


② 前書き:この記事のねらい

ゾフルーザ(一般名:バロキサビル マルボキシル)は、2018年に登場した比較的新しい抗インフルエンザ薬です。「1回飲むだけで治療完結」という分かりやすい特徴があり、一気に広まりましたが、同時に「耐性ウイルス」や「小児への投与」など、議論も多い薬です。
この記事では、医学的なエビデンスと日本の最新ガイドラインに基づき、ゾフルーザの
- 基本的な特徴・作用機序
- 適応・用法用量(年齢・体重ごとの考え方)
- 臨床効果(タミフルなど他薬との比較)
- 耐性(PA/I38X変異)問題と、最近の見直し
- 副作用・注意点
- 他の抗インフルエンザ薬との具体的な使い分け
- 実際の処方場面をイメージしたケーススタディ
を、薬剤師・医師向けの内容をベースにしつつ、一般の方にも理解できるレベルまで噛み砕いて解説します。
なお、最終的な投与の可否や薬の選択は、必ず担当医の判断に従ってください。この記事はあくまで情報提供・学習用であり、個々の患者さんの診療を直接指示するものではありません。
③ 本文
1. ゾフルーザとは?基本プロフィール

- 一般名:バロキサビル マルボキシル
- 販売名:ゾフルーザ錠10mg・20mg、ゾフルーザ顆粒2%分包
- 効能・効果:A型・B型インフルエンザウイルス感染症の治療・予防(季節性インフルエンザ)
- 剤形:
- 錠剤:10mg、20mg(主に12歳以上〜成人)
- 顆粒2%分包:2025年秋に本格発売され、10kg未満の小児にも使用可能な設計
- 投与回数:原則「単回経口投与(1回飲めば終わり)」
- 保険適用:季節性インフルエンザの治療・予防として適用
日本では、タミフル・リレンザ・イナビル・ラピアクタなどの「ノイラミニダーゼ阻害薬」に加えて、キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬であるゾフルーザが、6種類の主要な抗インフルエンザ薬のひとつとして位置づけられています。
2. 作用機序:タミフルとの違いを図解イメージで

インフルエンザウイルスが増える流れを、ざっくり3ステップに分けてみます。
- ヒトの細胞に侵入する
- 細胞の中で「ウイルスの設計図(RNA)」をコピーし、新しいウイルスを大量に作る
- できあがったウイルスが細胞の外へ飛び出し、次々と別の細胞に感染する
このうち、
- タミフル(オセルタミビル)・リレンザ・イナビル・ラピアクタなど
→ ノイラミニダーゼという「ウイルスが外に飛び出すときに必要なハサミ」をブロックする(ステップ3を阻害) - ゾフルーザ
→ ウイルスの「キャップ依存性エンドヌクレアーゼ」を阻害し、ウイルスの設計図コピーそのものを止める(ステップ2を阻害)
イメージで言うと、
- ノイラミニダーゼ阻害薬:「できあがったウイルスが出て行く出口を塞ぐ」薬
- ゾフルーザ:「新しいウイルスを設計図レベルで作らせない」薬
という違いがあります。

3. 適応・用法用量:年齢・体重ごとに整理
3-1. 基本の用法用量(治療)
添付文書・公的情報を整理すると、治療目的の用法用量は以下の通りです。
| 区分 | 体重 | 用量(バロキサビル マルボキシルとして) | 投与方法 |
|---|---|---|---|
| 成人・12歳以上の小児 | 80kg未満 | 40mg | 20mg錠×2錠を単回内服 |
| 成人・12歳以上の小児 | 80kg以上 | 80mg | 20mg錠×4錠を単回内服 |
| 12歳未満の小児 | 40kg以上 | 40mg | 20mg錠×2錠 など |
| 12歳未満の小児 | 20kg以上 40kg未満 | 20mg | 20mg錠×1錠 など |
| 小児(顆粒2%) | 10kg以上20kg未満 など | 体重に応じて10〜20mg相当 | 顆粒2%分包で1回投与 |
※2025年時点では、顆粒製剤が導入され、体重10kg未満の小児にも使用可能な設計になりましたが、ガイドライン上の位置づけ(特に12歳未満)は「慎重投与」寄りである点に注意が必要です。
3-2. 予防投与(曝露後予防)
ゾフルーザは、インフルエンザ患者と濃厚接触した家族などへの予防投与にも用いることができます。用量は基本的に治療時と同じ単回投与です。
- 発症者と同居する家族・施設内接触者などへ、発症者の発症から48時間以内に投与するのが目安
- BLOCKSTONE試験などで、家族内での発症リスクを有意に抑制することが示されています。
3-3. 小児への適応とガイドラインのニュアンス

ここは「適応はある」けれど「推奨度は慎重」という、少しややこしいポイントです。
- 臨床試験では、1〜11歳の小児を対象に、有効性・安全性が検討され、ウイルス量の減少は速いものの、PA/I38変異株の出現率が高いことが報告されています。
- 日本小児科学会のインフルエンザ治療指針では、12歳未満の小児への積極的な投与は推奨しないというスタンスが繰り返し示されており、2024/25シーズン指針でも慎重姿勢が維持されています。
- その一方で、10kg未満の小児にも使用可能な顆粒製剤の承認により、「錠剤が飲めない小児への選択肢」として現場での議論が進んでいます。
したがって実臨床では、
- 12歳未満:基本はノイラミニダーゼ阻害薬(タミフル・イナビル・リレンザ等)を第一選択とし、ゾフルーザは「他薬が使えない場合」などに慎重に検討
- 12歳以上〜成人:ゾフルーザはタミフルと同等〜それ以上の推奨度で位置づけられています(日本感染症学会提言)。
3-4. 妊婦・授乳婦・高齢者
- 妊婦:ヒトでの安全性データが限られているため、基本はタミフル(オセルタミビル)が第一選択とされることが多いです。ゾフルーザは「利益がリスクを上回ると判断される場合」に限って検討。
- 授乳婦:乳汁中への移行は動物で報告されていますが、ヒトでのデータは限られています。必要な場合は授乳中止も含めて医師と相談。
- 高齢者:添付文書上は特別な減量規定はなく、「状態を十分観察しながら投与」とされています。
4. 臨床効果:他薬との比較

4-1. 症状の期間(解熱までの時間)
- 健康成人を対象とした臨床試験・メタ解析では、バロキサビルはオセルタミビルに比べて、症状持続時間が短い傾向が報告されています。
- 2022/23〜2023/24シーズンの日本の観察研究でも、発熱持続時間の中央値はバロキサビル群で短い(例:27時間 vs 38時間)という結果が示されていますが、統計的有意差は研究によってばらつきがあります。
- 結論としては、「タミフルと同等〜やや短い」程度と捉えるのが現実的です。
4-2. ウイルス量の減少・感染性の期間
- ゾフルーザはウイルスRNA量の減少・ウイルス力価低下が非常に速いことが、一連の臨床試験で示されています。
- 日本感染症学会の2025/26シーズン提言では、
- ウイルス排出期間はNAIより明らかに短縮
- 治療的投与・予防的投与いずれでも、家族内伝播を抑制する効果が示されている
と総括されています。
つまり、「本人の症状を軽くする」だけでなく「周りにうつす期間を短くできる可能性」が、ゾフルーザの大きな強みといえます。
4-3. B型インフルエンザに対する効果
ゾフルーザが特に評価されているのが、B型インフルエンザです。
- B型患者を対象とした解析で、オセルタミビルより症状改善が速いことが複数報告。
- 健康保険データベース解析では、入院率・肺炎発症率・追加抗インフルエンザ薬の使用率が、ゾフルーザ群で低いことが示されています。
- こうしたエビデンスを背景に、2025/26シーズン提言では「B型インフルエンザにはゾフルーザを第一選択とすることを推奨」と明記されています。
4-4. 小児での効果と課題
- 日本の小児患者を対象とした試験では、ウイルス量の減少は速いが、PA/I38T/M変異株の出現が比較的高頻度に見られました。
- これがきっかけとなり、小児科学会は「12歳未満への積極的投与は推奨しない」という慎重な立場を取っています。
- 一方で、日本感染症学会の最新提言では、「12歳未満を含む観察研究で、変異株出現例でも症状遷延は認めない」とする報告も紹介されており、「変異=即座に臨床効果消失ではない」ことも強調されています。

5. 耐性(PA/I38X変異)と現在の見方
ゾフルーザを語るときに欠かせないのが、PA/I38X変異(I38T・I38M・I38Fなど)の話題です。
- ゾフルーザはPAタンパクのキャップ依存性エンドヌクレアーゼを標的とするため、PAの38位アミノ酸が変異すると感受性が低下します。
- 特に小児では、治療後にこうした変異株が出やすいことが報告されています。
- 一方、最近のデータでは、
- 変異株が検出されても、症状の改善が他群と大きく変わらない
- 10日目には野生株同様、ウイルス検出が消失している例が多い
ことも示されています。
- 2025/26シーズン提言では、「変異株が出現しても治療無効には直結しない」と明記され、過度な懸念は修正されています。
ただし、PA/I38X変異は国際的にも重要なサーベイランス対象であり、今後も継続的なモニタリングが必要とされています。
6. 安全性・副作用・注意点

6-1. よくある副作用
- 下痢
- 悪心・嘔吐
- 頭痛 など
頻度としては、100人に1人程度の比較的ありふれた副作用として報告されています。
6-2. 重大な副作用(頻度不明)
- ショック・アナフィラキシー
- 虚血性大腸炎(腹痛・血便を伴う下痢)
- 出血(鼻血・血便・血尿など)
- 異常行動 など
特に「異常行動」は社会的にも話題になりましたが、抗インフルエンザ薬の有無にかかわらず、インフルエンザ自体で起こりうることが厚労省・添付文書でも強調されています。
6-3. 相互作用・飲み合わせ
ゾフルーザで重要なのは、金属イオンとのキレート形成です。
- Ca・Fe・Mg・Al・Znなどを含む
- 制酸剤
- 鉄剤・カルシウム剤・ミネラルサプリ
- 一部の下剤(Mg含有)
- Ca強化乳飲料 など
- これらと同時に服用すると、ゾフルーザの吸収が低下するため、前後2〜4時間あけることが推奨されています。
- ワルファリンとの併用でプロトロンビン時間が延長した報告があり、併用時は出血症状に注意とされています。
6-4. 使用を慎重にすべき患者
- 重度の肝機能障害:使用経験が少ないため慎重投与。
- 新生児・乳児:ビタミンK欠乏などの問題も含め、特に慎重な評価が必要。
7. 他の抗インフルエンザ薬との比較と使い分け

7-1. 代表的な薬剤の比較表
| 薬剤 | 作用機序 | 剤形・回数 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| タミフル(オセルタミビル) | ノイラミニダーゼ阻害 | 内服・1日2回×5日 | 最も実績が多い。乳児〜妊婦まで広く使用可。 |
| リレンザ(ザナミビル) | ノイラミニダーゼ阻害 | 吸入・1日2回×5日 | 局所作用が中心で全身副作用少なめ。吸入が難しいと不向き。 |
| イナビル(ラニナミビル) | ノイラミニダーゼ阻害 | 吸入・1回のみ | 単回吸入で完結。ただし吸入手技が重要。 |
| ラピアクタ(ペラミビル) | ノイラミニダーゼ阻害 | 静注・通常1回 | 点滴で投与でき、重症例・内服不能例で有用。 |
| ゾフルーザ(バロキサビル) | キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害 | 内服・単回投与 | ウイルス量の減少が速く、B型に対する効果が高い。耐性・小児への投与は慎重。 |
7-2. 使い分けの基本的な考え方(ガイドライン+現場感)
※あくまで一般的な傾向であり、個々の患者では主治医の判断が最優先です。
- 1)12歳以上〜成人の外来・合併症なし
- A・B型問わず、タミフル・イナビル・リレンザ・ゾフルーザのいずれも選択肢
- 日本感染症学会提言では、12〜19歳・成人に対してゾフルーザはNAIと同等以上の推奨度。
- 特にB型流行時には、ゾフルーザを第一選択と推奨。
- 「服薬アドヒアランスに自信がない」「1回で終わらせたい」場合もゾフルーザが有力候補。
- 2)12歳未満の小児
- 小児科学会は、ゾフルーザの積極使用は推奨せず、NAIを第一選択。
- タミフルが内服困難で吸入も難しい場合に、ゾフルーザ顆粒を選択肢として検討されることはありうるが、十分な説明と同意が重要。
- 3)重症・入院例、内服が難しい例
- ラピアクタ(ペラミビル静注)が第一候補。
- 内服可能だが重症リスクが高い場合、タミフルまたはゾフルーザ+必要に応じて静注薬を検討。
- 4)妊婦
- タミフルが第一選択とされることが多い。
- ゾフルーザは、データが限定的なため、原則として慎重投与。
- 5)家族内・施設内での二次感染予防
- タミフル・リレンザなど従来薬の予防投与が実績豊富。
- ゾフルーザもBLOCKSTONE試験などで曝露後予防効果が示されており、単回内服で完結するメリットがある。
④ 症例・具体例・実践イメージ
ケース1:30歳・基礎疾患なし・B型インフルエンザ

「1回で治療を終わらせたい」と希望された場合、ゾフルーザはどう説明しますか?
このケースでは、ガイドライン上もゾフルーザは非常に良い選択肢になります。
- B型ではゾフルーザの症状改善・重症化予防効果がオセルタミビルより優れているというデータがある。
- 単回内服で治療完結し、服薬アドヒアランスが確保しやすい。
- 金属含有サプリを飲んでいないか確認し、必要なら前後2〜4時間あけるよう説明。
- 異常行動に関しては、「薬の種類に関係なく起こる可能性がある」ことを説明し、発熱後2日間は一人にしないなどの安全対策を案内。
ケース2:3歳・A型インフルエンザ・経口可

- 3歳の小児は、小児科学会指針上でも、ゾフルーザの積極投与は推奨されていない。
- タミフルは幼児への豊富な使用実績があり、用量調整も明確。
- 保護者から「1回で済む薬はありませんか?」と質問された場合:
- ゾフルーザ顆粒という選択肢があることを説明
- ただし12歳未満ではデータが十分でないこと・耐性の懸念があることを誠実に伝える
- 主治医とよく相談して決めるよう促す
ケース3:75歳・COPD持ち・B型インフルエンザ
高齢・基礎疾患ありでB型の場合、ゾフルーザは有力な選択肢です。
- 重症化リスクが高く、早期の抗ウイルス薬投与が特に重要。
- B型に対する入院率・肺炎合併率低下が示唆されているゾフルーザは、メリットが大きい。
- 併用薬(ワルファリン、Ca製剤、鉄剤など)をチェックし、飲み合わせ・時間間隔を調整。
ケース4:家族内二次感染の予防

- 従来はタミフル・リレンザなどNAIによる曝露後予防が中心。
- ゾフルーザも、
- 曝露後予防試験(BLOCKSTONE)で発症リスクを有意に低下
- 治療投与により、同居家族の発症率を約30%抑制した国際試験も報告
- 単回投与でアドヒアランスが良い一方、小児・妊婦など一部では慎重投与である点を踏まえ、家族構成ごとに薬剤を使い分けるのが実務的です。
⑤ まとめ


この記事全体の要点を整理します。
- ゾフルーザは 「ウイルスの増殖を設計図レベルで止める」 新規作用機序の薬。
- 1回内服で治療が完結 し、アドヒアランスが良い。
- ウイルス量の減少スピードは抗インフルエンザ薬の中でもトップクラス。
- B型インフルエンザに対しては、症状改善・入院率低減などのデータで優位性が示されている。
- 12歳以上ではタミフル等と同等以上の推奨度だが、12歳未満の小児は慎重投与。
- PA/I38変異は出現しうるが、変異=治療無効ではなく、症状改善は維持されるとする研究が増えている。
- 金属イオン(Ca・Fe・Mgなど)との飲み合わせに注意。前後2〜4時間あけることが重要。
- 妊婦・授乳婦はデータ不足のためタミフルが優先されることが多い。
- 「誰にでもゾフルーザ」ではなく、年齢・背景・ウイルス型で使い分けることが大切。
⑥ よくある質問(Q&A)
Q1. タミフルとゾフルーザはどちらがよく効く?
症状改善のスピードは **同等〜ややゾフルーザが早い** とするデータが多いです。
特に B型インフルエンザでは、ゾフルーザが優れるという報告が複数あります。
ただし、タミフルは **小児・妊婦を含め長年の実績がある** 点が評価されます。
Q2. 子どもにはゾフルーザを使わない方がいい?
12歳未満では、
「適応はあるが積極投与は推奨しない」
というのが日本小児科学会の方針です。
耐性(PA/I38変異)の出現率が高いため、基本は **タミフルなどNAIを第一選択** とします。
Q3. ゾフルーザで家族にうつるのを防げる?
ゾフルーザはウイルス量を速く減らし、家族内感染の抑制効果が示されています。
しかし完全に防げるわけではないため、マスク・手洗い・換気などの対策は必須です。
Q4. カルシウム・鉄剤・制酸剤と一緒に飲めますか?
同時服用すると吸収が低下します。
前後 **2〜4時間あける** のが安全です。
カルシウム強化乳・鉄サプリ・胃薬などにも注意が必要です。
Q5. 妊娠中・授乳中は飲んでいい?
ヒトでのデータが不足しているため、妊婦はタミフルが第一選択。
授乳中も、必要性に応じて授乳中止を含め医師と判断します。
Q6. 発症から48時間を過ぎたら意味がない?
基本は48時間以内が望ましいですが、
高齢者・基礎疾患持ち・重症リスクが高い場合は、
発症後でも医師判断で投与されることがあります。
⑦ 参考文献
(※すべてリンク確認済み/公的・一次情報を優先)
- 日本感染症学会(2025/26シーズン)
バロキサビル(ゾフルーザ)の使用に関する提言
https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/influenza_251110.pdf - 日本小児科学会
インフルエンザ治療・予防指針(2024/25)
https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20241202_2024-2025_infuru_shishin.pdf - PMDA
ゾフルーザ錠・顆粒 添付文書
エラー | 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。 - KEGG MEDICUS
医療用医薬品:ゾフルーザ
医療用医薬品 : ゾフルーザ (ゾフルーザ錠10mg 他)抗インフルエンザウイルス剤; 総称名:ゾフルーザ; 一般名:バロキサビル マルボキシル; 販売名:ゾフルーザ錠10mg, ゾフルーザ錠20mg, ゾフルーザ顆粒2%分包; 製造会社:塩野義製薬 - Hirotsu N, et al.
Clin Infect Dis. 2020;71(4):971–981.
https://academic.oup.com/cid/article/71/4/971/5571979 - Nakauchi M, et al.
Rapid detection of I38T mutation. PubMed
Rapid detection of an I38T amino acid substitution in influenza polymerase acidic subunit associated with reduced susceptibility to baloxavir marboxil - PubMedOur assays should be considered a powerful tool for monitoring the emergence of baloxavir-resistant influenza viruses. - CDC Emerging Infectious Diseases
Reduced susceptibility to baloxavir, Japan 2023–24
Influenza A(H1N1)pdm09 Virus with Reduced Susceptibility to Baloxavir, Japan, 2024Influenza A(H1N1)pdm09 Virus and Baloxavir, Japan
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薬剤師向け転職サービスの比較と特徴まとめ


今日は、特徴をわかりやすく整理しつつ、読んでくださる方が自分の働き方を見つめ直しやすいようにまとめていきましょう。
働く中で、ふと立ち止まる瞬間は誰にでもあります
薬剤師として日々働いていると、忙しさの中で気持ちに余裕が少なくなり、
「最近ちょっと疲れているかも…」と感じる瞬間が出てくることがあります。
- 店舗からの連絡に、少し身構えてしまう
- 休憩中も頭の中が業務のことでいっぱいになっている
- 気づけば仕事中心の生活になっている
こうした感覚は、必ずしも「今の職場が嫌い」というわけではなく、
「これからの働き方を考えてもよいタイミングかもしれない」というサインであることもあります。
無理に変える必要はありませんが、少し気持ちが揺れたときに情報を整理しておくと、
自分に合った選択肢を考えるきっかけになることがあります。
薬剤師向け転職サービスの比較表
ここでは、薬剤師向けの主な転職サービスについて、それぞれの特徴を簡潔に整理しました。
各サービスの特徴(概要)
ここからは、上記のサービスごとに特徴をもう少しだけ詳しく整理していきます。ご自身の希望と照らし合わせる際の参考にしてください。
・薬剤師向けの転職支援サービスとして、調剤薬局やドラッグストアなどの求人を扱っています。
・面談を通じて、これまでの経験や今後の希望を整理しながら話ができる点が特徴です。
・「まずは話を聞いてみたい」「自分の考えを整理したい」という方にとって、利用しやすいスタイルと言えます。
・全国の薬局・病院・ドラッグストアなど、幅広い求人を取り扱っています。
・エリアごとの求人状況を比較しやすく、通勤圏や希望地域に合わせて探したいときに役立ちます。
・「家から通いやすい範囲で、いくつか選択肢を見比べたい」という方に向いているサービスです。
・調剤薬局の求人を多く扱い、条件の調整や個別相談に力を入れているスタイルです。
・勤務時間、休日日数、年収など、具体的な条件について相談しながら進めたい人に利用されています。
・「働き方や条件面にしっかりこだわりたい」方が、検討の材料として使いやすいサービスです。
・調剤系の求人を取り扱う転職支援サービスです。
・職場の雰囲気や体制など、求人票だけではわかりにくい情報を把握している場合があります。
・「長く働けそうな職場かどうか、雰囲気も含めて知りたい」という方が検討しやすいサービスです。
・薬剤師に特化した職業紹介サービスで、調剤薬局・病院・ドラッグストアなど幅広い求人を扱っています。
・公開されていない求人(非公開求人)を扱っていることもあり、選択肢を広げたい場面で役立ちます。
・「いろいろな可能性を見比べてから考えたい」という方に合いやすいサービスです。
・調剤薬局を中心に薬剤師向け求人を取り扱うサービスです。
・研修やフォロー体制など、就業後を見据えたサポートにも取り組んでいる点が特徴です。
・「現場でのスキルや知識も高めながら働きたい」という方が検討しやすいサービスです。
気持ちが揺れるときは、自分を見つめ直すきっかけになります
働き方について「このままでいいのかな」と考える瞬間は、誰にでも訪れます。
それは決して悪いことではなく、自分の今とこれからを整理するための大切なサインになることもあります。
転職サービスの利用は、何かをすぐに決めるためだけではなく、
「今の働き方」と「他の選択肢」を比較しながら考えるための手段として活用することもできます。
情報を知っておくだけでも、
「いざというときに動ける」という安心感につながる場合があります。


「転職するかどうかを決める前に、まずは情報を知っておくだけでも十分ですよ」ってお伝えしたいです。
自分に合う働き方を考える材料が増えるだけでも、少し気持ちがラクになることがありますよね。
無理に何かを変える必要はありませんが、
「自分にはどんな可能性があるのか」を知っておくことは、将来の安心につながることがあります。
気になるサービスがあれば、詳細を確認しながら、ご自身のペースで検討してみてください。




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