

インフルエンザA(H3N2)のサブクレードKは、2025年に急速に世界へ広がり、2025/26シーズンの流行を特徴づけた系統です。
2026/27シーズンでは状況が一段進み、WHOは北半球向けワクチンのH3N2成分を、サブクレードKに対応する株へ更新しました。日本でもH3N2の製造株としてA/Michigan/105/2025(SAN-049A)が採用されています。
- サブクレードKはA(H3N2)の一系統
- 2025年に世界的に急拡大し、2025/26シーズンに優勢となった
- 2026/27の日本のH3N2ワクチン株はサブクレードKに属する株へ更新
- 「Kだからワクチンが効かない」という2025/26の説明を、そのまま2026/27へ持ち越すのは不適切
- 通常の迅速検査では「Kかどうか」までは分からない
- 症状だけでサブクレードKを見分けることもできない
- 治療は基本的に通常の季節性インフルエンザと同じ考え方

- サブクレードKとは?
- なぜ2025/26シーズンにサブクレードKが話題になった?
- 2026/27シーズンのワクチンはサブクレードKに対応した?
- 2026/27シーズンの日本のワクチン株は?
- なぜ2026/27はワクチン株を変えたの?
- 2025/26と2026/27を比較すると?
- 「今年のワクチンなら絶対感染しない」わけではない
- サブクレードKは2026年秋もまだいる?
- サブクレードKは感染しやすい?
- サブクレードKの症状は特別?
- 通常のインフルエンザ検査で「サブクレードK」と分かる?
- インフルエンザと風邪・コロナは症状で見分けられる?
- 重症化しやすい株なの?
- 抗インフルエンザ薬はサブクレードKにも効く?
- 「サブクレードKだからゾフルーザが一番」ではない
- 発症から何時間以内に治療を始める?
- インフルエンザ検査は発熱直後だと陰性になる?
- 2026年秋の日本はもう流行している?
- 2026/27シーズンは3価ワクチン|4価じゃないの?
- 2026/27シーズンのワクチン供給は足りる?
- 2026/27ワクチンはいつ打つ?
- 受診を急いだ方がよい症状は?
- 職場や学校でK対策だけを特別にする必要はある?
- 家族がインフルエンザになったら?
- サブクレードKの流れを時系列で整理
- ワクチンを打ったのに感染するのはなぜ?
- 薬局での30秒説明
- 薬局で聞かれやすい「誤解」5つ
- 薬剤師が説明するときの注意点
- ケース別|薬局ではどう説明する?
- よくある質問
- 2026/27シーズンに薬剤師が押さえたい5ポイント
- まとめ|2026/27は「Kに合わせてワクチンが更新された」が重要
- あわせて読みたい
- 参考文献・一次情報
サブクレードKとは?
サブクレードKは、季節性インフルエンザA(H3N2)の遺伝子系統の一つです。
WHOは、2025年8月ごろから抗原性の異なるA(H3N2)ウイルスが出現し、その後J.2.4.1=サブクレードKとして整理されたと説明しています。
「新型インフルエンザ」や動物由来の新しい亜型という意味ではありません。
| 分類 | 例 |
|---|---|
| 型 | A型 |
| 亜型 | H3N2 |
| 細かい遺伝子系統 | J.2.4.1 |
| 呼び名 | サブクレードK |
つまり、一般の患者さんには「A型インフルエンザのH3N2というグループの中の、さらに細かい系統」と説明すると分かりやすいでしょう。
なぜ2025/26シーズンにサブクレードKが話題になった?
サブクレードKが注目された理由は、短期間で世界各地へ広がったことと、当時のワクチン株との抗原性の差があったためです。
WHOは、2025年8月に抗原的に異なるA(H3N2)ウイルスが出現し、その後世界的に急速に拡大したとしています。
2025/26シーズンでは、多くの地域でA(H3N2)の中でサブクレードKが優勢となりました。
一方、2025/26シーズンのワクチンH3N2成分はK以前の系統でした。そのため、ワクチン接種後血清とサブクレードKとの反応性が十分ではないことが問題になりました。
2026/27シーズンのワクチンはサブクレードKに対応した?
はい。2026/27シーズンはH3N2成分が更新されています。
WHOは2026年2月、北半球2026/27シーズン向けとして、H3N2について次の株を推奨しました。
- 鶏卵培養ワクチン:A/Darwin/1454/2025(H3N2)類似株
- 細胞培養・組換え等:A/Darwin/1415/2025(H3N2)類似株
日本では製造適性も含めて検討し、A/Michigan/105/2025(SAN-049A)(H3N2)が選定されました。
厚労省の検討資料では、この候補株がサブクレードKに属することが明記されています。
2025/26:Kが急拡大し、既存ワクチン株との抗原性のズレが問題に。
2026/27:その状況を受け、H3N2ワクチン成分がK系統へ更新。
2026/27シーズンの日本のワクチン株は?
| 型 | 2026/27 日本の製造株 |
|---|---|
| A(H1N1)pdm09 | A/Switzerland/6849/2025(IVR-278) |
| A(H3N2) | A/Michigan/105/2025(SAN-049A) |
| B(Victoria) | B/Tokyo/EIS13-175/2025 |
2026/27シーズンは3価ワクチンです。
国立健康危機管理研究機構(JIHS)の資料でも、この3株が2026/27シーズンの日本のワクチン株として掲載されています。
なぜ2026/27はワクチン株を変えたの?
インフルエンザワクチンの株は、世界中の流行状況や抗原性、遺伝子解析、ヒト血清との反応性などをもとに毎年見直されます。
2025/26シーズンでは、サブクレードKが急速に広がった一方、当時のH3N2ワクチン株に対する接種後血清はKとの反応性が十分ではありませんでした。
そのためWHOは、2026/27北半球用ワクチンについて、サブクレードKに属するA/Darwin系統を推奨しました。
日本では、
- 流行株との抗原性
- 製造時の増殖性
- たん白質収量
- 継代による抗原性変化
なども含めて検討し、A/Michigan/105/2025(SAN-049A)が選ばれています。
つまり、2026/27シーズンは単に「去年と同じワクチンを継続」ではなく、前年に大きく広がったKを踏まえてH3N2成分を更新したシーズンです。
2025/26と2026/27を比較すると?
| 項目 | 2025/26 | 2026/27 |
|---|---|---|
| サブクレードK | シーズン途中で急拡大 | 前年の流行を踏まえてワクチン選定へ反映 |
| H3N2ワクチンとの関係 | Kとの抗原性のズレが問題 | K系統の株へ更新 |
| 日本のH3N2製造株 | A/Perth/722/2024 | A/Michigan/105/2025 |
| 説明のポイント | 型ズレがあるが接種意義は残る | 「去年の型ズレ情報」をそのまま使わない |
患者さんがSNSや昨冬の記事を見て「今年もKだからワクチン意味ないですよね?」と質問することがあります。
その場合は、「昨シーズンにKが広がったため、今シーズンはその系統に合わせてH3N2ワクチン株が更新されています」と説明するのが適切です。
「今年のワクチンなら絶対感染しない」わけではない
ワクチン株がサブクレードKに近づいたからといって、感染を100%防げるわけではありません。
インフルエンザワクチンの目的は、感染そのものを完全に防ぐことだけではなく、発症や重症化のリスクを下げることです。
また、シーズン中に流行するウイルスはH3N2だけではありません。
- A(H1N1)pdm09
- A(H3N2)
- B型
が地域・時期によって異なる割合で流行します。
2026年2~8月のWHOサーベイランスでも、A(H1N1)pdm09、A(H3N2)、B型が地域によって異なる割合で検出されています。
サブクレードKは2026年秋もまだいる?
サブクレードKは2025/26シーズンに世界のA(H3N2)で広く優勢となりました。
ただし、2026年秋の日本で「今検出されるH3N2の何%がK」と断定できる最新の国内集計は、シーズン開始時点では限定的です。
2026年第35週のJIHS情報では、日本国内でもインフルエンザの発生動向に注意が必要な状況が示されていますが、個々の患者についてサブクレードまで判定する日常検査は行われません。
したがって、薬局で「今のA型は全部Kです」と断定するのは避け、「昨シーズンはKが大きく広がり、今シーズンのワクチン株はそれを踏まえて更新された」と説明するのが正確です。
サブクレードKは感染しやすい?
2025/26シーズンにサブクレードKが短期間で広がったことから、従来株より「感染しやすいのでは」と注目されました。
ただし、集団内での広がりやすさは、ウイルスそのものの性質だけで決まりません。
- 既存免疫からどれだけ逃れやすいか
- ワクチン株との抗原性
- 学校・職場などでの接触機会
- 気温・湿度
- 人の移動
など多くの要因が影響します。
サブクレードKは既存の免疫が効きにくい方向へ抗原性が変化したことが、急速な拡大の一因と考えられています。
サブクレードKの症状は特別?
サブクレードKだけに特有の症状が確立しているわけではありません。
インフルエンザでは一般に、
- 発熱
- 頭痛
- 倦怠感
- 筋肉痛・関節痛
- 咳
- 咽頭痛
- 鼻水
などがみられます。
旧記事では一部の医療機関の症例集計をもとに「鼻水が特に多い」「関節痛が少ない」としていましたが、これをサブクレードK固有の特徴として一般化する根拠は十分ではないため削除しました。
症状だけで、
- サブクレードK
- 別のH3N2
- H1N1
- COVID-19
- RSウイルス
を確実に見分けることはできません。
通常のインフルエンザ検査で「サブクレードK」と分かる?
通常は分かりません。
一般的な迅速抗原検査では、基本的にインフルエンザA型・B型を判定します。
医療機関で「A型陽性」と言われても、それだけでH3N2かH1N1か、さらにサブクレードKかどうかまでは分かりません。
サブクレードの判定には、ウイルスの遺伝子解析などが必要です。
インフルエンザと風邪・コロナは症状で見分けられる?
高熱や関節痛があるとインフルエンザらしく感じますが、実際には症状だけで確実に判定することはできません。
COVID-19でも発熱・咽頭痛・咳・倦怠感が出ますし、インフルエンザでも鼻水や軽い咽頭痛から始まることがあります。
特に流行期は、症状だけで「これはK」「これはコロナ」と決めつけず、必要に応じて検査・受診を検討します。
重症化しやすい株なの?
サブクレードKそのものが、従来の季節性インフルエンザより明らかに重症度を高めると確立したわけではありません。
ただしH3N2が優勢なシーズンは、歴史的に高齢者などで重症化負担が大きくなることがあります。
特に注意したいのは、従来と同じく、
- 65歳以上
- 乳幼児
- 妊婦
- 慢性呼吸器疾患
- 心疾患
- 糖尿病
- 免疫機能が低下している人
などです。
抗インフルエンザ薬はサブクレードKにも効く?
サブクレードKだからといって、通常とまったく別の治療薬を使うわけではありません。
日本で使用される主な抗インフルエンザ薬には、
- オセルタミビル
- ザナミビル
- ラニナミビル
- ペラミビル
- バロキサビル
などがあります。
WHOの2026/27ワクチン選定資料でも、サブクレードKは季節性A(H3N2)の一系統として扱われています。
薬剤選択は、サブクレード名ではなく、年齢、重症度、基礎疾患、妊娠、腎機能、吸入が可能かなどを踏まえて判断します。
「サブクレードKだからゾフルーザが一番」ではない
特定のサブクレードだけを理由に、特定の抗インフルエンザ薬が一律に第一選択になるわけではありません。
バロキサビルは1回内服で済む利便性がありますが、年齢・体重・病態などに応じた選択が必要です。
一方、オセルタミビルは幅広い患者で長く使われており、重症例やハイリスク患者では医師が状況に応じて薬剤を選択します。
発症から何時間以内に治療を始める?
抗インフルエンザ薬は一般に、発症から48時間以内に開始すると効果を得やすいとされています。
ただし、重症例やハイリスク患者では48時間を過ぎていても治療が検討される場合があります。
「48時間を過ぎたから受診しても意味がない」と自己判断しないでください。
インフルエンザ検査は発熱直後だと陰性になる?
感染初期はウイルス量が少なく、迅速抗原検査で陰性になることがあります。
発熱してすぐ検査して陰性だった場合でも、症状・接触歴・地域流行などから医師が再検査や臨床診断を検討することがあります。
2026年秋の日本はもう流行している?
JIHSは2026年第35週の時点で、国内のインフルエンザ動向を「注目すべき感染症」として取り上げています。
また海外でも、一部の北半球地域で陽性率の上昇がみられており、シンガポールでは9月初旬に症例数・陽性率の増加が報告されています。
日本の流行規模は今後の週報で変化するため、「今年はもう大流行」と固定的に表現するより、JIHSの最新週報を確認することが重要です。
2026/27シーズンは3価ワクチン|4価じゃないの?
2026/27シーズンの日本のインフルエンザHAワクチンは、
- A(H1N1)pdm09
- A(H3N2)
- B(Victoria)
の3価です。
以前はB/Yamagata系統を含む4価ワクチンが使われていましたが、B/Yamagata系統は長期間自然流行で確認されておらず、WHOも同系統をワクチンへ含める必要はないとの方向性を示してきました。
「4価から3価になった=弱くなった」という意味ではありません。現在の流行状況に合わせた構成です。
2026/27シーズンのワクチン供給は足りる?
厚生労働省は、2026/27シーズンを通した季節性インフルエンザワクチンの供給量について、約5,190万回分を見込んでいます。
ただし、地域や医療機関ごとの入荷時期・予約枠は異なります。「全国では供給予定がある」ことと「希望する医療機関ですぐ接種できる」ことは別なので、接種を希望する場合は各医療機関の案内を確認してください。
2026/27ワクチンはいつ打つ?
インフルエンザは毎年流行時期が変わります。
接種後に免疫がつくまでには時間がかかるため、流行が本格化する前に接種を検討します。
2026/27シーズンは約5,190万回分のワクチン供給が見込まれています。
受診を急いだ方がよい症状は?
サブクレードKかどうかに関係なく、次のような症状がある場合は早めの医療相談が必要です。
- 息苦しい、呼吸が速い
- 意識がぼんやりする
- 水分がほとんど取れない
- 強い脱水が疑われる
- けいれん
- 胸痛
- 症状が急速に悪化している
- 乳幼児・高齢者・妊婦・基礎疾患がある人で強い症状がある
インフルエンザは多くが自然軽快しますが、肺炎、脳症、基礎疾患の悪化などにつながることがあります。
職場や学校でK対策だけを特別にする必要はある?
基本的にはありません。サブクレードKも季節性インフルエンザA(H3N2)の一系統なので、感染対策の基本は従来と同じです。
重要なのは、体調不良時に無理に登校・出勤しないこと、咳エチケット、手指衛生、換気、ハイリスク者への配慮です。
「K専用の消毒剤」「K専用のマスク」のような特別対策が必要なわけではありません。
家族がインフルエンザになったら?
家庭内では、サブクレードKだから特別な消毒をする必要があるわけではありません。
- 手洗い
- 咳エチケット
- 換気
- 体調不良時の無理な登校・出勤を避ける
- 高リスク者との接触を減らす
といった基本対策が重要です。
サブクレードKの流れを時系列で整理
| 時期 | 主な動き |
|---|---|
| 2025年8月ごろ | 抗原性の異なるA(H3N2)系統が確認される |
| 2025年秋 | J.2.4.1=サブクレードKとして整理され、各地域で急速に拡大 |
| 2025/26冬 | 多くの地域でA(H3N2)の中心的系統となる |
| 2026年2月 | WHOが2026/27北半球ワクチンH3N2成分をK系統へ更新 |
| 2026年6月 | 日本もA/Michigan/105/2025(SAN-049A)をH3N2製造株として決定 |
| 2026年秋 | 新シーズン開始。流行状況はJIHS週報で継続監視 |
この流れを押さえると、2025年冬の記事と2026年秋の記事で説明が変わる理由が分かります。
ワクチンを打ったのに感染するのはなぜ?
インフルエンザワクチンは、感染を完全に遮断するワクチンではありません。
また、接種してから十分な免疫ができるまでには時間がかかります。
そのため、
- 接種直後に感染した
- ワクチンに含まれる型とは別の型に感染した
- 同じ型でも抗原性が少し異なるウイルスに感染した
- ワクチンで重症化リスクは下がったが感染自体は起きた
ということがあります。
「感染した=ワクチンが完全に無意味だった」とは限りません。
薬局での30秒説明

薬局で聞かれやすい「誤解」5つ
1.「Kは新型インフルエンザ」
違います。季節性A(H3N2)の中の細かい系統です。
2.「Kは普通の検査で分かる」
通常の迅速抗原検査ではA型・B型までで、サブクレード判定はできません。
3.「2025/26に型ズレしたから2026/27もワクチンは効かない」
2026/27はH3N2株がK系統へ更新されています。
4.「Kなら特別な抗ウイルス薬が必要」
通常の季節性インフルエンザと同じ考え方で治療します。
5.「一度A型にかかれば今シーズンはもう大丈夫」
A型にもH1N1とH3N2などがあり、別のウイルスに感染する可能性があります。
薬剤師が説明するときの注意点
「新しい変異株だから怖い」と煽らない
サブクレードKは季節性インフルエンザA(H3N2)の一系統です。「新型インフルエンザ」と誤解されるような説明は避けます。
「今年のワクチンは効かない」と言わない
2025/26シーズンの抗原性のズレを、2026/27シーズンへそのまま当てはめないことが重要です。今シーズンはH3N2成分が更新されています。
症状だけでKと決めつけない
鼻水が多い、咳が強いなどの症状だけでサブクレードKと判断することはできません。
早期受診が必要な人を見逃さない
高齢者、乳幼児、妊婦、基礎疾患がある人などでは、発熱・呼吸器症状がある場合に早めの相談を勧めます。
ケース別|薬局ではどう説明する?
ケース1|「去年Kが流行ってワクチン効かなかったんですよね?」
「昨シーズンはKとワクチン株のズレが問題になりましたが、今シーズンはその流行を踏まえてH3N2のワクチン株がK系統へ更新されています」と説明します。
ケース2|「A型陽性だったからKですよね?」
「通常の迅速検査ではA型までしか分からず、Kかどうかは判定できません。今の治療ではKかどうかで基本対応が大きく変わるわけではありません」と説明します。
ケース3|「ワクチンを打ったのにA型になりました」
「ワクチンは感染を100%防ぐものではありません。発症や重症化を減らす目的もあります。今シーズンのワクチンは昨シーズンのK流行を踏まえて更新されています」と伝えます。
よくある質問
Q.2026年もサブクレードKは流行している?
2025/26シーズンには世界的にA(H3N2)の中で優勢となりました。2026/27シーズン開始時点では、日本での最新の比率は今後のサーベイランスで更新されます。「今のA型は全部K」と断定するのは避けましょう。
Q.2026/27ワクチンはKに対応している?
H3N2成分はK系統へ更新されています。日本ではA/Michigan/105/2025(SAN-049A)が採用されています。
Q.サブクレードKは重症化しやすい?
Kそのものが従来株より明らかに重症化しやすいと確立したわけではありません。ただし、インフルエンザ自体が高齢者、乳幼児、妊婦、基礎疾患がある人では重症化リスクがあります。
Q.検査でKか分かる?
通常の迅速抗原検査では分かりません。一般診療ではA型・B型の判定が中心です。
Q.抗ウイルス薬は効く?
治療方針は通常の季節性インフルエンザと同じ考え方です。サブクレードKだから一律に薬を変更する必要はありません。
Q.一度A型にかかったらKにはかからない?
A型にはH1N1やH3N2など複数の亜型があります。同じシーズンでも別のウイルスに感染する可能性はあるため、「一度A型になったから今シーズンは絶対安心」とは言えません。
2026/27シーズンに薬剤師が押さえたい5ポイント
- 昨シーズン情報をそのまま使わない
2025/26は型ズレが話題でしたが、2026/27はH3N2ワクチン株が更新されています。 - K=新型インフルエンザではない
季節性A(H3N2)の一系統です。 - 症状でKを見分けない
通常のインフルエンザ症状と重なります。 - 薬をKだけで選ばない
年齢・重症度・基礎疾患などから治療薬を選択します。 - 週ごとの流行状況はJIHSで更新される
「今どの型が多いか」は固定情報ではありません。

まとめ|2026/27は「Kに合わせてワクチンが更新された」が重要
- サブクレードKは季節性A(H3N2)の一系統
- 2025年に急拡大し、2025/26シーズンで世界的に優勢となった
- 2025/26はワクチン株との抗原性のズレが問題になった
- 2026/27はH3N2ワクチン株がK系統へ更新
- 日本のH3N2株はA/Michigan/105/2025(SAN-049A)
- 普通の迅速検査ではKかどうかは分からない
- Kに特有の症状が確立しているわけではない
- 治療は通常の季節性インフルエンザと同じ考え方
- 高リスク者は早めの受診・治療が重要

あわせて読みたい
参考文献・一次情報
- 国立健康危機管理研究機構|インフルエンザワクチン株
- 厚生労働省|2026/27シーズン向けインフルエンザHAワクチン製造株の検討
- WHO|2026/27北半球インフルエンザワクチン推奨株
- JIHS|IDWR 2026年第35号 インフルエンザ
※本記事は2026年9月28日時点の公的情報をもとに整理しています。流行状況は毎週変化するため、最新の発生状況はJIHSの週報をご確認ください。



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