2026年10月13日更新
「妊婦のRSウイルスワクチンが定期接種になったって本当?」「何週で打つ?」「費用は無料?」「インフルや百日咳ワクチンと一緒に打てる?」——2026年度から、妊婦を対象としたRSウイルス母子免疫ワクチンが予防接種法に基づく定期接種になりました。
厚生労働省によると、対象は接種時点で妊娠28週0日から36週6日までの妊婦で、妊娠期間中に1回接種します。
この記事の結論
- 2026年度から妊婦のRSウイルスワクチンが定期接種に
- 対象は妊娠28週0日〜36週6日
- 接種回数は妊娠期間中に1回
- 母体で作られた抗体が胎盤を通じて赤ちゃんへ移行する「母子免疫」
- 接種後14日以内に出生した乳児での有効性は確立していない
- 妊娠38週6日までに出産予定なら接種前に医師へ相談
- 過去の妊娠で接種歴があっても、今回の妊娠で対象になりうる
- 医師が必要と認めた場合、他ワクチンとの同時接種も可能
- 費用・実施医療機関・実施時期は自治体によって異なる



※接種時期・費用・接種券・実施医療機関は自治体や医療機関で確認してください。
- 2026年度から妊婦のRSウイルスワクチンが定期接種に
- 対象は妊娠何週?
- なぜ28週から36週6日までなの?
- 出産予定日が近い場合はどうする?
- 妊娠週数ごとの考え方
- 接種時期の具体例
- ワクチンの名前は?
- 母子免疫ってどういう仕組み?
- 赤ちゃん自身にワクチンを打つのとは違う?
- RSウイルスは赤ちゃんでなぜ怖い?
- 接種すれば赤ちゃんは絶対RSにかからない?
- 接種回数は?
- 前の妊娠で打った場合、今回も打てる?
- 初産だけが対象?
- 双子でも接種できる?
- 切迫早産がある場合は?
- インフルエンザワクチンと同時接種できる?
- 百日咳ワクチンとの関係は?
- 費用は無料?
- 自治体の案内で確認する4項目
- 接種券が届かない場合は?
- どこで打てる?
- 母子手帳は必要?
- 副反応は?
- 接種後に起こりやすい症状はどのくらい続く?
- 発熱したらどうする?
- 接種後に注意すること
- 接種当日にお風呂は入れる?
- 接種後に運動していい?
- 誰でも接種できる?
- 接種前に医師へ伝えること
- 接種したのに予定より早く生まれたら?
- 早産児やハイリスク児はどうする?
- 出生後の赤ちゃん側の予防薬との違い
- 妊婦ワクチンと出生後予防はどう考え分ける?
- 妊婦ワクチンを打てなかったらどうする?
- NICU入院になった場合は?
- 60歳以上のRSワクチンとは同じ?
- 2026年度に定期接種化された意味
- 自治体によって違う点
- 里帰り出産の場合は?
- 転居予定がある場合は?
- 旅行先や実家近くで接種してもいい?
- いつ予約すればいい?
- RSウイルスワクチン接種前チェックリスト
- 妊婦健診で聞いておくとよい5つのこと
- 家族もRSウイルス対策が必要
- 接種前日・当日の実務チェック
- よくある質問
- こんな人は早めに産科へ相談
- 薬剤師からひとこと|「何週で打つか」を早めに確認
- 迷ったときの判断フロー
- 接種を迷っている人へ
- まとめ|2026年度から妊娠28週0日〜36週6日で1回
- 参考資料・一次情報
2026年度から妊婦のRSウイルスワクチンが定期接種に
厚生労働省は、2026年度から妊婦へのRSウイルスワクチンを予防接種法に基づく定期接種の対象としています。
RSウイルス感染症は、乳幼児の肺炎や細気管支炎の主要な原因の一つです。
特に生後早期の赤ちゃんは、自分で十分な免疫を作る力が未熟なため、妊娠中に母体へワクチンを接種し、抗体を胎盤経由で赤ちゃんへ届ける「母子免疫」が活用されます。
対象は妊娠何週?
定期接種の対象は、接種時点で妊娠28週0日から36週6日までの妊婦です。
| 項目 | 2026年度の定期接種 |
|---|---|
| 対象 | 妊娠28週0日〜36週6日 |
| 回数 | 1回 |
| 接種方法 | 筋肉内注射 |
| 目的 | 母体の抗体を胎盤から胎児へ移行させ、出生後の乳児を守る |
なぜ28週から36週6日までなの?
母子免疫ワクチンでは、接種後に母体で抗体が作られ、それが胎盤を通じて胎児へ移行する時間が必要です。
そのため、出産直前すぎる接種では、十分な効果が得られない可能性があります。
厚生労働省は、接種後14日以内に出生した乳児における有効性は確立していないと案内しています。
出産予定日が近い場合はどうする?
厚生労働省は、妊娠38週6日までに出産を予定している場合は医師へ相談するよう案内しています。
例えば計画分娩や帝王切開の予定が決まっている場合、接種日と出産予定日との間隔を確認する必要があります。
妊娠週数ごとの考え方
妊娠27週まで
定期接種の対象期間前です。28週に入ってから接種できるよう、実施医療機関や接種券を確認しておく時期です。
妊娠28〜32週
定期接種の対象期間に入ります。出産予定まで比較的余裕があるため、接種時期を相談しやすい時期です。
妊娠33〜35週
まだ対象期間ですが、出産予定日までの間隔を意識します。計画分娩・帝王切開予定がある場合は特に確認してください。
妊娠36週
36週6日までが定期接種対象です。接種を希望していて未接種なら、早めに産科へ相談してください。
妊娠37週以降
2026年度の妊婦定期接種の対象期間外です。出生後の赤ちゃんのRSウイルス予防について小児科へ相談します。
接種時期の具体例
たとえば出産予定日が12月20日で、妊娠28週に入るのが10月上旬なら、10〜11月の妊婦健診時に接種を相談する方法があります。
一方、予定帝王切開が早めに設定されている場合は、予定日だけでなく実際の出産予定日から逆算して検討します。
「何週なら絶対ベスト」と自己判断するのではなく、定期接種期間と出産予定を合わせて産科で決めるのが基本です。
厚生労働省は、妊娠38週6日までに出産を予定している場合は医師へ相談するよう案内しています。
例えば計画分娩や帝王切開の予定が決まっている場合、接種日と出産予定日との間隔を確認する必要があります。
ワクチンの名前は?
妊婦の母子免疫目的で使用されるのは、組換えRSウイルスワクチンです。
一般には「アブリスボ」という製品名で知られています。
ただし、接種可否や実施医療機関については自治体・医療機関の案内に従ってください。
母子免疫ってどういう仕組み?
妊婦がワクチンを接種すると、母体内でRSウイルスに対する抗体が作られます。
その抗体が胎盤を通して胎児へ移行し、生まれた赤ちゃんが出生直後から抗体を持った状態になります。
乳児は生後早期ほどRSウイルス感染で重症化しやすいため、出生直後から抗体を持つことに意味があります。
赤ちゃん自身にワクチンを打つのとは違う?
違います。
母子免疫ワクチンは、赤ちゃん本人へ接種するのではなく、妊婦へ接種して母体の抗体を胎児へ渡す方法です。
RSウイルスは赤ちゃんでなぜ怖い?
RSウイルスは多くの人が乳幼児期に感染する身近なウイルスです。
大人では鼻水や咳など軽い風邪症状で終わることもありますが、乳児では細気管支炎や肺炎を起こすことがあります。
特に生後数か月の赤ちゃんでは、呼吸が苦しくなったり、哺乳量が低下したりすることがあります。
→RSウイルスが2026年秋に増加?症状・何日うつる?赤ちゃんの受診目安
接種すれば赤ちゃんは絶対RSにかからない?
いいえ。ワクチンを接種しても感染を100%防げるわけではありません。
目的は、出生後の乳児に抗体を持たせ、RSウイルスによる重症な下気道感染症などのリスクを下げることです。
接種後も家族の手洗い、体調不良者との接触回避など基本的な感染対策は必要です。
接種回数は?
2026年度の定期接種では、妊娠28週0日から36週6日までの間に1回接種します。
複数回打つワクチンではありません。
前の妊娠で打った場合、今回も打てる?
はい。
厚生労働省Q&Aでは、過去の妊娠時に母子免疫RSウイルスワクチンを接種したことがある場合でも、今回の妊娠で接種可能とされています。
初産だけが対象?
いいえ。初産か経産婦かではなく、今回の妊娠で接種時期の条件を満たしているかがポイントです。
双子でも接種できる?
多胎妊娠だから一律に対象外というわけではありません。
ただし早産リスクや予定分娩時期など個別の事情があるため、接種時期は産科医へ相談してください。
切迫早産がある場合は?
切迫早産などで出産が早まる可能性がある場合、接種から出産まで十分な期間を確保できるかが重要になります。
自己判断で接種日を決めず、主治医と相談してください。
インフルエンザワクチンと同時接種できる?
厚生労働省Q&Aでは、医師が必要と認めた場合、他のワクチンと同時接種することが可能とされています。
秋冬はインフルエンザワクチン接種時期と重なるため、妊婦健診時に接種スケジュールを相談すると整理しやすくなります。
百日咳ワクチンとの関係は?
妊娠中には百日咳予防を目的としたワクチンについて相談することもあります。
RSウイルスワクチンと他ワクチンの接種間隔や同時接種については、医師が必要と判断した場合に対応可能です。
妊娠週数や出産予定日を踏まえて、産科でまとめて確認すると安心です。
費用は無料?
「定期接種=全国どこでも完全無料」とは限りません。
厚生労働省は、自治体によって実施期間や費用が異なると案内しています。
実際の自己負担額や接種券の有無は、住民票のある自治体の案内を確認してください。
自治体の案内で確認する4項目
- 対象期間:妊娠28週0日〜36週6日のどの時点で申請・接種するか
- 費用:自己負担の有無
- 接種券:自動送付か申請制か
- 指定医療機関:どこで接種できるか
自治体によって運用が異なるため、国の対象条件だけ確認して終わりにしないことが大切です。
接種券が届かない場合は?
妊娠週数に入っても案内が届かない場合は、自治体の予防接種担当窓口や母子保健担当へ確認してください。
転入直後、里帰り中、妊娠届の時期によっては個別手続きが必要になることがあります。
「定期接種=全国どこでも完全無料」とは限りません。
厚生労働省は、自治体によって実施期間や費用が異なると案内しています。
実際の自己負担額や接種券の有無は、住民票のある自治体の案内を確認してください。
どこで打てる?
地域の医療機関やかかりつけ医で接種できますが、すべての産婦人科で常時在庫しているとは限りません。
予約前に、
- 妊婦のRSワクチン定期接種を実施しているか
- 接種券が必要か
- 予約が必要か
- 費用はいくらか
を確認するとスムーズです。
母子手帳は必要?
定期接種では、接種時点の妊娠週数確認が重要です。
厚生労働省の実施要領でも、母子健康手帳の提示を求め、妊娠28週0日〜36週6日であることを確認するとされています。
副反応は?
ワクチン接種後には、注射部位の痛み、だるさ、頭痛などがみられることがあります。
多くは一時的ですが、強い症状やアレルギー症状がある場合は医療機関へ相談してください。
接種後に起こりやすい症状はどのくらい続く?
局所の痛みやだるさなどは、一般に接種後数日以内に軽快することが多いですが、個人差があります。
症状が強い、長引く、呼吸苦・全身じんましんなどがある場合は、通常の副反応の範囲と自己判断せず受診してください。
発熱したらどうする?
接種後に発熱することがあります。
妊娠中は市販薬を自己判断で使わず、必要なら産科・医師・薬剤師へ相談してください。
普段から使ってよいと指示されている解熱鎮痛薬がある場合は、その指示に従います。
ワクチン接種後には、注射部位の痛み、だるさ、頭痛などがみられることがあります。
多くは一時的ですが、強い症状やアレルギー症状がある場合は医療機関へ相談してください。
接種後に注意すること
- 接種部位を強くこすらない
- 体調が悪い場合は無理をしない
- 強いアレルギー症状があれば受診
- 出産予定日が早まった場合は産科へ共有
接種当日にお風呂は入れる?
体調が良ければ入浴自体は一般に可能ですが、接種部位を強くこすらず、発熱や強いだるさがある場合は無理をしないでください。
接種後に運動していい?
妊娠中であることに加え、ワクチン接種当日は体調変化が出ることがあります。
激しい運動は避け、普段より無理をしないようにしましょう。
誰でも接種できる?
接種当日に明らかな発熱がある場合や、重篤な急性疾患にかかっている場合など、接種できないことがあります。
過去にワクチン成分で重いアレルギー反応があった場合も、接種前に必ず医師へ伝えてください。
接種前に医師へ伝えること
- 妊娠週数
- 出産予定日
- 予定帝王切開や計画分娩の予定
- 切迫早産の有無
- 過去のワクチンでの副反応
- アレルギー歴
- 現在服用中の薬
- 直近で接種したワクチン
接種したのに予定より早く生まれたら?
接種から14日以内に出生した場合、乳児での有効性は確立していません。
そのため、予定より早い出産になった場合は、産科・小児科へ母子免疫ワクチンの接種日を伝えてください。
早産児やハイリスク児はどうする?
RSウイルスの重症化リスクが高い小児には、別の予防薬が使われることがあります。
母子免疫ワクチンを接種した場合でも、出生後の予防策が必要かどうかは小児科で判断されます。
出生後の赤ちゃん側の予防薬との違い
妊婦のRSウイルスワクチンは、妊婦へ接種して胎盤を通じて抗体を渡す方法です。
一方、出生後の赤ちゃんへ抗体製剤などを投与する方法もあります。
どちらが必要かは、出生週数、基礎疾患、母体の接種歴、出生時期などで判断されます。
「妊婦ワクチンを打ったから赤ちゃん側は絶対不要」「打てなかったから何もできない」と決めつけず、小児科へ確認してください。
妊婦ワクチンと出生後予防はどう考え分ける?
大きな違いは、誰に投与するかといつ予防を始めるかです。
| 方法 | 対象 | タイミング | 考え方 |
|---|---|---|---|
| 母子免疫ワクチン | 妊婦 | 妊娠28週0日〜36週6日 | 母体で抗体を作り胎児へ移行 |
| 出生後の予防薬 | 乳児 | 出生後 | 乳児へ直接抗体を補う |
どちらが適するかは個別に判断されます。特に早産児、基礎疾患がある赤ちゃん、接種から出産まで14日未満だった場合などは小児科へ相談してください。
妊婦ワクチンを打てなかったらどうする?
妊娠37週以降になってしまった、急な出産で接種できなかった、接種後14日以内に出産した、という場合でも「もう何もできない」わけではありません。
出生後に赤ちゃん側の予防策を検討できる場合があります。
母子手帳や接種記録を持参し、小児科で母体の接種有無・接種日・出生週数を伝えてください。
妊婦のRSウイルスワクチンは、妊婦へ接種して胎盤を通じて抗体を渡す方法です。
一方、出生後の赤ちゃんへ抗体製剤などを投与する方法もあります。
どちらが必要かは、出生週数、基礎疾患、母体の接種歴、出生時期などで判断されます。
「妊婦ワクチンを打ったから赤ちゃん側は絶対不要」「打てなかったから何もできない」と決めつけず、小児科へ確認してください。
NICU入院になった場合は?
早産などでNICUへ入院した場合、RSウイルス重症化リスクを考慮して出生後の予防が検討されることがあります。
母体がいつRSワクチンを接種したかを、出産施設・小児科へ伝えてください。
RSウイルスの重症化リスクが高い小児には、別の予防薬が使われることがあります。
母子免疫ワクチンを接種した場合でも、出生後の予防策が必要かどうかは小児科で判断されます。
60歳以上のRSワクチンとは同じ?
RSウイルスワクチンには、妊婦を対象とするものと、高齢者を対象とするものがあります。
対象者、目的、接種方法が異なるため、「RSワクチン」とだけ聞いて自己判断しないことが大切です。
2026年度に定期接種化された意味
これまでは任意接種として費用負担が課題になることがありました。
2026年度から予防接種法上の定期接種となったことで、自治体を通じて接種機会が整備されます。
妊娠後期の妊婦健診で案内される機会も増えると考えられます。
自治体によって違う点
定期接種の制度は国が定めていますが、実施時期、接種券の配布方法、医療機関一覧、費用の扱いなどは自治体によって異なることがあります。
引っ越しや里帰り出産を予定している場合は、住民票所在地と接種場所が異なるため、事前に自治体へ確認してください。
里帰り出産の場合は?
里帰り先で接種したい場合、自治体間の手続きや償還払いが必要になることがあります。
接種前に住民票のある自治体へ問い合わせるのがおすすめです。
転居予定がある場合は?
妊娠中に自治体をまたいで転居すると、接種券や助成の扱いが変わることがあります。
旧住所の接種券をそのまま使えないケースもあるため、転居前後の自治体へ確認してください。
旅行先や実家近くで接種してもいい?
医学的には接種可能でも、定期接種として費用助成を受けられるかは自治体制度に左右されます。
「打てる場所」と「定期接種として費用対象になる場所」は同じとは限らないため注意してください。
里帰り先で接種したい場合、自治体間の手続きや償還払いが必要になることがあります。
接種前に住民票のある自治体へ問い合わせるのがおすすめです。
いつ予約すればいい?
妊娠28週に入ってから探し始めるより、妊娠中期から「どこで打つか」「接種券はいつ届くか」を確認しておくと安心です。
特に出産予定日が早め、計画分娩、里帰り予定がある場合は早めに相談してください。
RSウイルスワクチン接種前チェックリスト
- □ 妊娠28週0日〜36週6日か
- □ 出産予定日まで14日以上あるか確認した
- □ 接種券・母子手帳を用意した
- □ 実施医療機関へ予約した
- □ 他のワクチン接種予定を確認した
- □ アレルギー歴・副反応歴を伝える準備をした
妊婦健診で聞いておくとよい5つのこと
- 私は何週から接種対象ですか?
- この病院で接種できますか?
- インフルエンザなど他ワクチンと同時接種できますか?
- 予定分娩日から考えていつ打つのがよいですか?
- 自治体の接種券・費用手続きはどうなりますか?
妊婦健診は接種時期を相談する良い機会です。28週に入ってから慌てないよう、中期の健診から確認しておきましょう。
家族もRSウイルス対策が必要
妊婦がワクチンを接種しても、家庭内でRSウイルスを持ち込むリスクがゼロになるわけではありません。
上の子が保育園へ通っている家庭では、兄姉から乳児へ感染することもあります。
- 帰宅後の手洗い
- 咳や鼻水がある家族は乳児への密接な接触を控える
- タオル共用を避ける
- よく触る場所を清潔に保つ
- 体調不良時はマスクが使える年齢なら着用
ワクチンは重要ですが、出生後も基本的な感染対策を続けることが大切です。
接種前日・当日の実務チェック
前日
- 母子健康手帳を準備
- 接種券・予診票を確認
- 出産予定日と妊娠週数を確認
- 発熱・体調不良がないか確認
当日
- 体調を医師へ伝える
- 直近のワクチン接種歴を伝える
- 予定帝王切開・計画分娩があれば伝える
- 接種後すぐに激しい運動をしない
よくある質問
Q1.妊婦のRSワクチンは2026年から定期接種になった?
はい。2026年度から予防接種法に基づく定期接種の対象になりました。
Q2.何週から打てる?
接種時点で妊娠28週0日から36週6日までです。
Q3.何回打つ?
妊娠期間中に1回です。
Q4.37週に入ったら定期接種できない?
定期接種の対象期間は36週6日までです。接種希望の場合は妊娠週数を早めに確認してください。
Q5.前の妊娠で打ったけど今回も打てる?
厚生労働省Q&Aでは、過去の妊娠時に接種歴があっても今回の妊娠で接種可能とされています。
Q6.インフルワクチンと同時に打てる?
医師が必要と認めた場合は他ワクチンとの同時接種が可能です。
Q7.無料?
自治体によって実施期間や費用が異なります。自治体の案内を確認してください。
Q8.接種後すぐ出産したら?
接種後14日以内に出生した乳児での有効性は確立していません。出産予定が近い場合は医師へ相談してください。
Q9.里帰り先でも接種できる?
自治体の手続きが必要になる場合があります。住民票所在地の自治体へ事前に確認してください。
Q10.赤ちゃん本人は何もしなくていい?
赤ちゃんの重症化リスクや出生状況によって、出生後に別の予防薬が検討されることがあります。小児科で確認してください。
Q11.37週0日なら打てる?
2026年度の定期接種対象は36週6日までです。37週0日以降は定期接種の対象期間外です。
Q12.双子だと2回打つ?
いいえ。母体への接種回数は妊娠期間中に1回です。
Q13.接種券を忘れたら自費になる?
自治体・医療機関の運用によります。接種前に自治体や医療機関へ確認してください。
Q14.接種後14日以内に出産したら危険?
「危険」という意味ではなく、その乳児での有効性が確立していないという意味です。出生後の予防について小児科へ相談してください。
Q15.帝王切開予定でも打てる?
接種対象期間内であれば候補になりますが、予定手術日までの間隔を含めて産科医へ相談してください。
Q16.妊娠糖尿病があっても接種できる?
基礎疾患だけで一律に不可とは限りません。治療状況や体調を含め主治医が判断します。
Q17.風邪気味でも打てる?
軽い症状だけで必ず接種不可とは限りませんが、発熱や急性疾患がある場合は延期になることがあります。当日の診察で判断されます。
Q18.母乳を通じても抗体は移る?
母乳にもさまざまな免疫成分がありますが、このワクチンの主な狙いは妊娠中に胎盤を通じて抗体を赤ちゃんへ移行させることです。
こんな人は早めに産科へ相談
- 予定帝王切開が決まっている
- 計画分娩予定
- 切迫早産を指摘されている
- 双胎・多胎妊娠
- 里帰り出産予定
- 妊娠中に転居予定
- 他ワクチン接種予定が複数ある
- 過去にワクチンで強い副反応があった
定期接種期間が限られているため、個別事情がある人ほど早めにスケジュールを立てるメリットがあります。
薬剤師からひとこと|「何週で打つか」を早めに確認
妊婦のRSウイルスワクチンでは、接種できる期間が決まっているため、「気づいたら37週だった」ということが起こり得ます。
妊娠28週に入る前から、産科の健診で接種予定を相談しておくと安心です。
特にインフルエンザワクチンなど他の予防接種と時期が重なる秋冬は、接種スケジュールをまとめて確認してください。
迷ったときの判断フロー
- 現在の妊娠週数を確認:28週0日〜36週6日か
- 出産予定日を確認:接種から出産まで14日以上確保できそうか
- 産科で相談:早産リスク・予定帝王切開・多胎妊娠などを共有
- 自治体を確認:接種券・費用・指定医療機関
- 接種後の記録を母子手帳に残す
この5ステップで整理すると、「対象なのに接種時期を逃した」という事態を防ぎやすくなります。
接種を迷っている人へ
妊娠中のワクチン接種は、赤ちゃんへの影響が心配で迷う方も少なくありません。
大切なのは、メリット・副反応・接種時期を理解したうえで、産科医と相談して決めることです。
定期接種になったから必ず全員が同じタイミングで打つ、という意味ではありません。妊娠経過や出産予定を踏まえて判断します。

※接種後14日以内に出生した乳児での有効性は確立していません。出産予定が近い場合は産科で相談してください。
まとめ|2026年度から妊娠28週0日〜36週6日で1回
- 2026年度から妊婦のRSウイルスワクチンが定期接種
- 対象は妊娠28週0日〜36週6日
- 妊娠期間中に1回接種
- 母体の抗体を胎盤から赤ちゃんへ移行させる母子免疫
- 接種後14日以内に出生した乳児での有効性は確立していない
- 出産予定が近い場合は医師へ相談
- 過去の妊娠で接種歴があっても今回も対象になりうる
- 他ワクチンとの同時接種は医師が必要と認めた場合可能
- 費用・実施医療機関は自治体により異なる
参考資料・一次情報
※本記事は2026年10月13日時点で確認できる公的情報をもとに作成しています。実際の接種可否、費用、実施医療機関は自治体や医療機関へご確認ください。


コメント