今年インフルエンザB型が流行する理由をわかりやすく解説

インフルエンザ

ゆずまる
ゆずまる
「今年って“B型が多い”って聞くけど、なんでなんだろう?A型のイメージが強いよね〜!」
後輩薬剤師なぎさ
後輩薬剤師なぎさ
「私も患者さんに聞かれました!“B型って後半に増える”くらいしか説明できなくて…ちゃんと理解したいです!」
ゆずまる
ゆずまる
「OK!“今年っぽい事情”と“毎年わりと起きる構造”を分けて、やさしく丁寧に解説するね!」

  1. 前書き:今年「B型が目立つ」と感じるのはなぜ?
  2. 本文:今年B型が増えやすい「5つの理由」
    1. 理由1:インフルエンザは「Aの波のあとにBが来る」ことがわりとある
    2. 理由2:今年は「病原体データ」でB型(ビクトリア系統)の検出が増えている週がある
    3. 理由3:B型は「子ども・学校」を起点に広がりやすく、流行後半に目立ちやすい
    4. 理由4:「免疫の穴」があり得る(抗体保有率が低い層がある)
    5. 理由5:B型は「山形系統がほぼ消え、ビクトリア系統中心」になり、波が読みづらい
  3. ここまでの要点(超まとめ)
  4. 症例・実践例:「B型が多い」と感じたときの考え方(薬局・家庭)
    1. 実践例1:家族内でA型が流行った後に、別の家族がB型になることはある?
    2. 実践例2:薬局での説明テンプレ(患者さん向け・やさしめ)
    3. 実践例3:家庭でできる「B型っぽい時期」の現実的な対策
  5. まとめ:今年B型が流行って見える“納得ポイント”
  6. よくある質問(FAQ)
    1. Q. 今年のB型は「全国で」大流行しているの?
    2. Q. B型はA型より軽いって本当?
    3. Q. ワクチン打ったのにB型にかかるのはなぜ?
    4. Q. B型はいつまで流行するの?
    5. Q. B型(山形系統)はもういないの?
  7. 参考文献(最終確認日:2026-02-19)
    1. 📘『薬局長のためのモンスター社員対応マニュアル』発売のお知らせ
      1. 📘 書籍情報

前書き:今年「B型が目立つ」と感じるのはなぜ?

結論から言うと、今年(2025/26シーズン)にインフルエンザB型が「流行っている/目立つ」と感じやすい背景には、いくつかの要因が重なっています。

ポイントは大きく2つです。

  • インフルエンザは“シーズン前半はA型、後半はB型が増えやすい”という構造がもともとある
  • そのうえで今年は、A型の大きな波のあとに、B型(主にビクトリア系統)が置き換わるように増えやすい条件がそろった

また、「B型が全国で常に主役」という意味ではなく、“時期・地域・年齢層”によってB型が目立ちやすい局面がある、というのが実態に近いです。厚労省や病原体サーベイランスのデータは週ごとに変化します。だからこそ、仕組みを理解しておくと納得しやすくなります。

後輩薬剤師なぎさ
後輩薬剤師なぎさ
「“全国的にB型が大流行!”って決めつけるより、流行の波の見方が大事なんですね…!」

本文:今年B型が増えやすい「5つの理由」

理由1:インフルエンザは「Aの波のあとにBが来る」ことがわりとある

インフルエンザにはA型(H1N1pdm09、H3N2など)とB型(主にビクトリア系統、※山形系統は近年ほぼ検出されない状況)があります。

流行の“主役”はシーズンを通して固定ではなく、最初にA型が大きく流行 → その後にB型が増える、という「波の交代」が起きることがあります。

その理由はシンプルで、A型が広がると、社会全体で「A型に対する免疫を持つ人」が増えます(感染やワクチン、あるいは近縁株への既存免疫)。すると、A型が前ほど広がれなくなり、免疫の穴(B型に弱い集団)を突いてB型が広がりやすくなる…という“席替え”が起きやすいのです。

ゆずまる
ゆずまる
「“A型でみんなが一回経験して、A型が減ってきたらB型が入りやすい”ってイメージだね!」

理由2:今年は「病原体データ」でB型(ビクトリア系統)の検出が増えている週がある

“B型が流行ってる”という体感は、医療機関(特に小児や家族の受診が多い現場)で強くなりがちです。

実際、病原体サーベイランス(IASR)では、2025/26シーズンのB型(ビクトリア系統)について、週によって検出報告数がまとまっていることが示されています(例:年明け以降の週で数が増えている週がある)。

ここで大事なのは、「患者数(定点報告)」と「ウイルス検出(病原体サーベイランス)」は別物だという点です。

  • 定点報告(厚労省):医療機関が診断した患者数の動き(毎週発表) 2
  • 病原体サーベイランス(IASR):検体から検出された型・系統の情報(報告のタイムラグもある)

つまり、現場でB型が目立つのは「B型がゼロから急に来た」というより、時期的にB型が増えやすい局面に入ったところへ、検出も積み上がって“見える化”されてきた、という捉え方が安全です。


理由3:B型は「子ども・学校」を起点に広がりやすく、流行後半に目立ちやすい

B型は、年によっては学童〜思春期での広がりが目立つことがあります。学校・習い事・部活など、接触機会が多い環境では感染連鎖が起きやすいからです。

また、B型の流行は「春先まで続く」こともあり、A型のピークが落ちたあとにB型が残ると、“今はB型が多い”と体感されやすい(検査陽性がB型に寄る)という現象が起きます。

後輩薬剤師なぎさ
後輩薬剤師なぎさ
「小児科や家族受診が多い地域だと“B型だらけ”って感じるの、そういう背景なんですね…!」

理由4:「免疫の穴」があり得る(抗体保有率が低い層がある)

国の流行予測調査(インフルエンザ感受性調査)では、流行前の抗体保有状況が示されます。

2025年度の速報では、B型(ビクトリア系統)について、年齢階級によってHI抗体保有率が低い層があることが示されています。特に若年層や高齢層で低めの層がある、という読み取りができます(詳細は原資料の図表参照)。

抗体保有が低い層が多いと、そこが感染の“燃えやすい場所”になります。もちろん抗体だけで全ては決まりませんが、「その年に広がりやすい下地」としては重要です。


理由5:B型は「山形系統がほぼ消え、ビクトリア系統中心」になり、波が読みづらい

近年、世界的にB型の山形系統(B/Yamagata)がほとんど検出されなくなっている、とWHOが繰り返し見解を示しています(そのためワクチン推奨でもB/Yamagata成分は不要という整理が進んでいます)。

学術的にも、COVID-19期の行動変容(感染対策など)やウイルス生態の影響で山形系統が“消失した可能性”を議論した研究が出ています。

この状況は、「B型=2系統が交互に来る」時代とは前提が変わっています。ビクトリア系統中心になると、過去の経験則が当たりにくい年が出るので、今年の“B型が目立つ”も、その延長で理解するとスッと腑に落ちます。


ここまでの要点(超まとめ)

よくある疑問 答え(要点)
今年はなぜB型が多いの? A型の波のあとにB型が増えやすい構造+今年は病原体データでもB/Victoriaの検出が積み上がり、時期・地域で目立ちやすい
B型って毎年後半? “必ず”ではないが、後半に目立つ年はある(特に学校集団が絡むと体感が強い)
B型は山形?ビクトリア? 近年はビクトリア系統中心、山形系統は世界的にほぼ検出されないという整理が進む

症例・実践例:「B型が多い」と感じたときの考え方(薬局・家庭)

ゆずまる
ゆずまる
「ここからは“現場で役立つ見方”!患者さんへの説明も、家庭の判断もラクになるよ〜!」

実践例1:家族内でA型が流行った後に、別の家族がB型になることはある?

あります。A型とB型は別物なので、A型にかかった=B型にかからないとは限りません。

ただし、同じ家庭内で連続すると「同時流行(地域で両方が回っている)」「診断時期(検査感度)」「受診タイミング」など、背景は色々です。

  • 高熱・強い倦怠感・咳などが続くなら、型に関係なく早めに受診
  • “家族がA型だったから自分もA型だろう”と決めつけない

実践例2:薬局での説明テンプレ(患者さん向け・やさしめ)

患者さんに聞かれたら、以下くらいの言い方が誤解を生みにくいです。

説明例

「インフルエンザは、シーズンの前半はA型が多くて、後半にB型が増える年があります。
今年も年明け以降にB型が目立つ地域があるようです。流行状況は週ごとに変わるので、最新の発表も見ながら対策しましょう。」

ここでのコツは、“全国で断定しない”こと。厚労省の週報や病原体情報は更新されるため、言い切りは避けつつ「仕組み」を伝えるのが安全です。

実践例3:家庭でできる「B型っぽい時期」の現実的な対策

  • 手洗い+換気+咳エチケット(基本だけど一番効く)
  • 家族内で「タオル共有」「食器の回し飲み」を避ける
  • 発熱・症状が強い日は無理に登校・出勤しない(拡大防止)
  • リスクが高い人(高齢者、基礎疾患、妊婦、乳幼児)は早めに医療相談

まとめ:今年B型が流行って見える“納得ポイント”

  • A型の波のあとにB型が増えるという「流行の交代」は起こりうる
  • 2025/26シーズンは、病原体サーベイランスでB型(ビクトリア系統)の検出が積み上がっている週がある
  • B型は学校集団などで目立ちやすく、医療現場の体感に反映されやすい
  • 抗体保有状況(感受性調査)から、年齢によって“弱い層”があり得る
  • 世界的に山形系統がほぼ検出されない整理が進み、B型の見通しが変化している
後輩薬剤師なぎさ
後輩薬剤師なぎさ
「“B型が流行ってる=異常事態”じゃなくて、波の交代や年齢層の見え方なんですね!説明できそうです!」

よくある質問(FAQ)

Q. 今年のB型は「全国で」大流行しているの?

「全国で常にB型が主役」とは限りません。時期・地域・年齢層で“B型が目立つ局面”があるというのが現実的です。最新の患者発生状況(定点報告)は厚労省が毎週公表しています。

Q. B型はA型より軽いって本当?

一概に言えません。B型でも高熱・強い倦怠感・脱水などでつらくなることはあります。年齢や基礎疾患、合併症(肺炎など)で重症化リスクは変わります。“型で油断しない”のが大切です。

Q. ワクチン打ったのにB型にかかるのはなぜ?

ワクチンは「感染を100%防ぐ」ではなく、主に重症化や入院などのリスクを下げる目的で使われます。また流行株との一致度や、接種時期・免疫のつき方でも効果の見え方が変わります。

Q. B型はいつまで流行するの?

年によりますが、B型はシーズン後半〜春先まで残る年があります。厚労省の週報で地域の状況を確認するのが確実です。

Q. B型(山形系統)はもういないの?

「完全にゼロ」と断言はできませんが、WHOは山形系統をワクチンに入れる必要性が低い(検出が極めて少ない)という整理を継続しています。

参考文献(最終確認日:2026-02-19)

 


📘『薬局長のためのモンスター社員対応マニュアル』発売のお知らせ

 

薬局で働いていると、どうしても避けられないのが「人間関係のストレス」
患者対応、スタッフ教育、シフト調整……。
気がつけば、薬局長がいちばん疲れてしまっている。

そんな現場のリアルな悩みに向き合うために、管理薬剤師としての経験をもとにまとめたのが、この一冊です。

後輩薬剤師なぎさ
後輩薬剤師なぎさ
薬局長、あの先輩がまた“シフト入れません”って言ってました…
ゆずまる
ゆずまる
あぁ、それね。焦らなくて大丈夫。タイプ別に整理してみると、意外と対処法が見えてくるんだよ
後輩薬剤師なぎさ
後輩薬剤師なぎさ
タイプ別…?そんな分類があるんですか?
ゆずまる
ゆずまる
あるんだ。自己流ベテラン型、タイパ新人型、逆ギレ型、隠れサボり型……15タイプも!
後輩薬剤師なぎさ
後輩薬剤師なぎさ
15タイプもあるんですか!?…うちの薬局だけでも、なんか3タイプくらい思い当たります…(笑)
ゆずまる
ゆずまる
でしょ? 本書ではそれぞれの対応法と“パワハラにならない注意の仕方”まで具体的に書いてるんだ

『薬局長のためのモンスター社員対応マニュアル』
― 現場で困る前に身につける 実務 × 法対応 × 会話例 ―

薬局で起こりやすい“モンスター社員”を15タイプに分類し、
それぞれの特徴・対応法・指導会話例を紹介。
パワハラにならない注意方法や、円満退職・法的リスク回避の実務ステップも具体的に解説しています。

  • 現場によくある「人のトラブル」15パターンと対応のコツ
  • パワハラにならない“安全な指導”の伝え方
  • 円満退職を導くための面談・記録・法的ポイント
  • 薬局長自身を守るマネジメント思考

薬局で人に悩まないための「実践マニュアル」として、
日々の業務の支えになれば幸いです。

「薬局長が守られれば、薬局全体が守られる」
現場の“声にならない悩み”を形にしました。


📘 書籍情報

    • 書名:薬局長のためのモンスター社員対応マニュアル
    • 著者:ゆずまる薬局長
    • 発行:YUZUMARU WORKS
    • フォーマット:Kindle電子書籍
    • シリーズ:薬局マネジメント・シリーズ Vol.2

 

📕 シリーズ第1弾はこちら
👉 『薬局長になったら最初に読む本』

後輩薬剤師なぎさ
後輩薬剤師なぎさ
薬局長〜、この本読んでみましたけど…“タイパ新人型”とか“逆ギレ型”とか、めちゃくちゃリアルですね!
ゆずまる
ゆずまる
どこの薬局にも一人はいるんだよ、ああいうタイプ。
後輩薬剤師なぎさ
後輩薬剤師なぎさ
“パワハラにならない指導の仕方”とか、“円満退職の進め方”まで書いてあって、これ…薬局長のバイブルですね。
ゆずまる
ゆずまる
そうそう。『怒らずに伝える』がポイントなんだ。現場のリアルを詰めたから、薬局長が一番ラクになると思うよ。
後輩薬剤師なぎさ
後輩薬剤師なぎさ
これ、うちのバックヤードに1冊置いておきましょう!トラブル起きた時の“お守り本”に!
ゆずまる
ゆずまる
ぜひそうしてください(笑)。“薬局長を守るマネジメント”は、現場でこそ役立つからね。

 

今の働き方に迷っている薬剤師の方へ

転職を急ぐ必要はありません。まずは勤務時間、収入、人間関係など、変えたい条件を整理してみましょう。

薬剤師の働き方・転職記事をまとめて見る

ブログ村にも参加中★是非応援お願いします★
ゆずまるブログ〜薬剤師の仕事〜 - にほんブログ村
ブログ村にも参加中★是非応援お願いします★
ゆずまるブログ〜薬剤師の仕事〜 - にほんブログ村
インフルエンザ

コメント