹・DRESSの可能性)
  • 強いだるさ・食欲不振・黄疸(重篤な肝障害)
  • けいれん/意識が飛ぶ(痙攣・意識消失)

9) 特定の背景を有する患者:妊娠・授乳・小児・高齢者・腎肝機能

妊婦

妊婦または妊娠の可能性がある女性には、有益性が危険性を上回る場合のみ投与とされます。
トラマドールは胎盤通過し、新生児の痙攣、身体的依存・退薬症候などの報告がある旨が記載されています。

授乳婦

添付文書では授乳を避けさせることが明記されています(トラマドールの乳汁移行報告)。

小児

12歳未満は禁忌です。
また、肥満・睡眠時無呼吸・重篤肺疾患を有する小児などでは呼吸抑制リスクの観点から投与しない旨の注意もあります。

高齢者

生理機能低下により副作用が出やすいので、状態観察し慎重投与とされます。

腎機能障害・肝機能障害

腎障害では投与量の減量や投与間隔延長を考慮。
肝障害では悪化や高濃度持続の可能性、そして重篤な肝障害は禁忌です。

10) 過量投与:何が起きる?どう対応する?

過量投与では、トラマドールにより呼吸抑制、嗜眠、昏睡、痙攣発作、心停止など重篤な症状があり得るとされています。
アセトアミノフェン大量投与では肝毒性、さらに臓器壊死の報告もあり、消化器症状・倦怠感・発汗などが挙げられます。

処置としては、緊急の呼吸循環管理に加え、呼吸抑制が疑われる場合のナロキソン(ただし痙攣誘発のおそれ)、アセトアミノフェン過量が疑われる場合のアセチルシステイン投与考慮が記載されています。

ゆずまる
ゆずまる
「痛いから多めに飲む」は本当に危ない…。自己増量しない、これを一番強く伝えよう。

症例・具体例:薬局での“あるある”を添付文書に沿って解く

ケース1:抜歯後「2錠飲んだのにまだ痛い、追加していい?」

添付文書では、抜歯後疼痛は1回2錠が基本で、追加するなら4時間以上あける、かつ1日8錠を超えないとされています。
ここで薬局が確認したいのは:

  • 今飲んだ時間(4時間経っているか)
  • その日に何錠飲んだか(8錠以内か)
  • 他の鎮痛薬(特にアセトアミノフェン含有)の併用がないか

説明フレーズ例

  • 「追加は4時間以上空けてください。今日は合計で8錠までです。」
  • 「市販のかぜ薬や頭痛薬にアセトアミノフェンが入っていることがあるので、一緒に飲まないでください。」

ケース2:慢性腰痛「効いてきたから明日からやめます」

慢性疼痛では、投与継続の見直し・中止時の減量が明記されています。
急にやめると退薬症候(不安、不眠、振戦、胃腸症状など)が起こり得ます。

説明フレーズ例

  • 「急にゼロにせず、減らし方は主治医と相談して“徐々に”にしましょう」

ケース3:うつ病治療中(SSRI内服)「トラムセット一緒に大丈夫?」

添付文書の併用注意には、SSRI等のセロトニン作用薬が挙げられ、セロトニン症候群のリスクが説明されています。
このケースでは、処方医が把握していることも多い一方、患者さんが症状を知らずに放置しがちです。

薬局での実践ポイント

  • 症状の説明を“具体語”で:急な発熱、汗、震え、ソワソワ、下痢、筋肉のピクつき、混乱など
  • 「いつもと違う不調が急に出たらすぐ連絡」をセットに
  • 自己判断で増量しない(効きにくい時ほど危険)

ケース4:市販の風邪薬を買いに来た「トラムセット飲んでるけど、これ飲める?」

最大の論点はアセトアミノフェン重複です。添付文書の警告として、トラマドール/アセトアミノフェン含有薬(一般用を含む)との併用回避が明記されています。

チェック手順(薬局内の型)

  1. 風邪薬の成分欄で「アセトアミノフェン」有無を確認
  2. 入っていたら原則回避(代替成分へ)
  3. 患者さんへは「肝臓に負担がかかる量になる可能性がある」と平易に説明

ケース5:高齢者でふらつき「転びそうで怖い」

添付文書では、眠気・めまい・意識消失が注意として明記され、高齢者は副作用が出やすいとされています。

薬局での実践ポイント

  • 転倒予防(夜間トイレ動線、立ち上がり、手すり)を具体的に提案
  • 眠気が強い/意識が飛ぶ感じがある場合は早めに受診(呼吸抑制・意識消失含む)
  • 他の中枢抑制薬(睡眠薬等)併用の確認

まとめ:トラムセット指導のコアは「重複・眠気・依存・相互作用」

  • トラムセットはトラマドール+アセトアミノフェンの合剤。適応は非がん性慢性疼痛/抜歯後疼痛で、非オピオイド鎮痛剤で不十分な場合。
  • アセトアミノフェン重複(市販薬含む)を避ける:過量投与や肝障害リスク。
  • 眠気・めまい・意識消失 → 運転NG
  • 依存・退薬症候 → 急な中断は避け、減量は徐々に
  • 相互作用は、MAO阻害薬・ナルメフェンは併用禁忌。SSRI等やリネゾリド等ではセロトニン症候群に注意。

よくある質問(FAQ)

Q. トラムセットは「麻薬」なんですか?

添付文書上の分類は医療用医薬品(処方箋医薬品)で、成分のトラマドールはオピオイド鎮痛薬として扱われます。重要なのは、麻薬かどうかよりも「眠気・依存・呼吸抑制・相互作用」を正しく避けることです。

Q. 眠くなるのが心配です。どれくらい起きますか?

頻度情報では傾眠25.9%、めまいも一定頻度で報告されています。
個人差が大きいので、開始直後や増量時は特に注意し、運転・高所作業などは避けるのが安全です。

Q. 市販の風邪薬・頭痛薬と一緒に飲めますか?

添付文書で、トラマドールまたはアセトアミノフェンを含む他の薬(一般用医薬品含む)との併用を避けると警告されています。
市販の総合感冒薬にはアセトアミノフェンが入っていることがあるため、購入前に必ず薬剤師へ相談してください。

Q. 抜歯後、追加で飲んでもいいタイミングは?

追加する場合は4時間以上空け、1回2錠・1日8錠を超えない範囲とされています。

Q. 途中でやめたいときは、どうすれば?

慢性疼痛では、不要になった場合に退薬症候を防ぐため徐々に減量することが明記されています。
自己判断で急に中止せず、減らし方は医師に相談してください。

Q. 抗うつ薬(SSRIなど)を飲んでいます。問題ありますか?

添付文書の併用注意に、三環系抗うつ薬やSSRI等のセロトニン作用薬が含まれ、セロトニン症候群のリスクが記載されています。
急な発熱、発汗、震え、下痢、筋肉のピクつき、混乱などが出た場合は、早めに受診・連絡してください。

Q. お酒は飲んでもいいですか?

飲酒は相互作用上、呼吸抑制のリスクがあり、また肝障害リスクにも関与し得るため注意が必要です。
少なくとも服用中は、控える(避ける)のが無難です。

参考文献(最終確認日:2026-02-05)


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ゆずまる
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