皆さんどうもこんにちは
薬局薬剤師のゆずまるです
前回に引き続きコンタクトレンズの話をしたいと思いますが今回はケア方法について話したいと思います。
前回の記事を読んでない方はこちら
コンタクトレンズの汚れ
コンタクトレンズレンズの汚れはいくつかあります。
主に体からでる汚れと外からの汚れと2パターンあります
まつげの生え際にマイボーム腺という器官があり涙の油分量を調節しています。
目づまりを起こすとドライアイの原因になりレンズ汚れの原因にもなります。
主な汚れ一覧
レンズの汚れを放置すると
様々な目の異常を引き起こすことになります。
本当なら写真も載せたいけど著作権とかよくわからないから気になった人はググってください。
ケア方法
基本的にハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズでケア方法が異なります。
が、基本は次の通りの流れ
- 洗浄
こすり洗いをして汚れを取り除く
- ハードは円を描くように万遍なく
- ソフトは一定方向に
- すすぎ
すすぎ用溶液もしくはMPSですすぐ
※ソフトの場合、水の使用は不可
- 消毒(ソフトのみ)
- ハードは消毒しなくてOK
- ソフトはしっかり浸け置き消毒する
- 保存
- 消毒保存が同時に出来るものが主流
- 専用の保存液に浸け置きが必要な場合あり
- タンパク除去
- 週1〜月1程度で実施
- 専用の溶液にして浸す
- 消毒と一体型MPSも増えている
ソフトはレンズ内に水分を含むため菌繁殖しやすく消毒も必要になります。
洗浄&すすぎ
目からコンタクトレンズを外し手のひらにMPS(マルチパーパスソリューション)を5適ほど垂らして片面10秒ほどこすり洗いする
両面実施後すすぎをする
指の腹の部分で優しくこする。
ハードは繊細。裏返ると割れてる可能性もあり使えなくなるので注意。優しくまんべんなく。
ソフトはよじれてしまうので同一方向からこする。
消毒
以前は煮沸消毒があったみたいだが
現在主流の消毒方法は2種類
化学消毒法と酸化消毒法があります。
化学消毒法
MPSを用いて浸け置きするだけ
MPSって何だろうということで調べました。
MPS…マルチパーパスソリューションの略で1剤で洗浄・すすぎ・消毒・保存の4ステップを行うことができる溶液のことです。
商品紹介
脂質汚れをしっかり洗浄
この辺のは有名ですね。
擦ってすすいで浸して放置
これで完了。思ったよりも簡単だね。
タンパク除去もできるならこれ一本でかなりお買い得★笑
この感じだと洗浄力のオプティーフリー、潤い力のレニューといったところですかね!
ところがこの手の製品でアメーバ感染が囁かれてるのは最近の話
消毒力は弱いので使い分けが重要
酸素消毒
過酸化酸素で消毒をする方法とポビドンヨードで消毒する方法がある。
どんな商品があるのだろう
強力な泡で徹底除菌
ピンクの色へ変われば終了の合図
過酸化水素水の分解反応
高校かな?授業でやりましたよね。
過酸化水素水は漂白作用あるのでカラコンは適さない
タンパク除去や脂質汚れ除去目的で使われることもあります
ビタミンCの錠剤入れると無色透明に
ポビドンヨードもありました
消毒作用はこの手のものでは1番かも!色が残って臭そうだけど…
これもビタミンCとの反応して無色透明になります。
勿論ヨウ素配合なのでアレルギーある人は使用不可です
消毒の比較
それぞれの良し悪しがありまとめました。
タンパク除去
タンパク質の汚れは、酸化したり、固着したりする性質があり蓄積すると落ちにくくなります
毎日ケアをしていても徐々にコンタクトレンズに蓄積
目がゴロゴロしたり異物感が生じるのみでなく、角膜にキズをつけたり、アレルギーを引き起こす原因になります。
基本的にソフトは使用期間も短いものが多いため汚れてきたら新しいのを取り替えたほうがいい
ハードコンタクトレンズの人はタンパク除去をしっかり考えていきましょう。
主には酸素系と塩素系、界面活性剤、タンパク分解酵素入りのと様々
ハード用、ソフト用であったり毎日使うもの、週1回月1回など様々です。
現在はMPSにタンパク除去成分が配合されていたり(上記で紹介)、過酸化水素水などにタンパク除去作用もあるため、プラスアルファとして使うものを一部紹介したいと思います。
商品紹介
1錠入れるだけ
毎日のケアに!MPSと共に使用
全てのコンタクトレンズ対応
また頑固な汚れには塩素系が効果的
塩素系タンパク除去
まだまだたくさん種類はありますがとりあえず一部紹介させて貰いました。
まとめ
汚れの種類、レンズの種類に応じた正しいケアが必要です。
コンタクトレンズは正しく使いましょう。
3ヶ月ごとに定期的に眼科を受診し目の状態を確認してもらいましょう。(これ大事)
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