

「ワクチン効かないってほんと?」って質問も多くて…ちゃんと説明できるようになりたいです!
① 前書き:なぜ今「サブクレードK」が話題なのか

2025/26シーズンは、例年よりかなり早い時期からインフルエンザが流行し、日本でも多数の都道府県で「警報レベル」に達しています。背景の一つとして注目されているのが、インフルエンザA型(H3N2)の新しい系統「サブクレードK」です。
海外のデータでは、
- イギリスやEU域内:A(H3N2)の中でサブクレードKが多数派
- 日本:解析されたH3N2のうち、多くがサブクレードKと報告
- ワクチン株(A/Croatia/10136RV/2023, A/District of Columbia/27/2023)と抗原性がずれている
といった情報が公的機関から出されています。一方で、症状は従来の季節性インフルエンザと大きく変わらないという報告もあり、「怖がりすぎず、でも油断しない」バランスが重要です。
この記事では、薬局薬剤師目線で
- サブクレードKとは何か(どこが「新しい」のか)
- 症状・重症化リスクの特徴
- ワクチンや治療薬は効くのか
- 薬局でどう説明・対応するかの実践的ポイント
を、できるだけ平易な言葉で解説します。 ※本記事は、最新の公的機関の資料・ガイドラインをもとにした一般的な解説であり、個々の患者さんの診断・治療方針を決めるものではありません。具体的な医療行為は必ず医師の判断に従ってください。
② 本文:サブクレードKを体系的に理解する
1. インフルエンザの分類の中での「サブクレードK」の位置づけ

分類が多すぎて、正直ごちゃごちゃになってます…。
インフルエンザウイルスは、ざっくり次のような階層で分類されます。
| 階層 | 例 | イメージ |
|---|---|---|
| 型(type) | A型 / B型 | 大きなグループ |
| 亜型(subtype) | A(H1N1) / A(H3N2)など | トゲ(HA)と酵素(NA)の組み合わせ |
| クレード(clade) | 2a.3a.1, J.2 など | 系統樹の大きな枝 |
| サブクレード(subclade) | K(J.2.4.1)など | クレードのさらに細かい枝 |
サブクレードKは、
- ウイルス種:インフルエンザA型
- 亜型:H3N2(いわゆるA香港型)
- クレード:2a.3a.1系統
- 遺伝子系統名:J.2.4.1
に属する「新しい枝」のひとつです。

簡単に言うと、「インフルA(H3N2)」ファミリーの中の、最近勢力を伸ばしている“いとこ”みたいな系統だと思ってもらうとイメージしやすいかな。
2. サブクレードKの遺伝学的・抗原性の特徴
サブクレードKの大きなポイントは、ヘマグルチニン(HA)に複数の重要な変異がまとまって入っていることです。
ECDCのリスク評価によると、サブクレードKは、2025–26北半球ワクチン株であるA/Croatia/10136RV/2023(H3N2)と比べて、HAに
K2N, T135K, S144N(糖鎖付加), N158D, I160K, Q173R, K189R, T328A, S378N(HA2 S49N)などの変異を持つとされています。
これらの位置は、
- 受容体結合部位周辺
- 抗体がよく標的にする「抗原決定基(エピトープ)」
に重なっているため、
・ヒトがこれまでのH3N2で獲得した免疫が効きにくい(免疫逃避)
・ワクチン株との「型ズレ(抗原ドリフト)」が大きい
と評価されています。
3. 世界と日本での流行状況(2025年秋〜冬)

「海外発 → 日本上陸」のニュースが多くて不安になります…。
今どのくらい広がってるんでしょう?
主なポイントだけ、ざっくり整理します(2025年11〜12月時点の情報)。
- EU/EEA:
A(H3N2)の中でサブクレードKが約半数を占め、全世界的にもA(H3N2)の約1/3がサブクレードKと報告。流行開始が例年より早いとECDCが評価。 - イギリス:
2025/26シーズンの立ち上がりはA(H3N2)サブクレードKが優勢。ワクチン株との抗原性のズレが報告される一方で、実臨床では小児で70–75%、成人で30–40%の入院予防効果が示されています。 - 日本:
政府の会議資料では、2025年9月〜11月初旬に国内で検出されたA/H3N2株のうち、約96%がサブクレードK、入国時検体でも約7割がサブクレードKと報告されています。
また、インフルエンザ定点あたり報告数も過去5年平均を大きく上回り、39都道府県で警報レベルに達したとされています。

ざっくり言うと、「2025/26シーズンは、日本も世界もH3N2サブクレードKにだいぶ占拠されている状態」ってイメージでOKだよ。
4. サブクレードKの症状の特徴
結論から言うと:
「症状の種類自体は従来のインフルAとほぼ同じ。ただし、関節痛よりも鼻水や咳など上気道症状が目立つケースが多い」
という傾向が、日本のクリニックの症例集計から示されています。
ある医療機関が2025年にインフルAと診断された122例(サブクレードKが大半と推定)をまとめたところ、主な症状頻度は以下のようでした。
| 症状 | 頻度 | コメント |
|---|---|---|
| 38℃以上の発熱 | 約85% | 高熱は依然として主体 |
| 鼻水 | 約80% | 非常に高頻度 |
| 咳 | 約77% | 気道症状が目立つ |
| 喉の痛み | 約61% | 咽頭痛もよく見られる |
| 頭痛 | 約57% | 典型的インフル症状 |
| 関節痛・体の痛み | 約10% | 意外と少ない |
| 消化器症状 | 1桁台% | 下痢・嘔気などは少数 |
一般的な印象としては、
- 「突然の高熱+全身の関節痛」よりも「高熱+ひどい鼻水・咳」が目立つ
- コロナやRSウイルスなど他の呼吸器感染症と症状だけでは見分けにくい
という声が現場からも上がっています。
5. 重症化リスク:誰が要注意なのか

「症状は普通のインフルと同じくらい」と聞くと少し安心しますけど、
重症化しやすい人ってやっぱり変わらないんでしょうか?
現時点のデータを整理すると:
- サブクレードKだから特別に重症度が跳ね上がっている、という明確な証拠はまだない
- ただし、H3N2優勢のシーズンはもともと高齢者の重症化・死亡が多くなりやすいことが知られている
- イギリスや日本では、小児・若年者での発症数が非常に多い(流行を牽引する世代)と報告
<特に注意が必要な層>
- 65歳以上の高齢者
- 心疾患・呼吸器疾患・糖尿病など基礎疾患をもつ成人
- 妊婦
- 乳幼児(とくに5歳未満)
- 免疫不全・ステロイド長期使用中など
これらは従来のインフルエンザと同じ「ハイリスク群」であり、サブクレードKでも基本的なリスク層は変わらないと考えてよいです。
6. ワクチンは効くの?「型ズレ」と実際の効果

よく聞かれる「ワクチン意味ないんですか?」問題、ここは数字を押さえて落ち着いて説明したいポイントだね。
① 2025–26シーズンのワクチン株
WHOと各国当局は、2025–26北半球シーズンのワクチン株として、H3N2成分に
A/Croatia/10136RV/2023(H3N2)類似株(卵ベース) または
A/District of Columbia/27/2023(H3N2)類似株(細胞・リコンビナント)を推奨しています。
しかし、サブクレードKはこれらの株から抗原的に大きく離れている(抗原ドリフト)と評価され、フェレットの血清を用いた抗原性試験では「ワクチン株に対する反応が低い」ことが示されています。
② それでも「打つ意味はある」のか?
イギリスUKHSAの早期ワクチン有効性評価では、秋時点での推定として:
- 2〜17歳の小児:発熱外来受診や入院を70〜75%程度予防
- 成人:入院予防効果は30〜40%程度
と報告されています。これは「型ズレがありつつも、例年のシーズン後半に近いレベルの効果は維持している」と解釈されます。
つまり薬剤師としては、
- 「感染そのものを完璧に防ぐワクチンではない」が
- 「特に重症化・入院のリスクを下げる意味で、ハイリスク群では接種する価値が高い」
というバランスで説明すると実態に近いと言えます。
7. 検査・診断:サブクレードKかどうかはどうやって分かる?

患者さんに「私のはニュースの“あの変異株”ですか?」って聞かれるんですが…
正直、現場レベルでは分からないですよね?
そのとおりで、通常の診療・薬局レベルでは「サブクレードKかどうか」は判別できません。
一般に行われているのは:
- 迅速抗原検査:A型 / B型まで判定
- PCR検査:ウイルス量や型・亜型まで分かることもあるが、サブクレードまでは通常報告しない
- サブクレードの判定:国立感染症研究所や大学・公的機関での遺伝子解析(シークエンス)
したがって薬局では、
- 「日本で今流行しているA型の多くがサブクレードKと考えられている」
- 「ただし個々人の検査でそこまで詳しくは分からない」
- 「治療や予防の基本方針は、サブクレードKかどうかで大きく変わるわけではない」
と説明するのが現実的です。
8. 抗ウイルス薬は効く?耐性は?
現在、インフルエンザに対して一般的に使われる抗ウイルス薬は:
- ノイラミニダーゼ阻害薬:オセルタミビル、ザナミビル、ペラミビル
- PAエンドヌクレアーゼ阻害薬:バロキサビルマルボキシル
ECDCやUKHSA、CDCのウイルス特性評価によると、2025年シーズン初期に解析されたH3N2株(多くがサブクレードKと考えられる)では、オセルタミビル・ザナミビル・バロキサビルに対する明らかな耐性の増加は報告されていません。
UKHSAのデータでは、2025年秋以降に検査されたH3N2株224株すべてが、オセルタミビル・ザナミビルに対して「正常な感受性」を示し、バロキサビルに対しても現時点で低感受性の報告はありません。

現時点では、「変異株だけど、治療薬が効かなくなっているわけではない」と説明してOK。
だからこそ、ハイリスク群では早期治療が大事だね。
※ただし、耐性ウイルスは世界的に少数ながら常に出現しているため、「今後も監視が必要」であることは必ず添えておきましょう。
9. 日常生活での予防策:サブクレードKだから特別なことは必要?
基本的には、従来のインフルエンザ対策+コロナ禍で学んだ対策がそのまま有効です。
- ワクチン接種(特にハイリスク群・小児)
- こまめな手洗い・アルコール手指衛生
- 人混み・閉鎖空間ではマスク着用を検討
- 室内の換気・加湿(乾燥を避ける)
- 発熱・咳がある場合は無理して出勤・登校しない
サブクレードKは「感染の広がりやすさ」が問題視されているため、集団生活(学校・保育園・職場)でのクラスター化をどう抑えるかが重要になります。

「サブクレードKだから特別なことをしないと!」というより、
今まで習ってきた基本対策を丁寧にやり直すイメージですね。
③ 症例・実践例:薬局での説明・対応イメージ
症例1:ワクチン接種済みなのにインフルA陽性の高校生

高校生の男の子で、10月にワクチン打ってたのに11月にインフルA(H3)陽性…。
「サブクレードKだからワクチン意味なかったんだ」と落ち込んでいました…。
<想定される薬剤師の説明>
- サブクレードKはワクチン株と少しズレがあること
- そのため「感染そのもの」を完全には防げないこと
- ただし、ワクチン接種者では
- 発熱期間が短くなる
- 合併症・入院リスクが下がる
ことが、海外データで示されていること

「ワクチン打ってたからこの程度で済んでいる可能性が高いんだよ」って視点を共有してあげると、
「接種しておいてよかった」と感じてもらいやすいよ。
症例2:基礎疾患のある高齢者からの「ニュースが怖い」相談
<相談内容の例>
- テレビで「新しいインフルエンザ変異株」と聞いて不安
- ワクチンはまだ打っていない
- 心疾患があり、外出を避けている
<薬局での対応ポイント>
| ポイント | 説明の例 |
|---|---|
| リスクの整理 | 「年齢やご病気を考えると、『感染しない』こと以上に『重症化しない』ことがとても大事です」 |
| ワクチンの位置づけ | 「サブクレードKでは型ズレが指摘されていますが、入院や重症化を減らす効果はまだ十分期待できます」 |
| タイミング | 「接種後、効果がしっかり出るまで2週間ほどかかります。流行が早いので、受けるなら早めが安心です」 |
| 日常生活 | 「人混みを避ける・マスク・換気など、今できる対策を組み合わせるとリスクをかなり下げられます」 |
症例3:小児の保護者からの質問ラッシュ

「サブクレードKは子どもに多いって聞きました…」「もう学校で学級閉鎖になりました…」
小児保護者の方は、本当に不安いっぱいです…。
<説明の骨組み>
- 子どもの検体の多くがサブクレードKなのは事実(流行を支えている世代だから)
- ただし、ワクチンの効果はむしろ小児で高く(70〜75%程度)、接種のメリットが大きい
- 集団生活では「うつさない・広げない」行動(発熱時の登園・登校を控えること)がとても重要
- 兄弟姉妹がいる場合は「家庭内でのマスク・手洗い・タオルの共用を避ける」などを具体的に
| 家庭でできること | 具体例 |
|---|---|
| 発症児のゾーニング | 可能なら個室+看病者を1人に絞る |
| マスク | 小学生以上と大人は、同じ部屋にいるときは着用を検討 |
| 共有物 | コップ・タオル・歯ブラシの共用を避ける |
| 換気 | 1〜2時間に1回、数分でも窓を開ける |
④ まとめ
- サブクレードKは、インフルエンザA(H3N2)の新しい遺伝子系統(J.2.4.1)で、2025/26シーズンの世界的流行を牽引している
- HAに複数の重要な変異を持ち、ワクチン株との抗原性のズレ(ドリフト)が大きい
- 症状は従来のインフルと似ているが、鼻水・咳など上気道症状が目立つ症例が多い
- 重症化リスクが特別に跳ね上がっている証拠はないが、H3N2優勢シーズン特有の「高齢者の重症化」には注意
- ワクチンは完全なマッチではないものの、特に小児で高い予防効果、成人でも重症化リスクを下げる効果が示されている
- 現時点の監視では、抗インフルエンザ薬(オセルタミビル等)に対する耐性の顕著な増加は報告なし
- 薬局現場では「●型か」「サブクレードKか」より、ハイリスク群の早期受診・早期治療・ワクチン接種と、基本的な感染対策の継続を丁寧に伝えることが重要

「新しい変異株=パニック」じゃなくて、
仕組みとデータを知って、落ち着いて対応するのが大事なんですね。少し自信がつきました!
⑤ よくある質問(Q&A)
Q1. サブクレードKは、これまでのインフルエンザと何が一番違うのですか?
A. 一番の違いは、ウイルス表面のHAタンパク質に、免疫から逃れやすくなる変異がまとまって入っている点です。
これにより、
- これまでのH3N2に感染して得た免疫
- 今シーズンのワクチンで得られる免疫
が、ウイルスを「見つけにくく」なっていると考えられます。ただし、症状の出方そのものは季節性インフルエンザの範囲内であり、「まったく別の病気になった」というほどではありません。
Q2. 「ワクチンが効かない」と聞きました。本当に意味がないんでしょうか?
A. 「まったく効かない」という意味ではありません。
確かに、実験室レベルでは「ワクチン株との抗原性のズレ」が報告され、感染予防効果は例年より低い可能性があります。
一方で、イギリスの早期データでは:
- 小児:入院予防効果70〜75%
- 成人:入院予防効果30〜40%
と報告されており、重症化・入院を減らす意味では今シーズンも十分な役割を果たしていると考えられます。
Q3. すでにインフルエンザ(A型)に1回かかりました。サブクレードKにもう一度かかることはありますか?
A. 理論的には、
- 1回目:H1N1やB型だった場合 → H3N2サブクレードKへの再感染は十分ありうる
- 1回目:H3N2でも、別クレードの可能性や免疫の個人差がある
ため、「一度かかったからもう安心」と言い切ることはできません。ただし、同一シーズンに重ねて感染するケースは頻度としては多くなく、
「発熱などの症状があれば、その都度医師に相談する」ことが大切です。
Q4. 妊婦や基礎疾患がある人は、サブクレードKで何か特別な注意が必要ですか?
A. 基本的な考え方は従来のインフルエンザと同じで、
- ワクチン接種(主治医と相談のうえ)
- 症状が出た場合の早期受診・早期抗ウイルス薬治療
- 日常生活での感染予防(マスク・手洗い・人混みを避けるなど)
が重要です。 サブクレードKだからと言って妊婦さんに新たな禁忌が生じているわけではありませんが、H3N2シーズンはもともと高齢者や基礎疾患持ちで重症化が多くなる傾向があるため、より慎重な対応が求められます。
Q5. 抗インフルエンザ薬はどれを選べばいいですか?サブクレードKだから変えたほうがいい?
A. 現時点では、サブクレードKだから特別に薬を変える、というエビデンスはありません。
日本や海外の監視データでは、H3N2株(サブクレードKを含む)の大部分がオセルタミビル・ザナミビル・ペラミビル・バロキサビルに対して正常な感受性を保っていると報告されています。
薬剤の選択は、
- 年齢・体重・腎機能
- 妊娠の有無
- 内服可能か(嚥下・嘔吐の有無)
- 重症度(入院か外来か)
などを踏まえて、ガイドラインと医師の判断に基づいて決定されます。
⑥ 参考文献・情報源(再掲)
以下は 2025年12月3日時点でアクセス可能なURLのみ を掲載した最新版の参考文献リストです(リンク切れ確認済み)。
- WHO.
Recommended composition of influenza virus vaccines for use in the 2025–2026 northern hemisphere influenza season
最終確認日: 2025年12月3日. - 厚生労働省・厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 参考資料
季節性インフルエンザワクチン製造株に関する資料(WHO勧告の概要)
.
最終確認日: 2025年12月3日. - European Centre for Disease Prevention and Control (ECDC).
Threat Assessment Brief: Assessing the risk of influenza for the EU/EEA in the context of increasing circulation of A(H3N2) subclade K
.
最終確認日: 2025年12月3日. - Kirsebom FCM, et al.
Early influenza virus characterisation and vaccine effectiveness in England in autumn 2025, a period dominated by influenza A(H3N2) subclade K
.
最終確認日: 2025年12月3日. - UK Health Security Agency (UKHSA).
Pre-print: Early influenza virus characterisation and vaccine effectiveness in England in autumn 2025
最終確認日: 2025年12月3日. - CDC.
2025–2026 Flu Season – Influenza (Flu)
.
最終確認日: 2025年12月3日. - ECDC.
Influenza virus characteristics, week 40 2024 to week 33 2025
.
最終確認日: 2025年12月3日. - 日本医事新報社.
今シーズンは抗原変異したA香港型インフルエンザに警戒─subclade Kの出現と日本の状況
.
最終確認日: 2025年12月3日. - Nippon.com
インフル全国で猛威、変異型「サブクレードK」: 39都道府県で警報レベルに
.
最終確認日: 2025年12月3日. - 荘人会ひまわり内科皮膚科クリニックほか国内医療機関ブログ(症状・国内流行の整理に参考)
インフルエンザ変異株「サブクレードK」の特徴について
最終確認日: 2025年12月3日.
📘『薬局長のためのモンスター社員対応マニュアル』発売のお知らせ

薬局で働いていると、どうしても避けられないのが「人間関係のストレス」。
患者対応、スタッフ教育、シフト調整……。
気がつけば、薬局長がいちばん疲れてしまっている。
そんな現場のリアルな悩みに向き合うために、管理薬剤師としての経験をもとにまとめたのが、この一冊です。






『薬局長のためのモンスター社員対応マニュアル』
― 現場で困る前に身につける 実務 × 法対応 × 会話例 ―
薬局で起こりやすい“モンスター社員”を15タイプに分類し、
それぞれの特徴・対応法・指導会話例を紹介。
パワハラにならない注意方法や、円満退職・法的リスク回避の実務ステップも具体的に解説しています。
- 現場によくある「人のトラブル」15パターンと対応のコツ
- パワハラにならない“安全な指導”の伝え方
- 円満退職を導くための面談・記録・法的ポイント
- 薬局長自身を守るマネジメント思考
薬局で人に悩まないための「実践マニュアル」として、
日々の業務の支えになれば幸いです。
「薬局長が守られれば、薬局全体が守られる」
現場の“声にならない悩み”を形にしました。
📘 書籍情報
-
- 書名:薬局長のためのモンスター社員対応マニュアル
- 著者:ゆずまる薬局長
- 発行:YUZUMARU WORKS
- フォーマット:Kindle電子書籍
- シリーズ:薬局マネジメント・シリーズ Vol.2
📕 シリーズ第1弾はこちら
👉 『薬局長になったら最初に読む本』







薬剤師向け転職サービスの比較と特徴まとめ


今日は、特徴をわかりやすく整理しつつ、読んでくださる方が自分の働き方を見つめ直しやすいようにまとめていきましょう。
働く中で、ふと立ち止まる瞬間は誰にでもあります
薬剤師として日々働いていると、忙しさの中で気持ちに余裕が少なくなり、
「最近ちょっと疲れているかも…」と感じる瞬間が出てくることがあります。
- 店舗からの連絡に、少し身構えてしまう
- 休憩中も頭の中が業務のことでいっぱいになっている
- 気づけば仕事中心の生活になっている
こうした感覚は、必ずしも「今の職場が嫌い」というわけではなく、
「これからの働き方を考えてもよいタイミングかもしれない」というサインであることもあります。
無理に変える必要はありませんが、少し気持ちが揺れたときに情報を整理しておくと、
自分に合った選択肢を考えるきっかけになることがあります。
薬剤師向け転職サービスの比較表
ここでは、薬剤師向けの主な転職サービスについて、それぞれの特徴を簡潔に整理しました。
各サービスの特徴(概要)
ここからは、上記のサービスごとに特徴をもう少しだけ詳しく整理していきます。ご自身の希望と照らし合わせる際の参考にしてください。
・薬剤師向けの転職支援サービスとして、調剤薬局やドラッグストアなどの求人を扱っています。
・面談を通じて、これまでの経験や今後の希望を整理しながら話ができる点が特徴です。
・「まずは話を聞いてみたい」「自分の考えを整理したい」という方にとって、利用しやすいスタイルと言えます。
・全国の薬局・病院・ドラッグストアなど、幅広い求人を取り扱っています。
・エリアごとの求人状況を比較しやすく、通勤圏や希望地域に合わせて探したいときに役立ちます。
・「家から通いやすい範囲で、いくつか選択肢を見比べたい」という方に向いているサービスです。
・調剤薬局の求人を多く扱い、条件の調整や個別相談に力を入れているスタイルです。
・勤務時間、休日日数、年収など、具体的な条件について相談しながら進めたい人に利用されています。
・「働き方や条件面にしっかりこだわりたい」方が、検討の材料として使いやすいサービスです。
・調剤系の求人を取り扱う転職支援サービスです。
・職場の雰囲気や体制など、求人票だけではわかりにくい情報を把握している場合があります。
・「長く働けそうな職場かどうか、雰囲気も含めて知りたい」という方が検討しやすいサービスです。
・薬剤師に特化した職業紹介サービスで、調剤薬局・病院・ドラッグストアなど幅広い求人を扱っています。
・公開されていない求人(非公開求人)を扱っていることもあり、選択肢を広げたい場面で役立ちます。
・「いろいろな可能性を見比べてから考えたい」という方に合いやすいサービスです。
・調剤薬局を中心に薬剤師向け求人を取り扱うサービスです。
・研修やフォロー体制など、就業後を見据えたサポートにも取り組んでいる点が特徴です。
・「現場でのスキルや知識も高めながら働きたい」という方が検討しやすいサービスです。
気持ちが揺れるときは、自分を見つめ直すきっかけになります
働き方について「このままでいいのかな」と考える瞬間は、誰にでも訪れます。
それは決して悪いことではなく、自分の今とこれからを整理するための大切なサインになることもあります。
転職サービスの利用は、何かをすぐに決めるためだけではなく、
「今の働き方」と「他の選択肢」を比較しながら考えるための手段として活用することもできます。
情報を知っておくだけでも、
「いざというときに動ける」という安心感につながる場合があります。


「転職するかどうかを決める前に、まずは情報を知っておくだけでも十分ですよ」ってお伝えしたいです。
自分に合う働き方を考える材料が増えるだけでも、少し気持ちがラクになることがありますよね。
無理に何かを変える必要はありませんが、
「自分にはどんな可能性があるのか」を知っておくことは、将来の安心につながることがあります。
気になるサービスがあれば、詳細を確認しながら、ご自身のペースで検討してみてください。


コメント