乾燥剤の入れ物で用途が違う?

市販薬・日用品

医薬品の箱と一緒に乾燥剤が入っています

その種類は様々だが違いはあるのだろうか

気になったので調べてみた。

包装による違い

シリカゲルの吸湿剤は、包装資材の選択で特性が異なります

原則として包材が変わっても中身の乾燥剤の種類や量が変わらなければ、吸湿量に差はありません。

ただし包装に応じて吸湿スピードが異なります

代表的な包装材とその特長を紹介したいと思います

ポリフィルム包装品

ポリエチレンフィルムに微細な穴が開けられ吸湿性能を調節しています

医薬品では透明タイプはあまり見かけませんよね

この包装材は、粉塵発生量、吸湿スピードともに中程度の性能です。

食品に用いられることが多くせんべいや乾物など湿気に弱い製品の品質管理に用いられています

フィルムタイプ特徴
  • 安価で作れる
  • フィルムの穴の量を調節することで強弱を管理できる
  • インジケータを入れることで使用可否が視覚的に分かる
  • 強度は懸念材料
  • 食品向け

不織布袋包装

このタイプはよく見かけますよね

不織布は通気性が良いので吸湿スピードが早く、短時間で湿度を下げることが出来ます。

フィルム系の包装に比べて強靭であるため破れにくいのが特徴です。

その高強度で保存性の高い不織布を用いることで長期間の利用可

電機部品・機械部品の長期防錆に適しています。

不織布包装のシリカゲルは、吸湿スピードがもっとも早いが、粉塵発生量、つまり毛羽立ちが多いことは欠点です。

その他に不織布から別の特殊な素材のものへ変更することで強度をアップさせたり粉塵発生量を変更しているものもあります。

不織布タイプ特徴
  • 吸湿スピードが高い
  • 丈夫なため長期保存向き
  • ゴミが出やすい
  • 電子機器向け

防塵包装

防塵性能の高い包装材です。

表層はポリエチレンフィルム、内側の層には粉塵の粒子を通さない包材を使用しており、粉塵発生率が低く抑えられています。

ホコリやゴミなどを嫌う精密機器や医薬品に用いられています。

吸湿スピードは緩やかです。

防塵タイプの特徴
  • とにかく頑丈
  • ゴミ発生が少ない
  • 吸湿作用は弱い
  • 精密機器向け

板状乾燥品

合成ゼオライト

武田薬品が開発に携わっている乾燥剤

低湿度領域(RH20%以下)において強い吸湿力があります

医薬品や精密部品など、少しの水分でも影響を受けやすい製品向け

ゼオライト特徴
  • 残存水分から発生する医薬品の分解による発臭を防止
  • PPフィルムで包装してあり乾燥剤の粉末発生などの心配なし
  • 吸着後も外観形状に変化なし
  • 形態は均一で耐圧強度が強い

シートタイプ

天然パルプにシリカゲルや塩化カルシウムを含浸させたもの

表裏両面にフィルムを張り合わせシート状に形成した乾燥剤です。

シートタイプ特徴
  • シート状の乾燥剤で、狭い空間で使用可能
  • 1枚で乾燥剤と台紙の二役をこなせる。
  • 安い
  • 自由な大きさにカットして使用できる。

タブレット乾燥剤

ペーパーラッピング型

ペーパーラッピング型-紙包み錠

裸錠を紙に包んだもの

間違えて飲んでほしくないときに使われます

フィルムコーティング型

フィルムコーティング型-被膜錠

乾燥剤をコーティングしたもの

裸錠では砕けたときなどに微粒子が付着し汚れることがあるためコーティングしてある

精密機器に使われることあり

裸錠型

ストリップ型-裸錠

シリカゲルを成型し、付着している粉末を除去した錠剤タイプの乾燥剤。

基本型

誤って口に入れてしまっても害はありませんが微量の粉末が付着している可能性があります。

直接商品に触れても差しつかえない場合に使用する

瓶のキャップの中についているものが多いです。

活性炭入り紙包み錠

活性炭入り紙包み錠

活性炭が入っているので臭いが気になる場合に使用

乾燥効果と脱臭との相乗効果が期待できます。

付着炭塵が少ないので包み紙を通過した炭塵が製品を汚す心配はありません。

 

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