みなさまお疲れ様です
今回も数値管理の続き記事を書きます!
前回の粗利の考え方の続きです。
粗利を上げるには上げるには不可欠な考え方です。
難しい話ではないのでサラッと読んでもらえると嬉しいです
今回は第4話として粗利益率と相乗積について書きたいと思います。
前作をまだ読んだことがない人はこちらからどうぞ
粗利益率とは?
粗利益率とは売上高に対する利益の割合のことです。
粗利益率は売上原価率と反比例の関係性があります
この数値が高ければ高いほど収益性に優れていると判断される1つの指標になります。
業種によって利益率は変わるので多職種と比較しても意味がありません
同業他社と比較するのが良いでしょう。
粗利益率の公式
とりあえず公式を最初に紹介します。
売上高に占める粗利益高の割合
利益率(%) = 粗利益高÷売上高×100
計算例
売上原価350円の医薬品を1000円で販売したときの粗利率は?
1000円−350円=650円
650円÷1000円×100=65%
相乗積とは
売上高や粗利を増やす方法にはいくつかの方法があります。
単純に粗利率が良いものをたくさん売れば当然利益に直結しやすくなります。
しかし単価の高い商品や粗利率が高い商品は売れにくい傾向があります。
そこで商品のカテゴリごとの利益の貢献度はどのくらいなのかを分析することでより効率よく対策をとることができます。
そのことを相乗積といいます
相乗積の公式
まずは公式
商品カテゴリ毎の利益貢献度を表す割合
相乗積(%) = 売上構成比 × 粗利率 × 100
活用法〜カテゴリごとの分析〜
売上 | 売上構成比 | 粗利 | 粗利率 | 相乗積 | 相乗積順位 | |
医薬品 | 10,000 | 28.6% | 4000 | 40% | 11.4% | 1 |
健康食品 | 2000 | 5.7% | 600 | 30% | 1.7% | 4 |
衛生用品 | 8000 | 22.9% | 1200 | 15% | 3.4% | 3 |
食品 | 15,000 | 42.8% | 3000 | 20% | 8.6% | 2 |
1日 合計 | 35,000 | 100% | 8800 | 25.1% | 25.1% |
今回のデータを比較
売上構成比をみると
食品>医薬品>衛生用品>健康食品
という順番であることが分かります
粗利率で比較すると
医薬品>健康食品>食品>衛生用品
ですね
売上のよい食品に力を入れるよりも、売上と粗利のどちらも良い医薬品の販売に力を入れるのが効率的と判断できます。
このデータでは粗利率のよい医薬品をしっかり販売出来ていることかわかります。
逆に粗利率のよい健康食品が販売できてないことが分かります
客層や展開力などにもよりますが、
- 得意分野である医薬品に力を入れる
- 苦手分野の健康食品に力を入れる
どちらに着手してもいいですがこれらを考えることは1つの粗利益アップの鍵ですね!
因みに売上がしっかり取れている医薬品のほうがお客様からニーズがあるため対策はしやすいです。
活用法〜商品ごとの分析〜
カテゴリ事ではなく商品ごとに比較することも出来ます。
商品 | 価格 | 販売個数 | 売上 | 構成比 | 粗利 | 粗利率 | 相乗積 |
風邪薬A | 1280 | 6 | 7680 | 25.5 | 3840 | 50% | 12.75 |
風邪薬B | 1580 | 8 | 12640 | 42.0 | 3792 | 30% | 12.6 |
風邪薬C | 980 | 10 | 9800 | 32.5 | 3920 | 40% | 13.0 |
合計 | 24 | 30120 | 100 | 11552 | 38.4% | 38.4 |
今回のケースの場合1番粗利率のよい風邪薬Aが1番販売数が少ないことがわかります。
ではどのように利益を上げていけば良いてしょうか
対策として風邪薬B、Cを購入の方をカウンセリング販売し2個ずつAの販売に切り替えたとします。
商品 | 価格 | 販売個数 | 売上 | 構成比 | 粗利 | 粗利率 | 相乗積 |
風邪薬A | 1280 | 10 | 12800 | 42.5 | 6400 | 50% | 21.25 |
風邪薬B | 1580 | 6 | 9480 | 31.5 | 2844 | 30% | 9.45 |
風邪薬C | 980 | 8 | 7840 | 26.0 | 3136 | 40% | 10.4 |
合計 | 24 | 30120 | 100 | 12380 | 41.1 | 41.1 |
今回売上はたまたまですが同じ結果でした。
ですが今回粗利、粗利率と相乗積ともに約3%アップしましたね!
まとめ
売上はお客様が望んで購入した結果
粗利は店舗が望んで値入した結果
両方を掛け合わせて比較することでお客様と店舗の両方が望むものが見えてきます。
相乗積の管理方法を理解しておくことでより効率よく対策ができるようになります。
- 自店の相乗積の高い部門を知ること
- 相乗積の高い部門からテコ入れをするとより効率よく対策可能
- 利益率の良い推奨商品を選定し積極的な声がけ
長々と読んでいただきありがとうございました!
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