

あと、「一回使うとやめられなくなる」っていう声も多くて…今日はそのあたりも整理したいです!
前書き(この記事でわかること)
ステロイドという言葉、ニュースやSNSでもよく見かけますよね。
でも実際には、
「何のために使う薬なのか」「どのくらい危険なのか」「正しく使えばどう役立つのか」
がごちゃごちゃになりやすいテーマです。
薬局現場でも…
- 「塗り薬を処方されたけど、ステロイドって書いてあって怖い」
- 「子どもに使って本当に大丈夫?」
- 「前にもらったステロイド、良く効いたから自己判断でずっと塗っている」
といった相談は日常茶飯事です。

本記事では、次の流れで解説します。
- ステロイドってそもそも何者?(ホルモンとしてのステロイド)
- 薬としてのステロイドの種類(塗り薬・飲み薬・吸入など)
- ステロイド外用薬の「強さ(ランク)」と使い分け
- 副作用のしくみと、リスクを下げる使い方
- よくある誤解と本当のところ
- 症例・会話形式での実践イメージ
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個々の患者さんの診断・治療を置き換えるものではありません。具体的な治療については必ず主治医・薬剤師にご相談ください。
本文①:ステロイドって何?まずは「ホルモン」として理解しよう

1-1. ステロイドは「形の仲間」の名前
ステロイドは、ざっくりいうと
「特定の骨格(ステロイド骨格)を持った物質のグループ名」
です。脂質の一種で、体の中にもたくさん存在します。
- コレステロール
- 性ホルモン(テストステロン、エストロゲン など)
- 副腎皮質ホルモン(コルチゾール など)
これらはすべて「ステロイド骨格」という共通の形を持っているため、広い意味で「ステロイド」と呼ばれる仲間です。
1-2. 医療現場で「ステロイド」と言えばほぼ副腎皮質ステロイド
一方で、薬局や病院で「ステロイドの薬です」と説明されるとき、多くは
「副腎皮質ステロイド(グルココルチコイド)」
を指します。これは、副腎(腎臓の上にある臓器)から分泌される「コルチゾール」というホルモンをまねて作られた薬です。
コルチゾールには、
- 体の炎症をおさえる
- アレルギー反応を和らげる
- ストレスに対抗する
といった作用があり、これを薬として強力にしたものが「ステロイド薬」として使われています。

1-3. もう一つのステロイド「筋肉増強剤」との違い
ニュースで問題になる「ドーピングのステロイド」は、
「アナボリックステロイド(同化ステロイド)」
と呼ばれ、筋肉を増やす方向に働く別タイプのステロイドです。
- 副腎皮質ステロイド:炎症・アレルギーを抑える目的で医療用に使用
- アナボリックステロイド:筋肉増強目的などで乱用され、ドーピング問題に
薬局で渡される「アトピーの塗り薬」「喘息の吸入薬」「膠原病の内服」などの多くは、副腎皮質ステロイドです。アナボリックステロイドとは性質も使い方も全く違うので、ここは切り離して考えましょう。
本文②:薬としてのステロイドの種類

副腎皮質ステロイドの薬は、用途に合わせてさまざまな剤形が作られています。
2-1. 外用薬(塗り薬・軟膏・クリーム・ローションなど)
- 主に皮膚の炎症(湿疹、アトピー性皮膚炎、かぶれなど)に使う
- 全身への吸収をなるべく少なくし、「必要な場所だけ」強力に炎症を抑えるイメージ
- ステロイド外用薬は「強さ(ランク)」で分類される(後述)
例:ヒドロコルチゾン酪酸エステル(ロコイド軟膏 など)
2-2. 吸入薬(喘息・COPDなど)
- 気管支ぜん息などで、気道の慢性炎症をコントロールする主役の薬
- 全身ではなく「気道の粘膜」で強く効くよう設計され、飲み薬に比べて全身性副作用を減らしている
- それでも、口腔内カンジダや声がれなど局所の副作用に注意
2-3. 内服薬(飲み薬)
- 自己免疫疾患、膠原病、重症アレルギー、重症喘息など、全身レベルで炎症を抑える必要があるときに使う
- 効果が非常に強力なぶん、長期・高用量では副作用も増えやすいので、必ず医師の厳密な管理下で使用
- 急に自己中断すると「副腎不全」など重い症状につながることがあるため、漸減が原則
2-4. 点鼻薬・点眼薬・注射薬など
他にも、
- 花粉症などに使う点鼻ステロイド
- アレルギー性結膜炎などに使う点眼ステロイド
- 関節内注射、パルス療法などの注射用ステロイド
など、多彩な使われ方があります。剤形によって「どこで主に効かせるか」「どんな副作用に注意するか」が変わるため、
剤形ごとの特徴を押さえて説明できると、薬剤師としての説得力が一気に増します。
本文③:ステロイド外用薬の「強さ(ランク)」を理解する

ランクを具体的に説明できると安心感が全然違うよ。
3-1. 日本のステロイド外用薬ランク(5段階)
日本のガイドラインや解説では、ステロイド外用薬は一般的に次の5段階に分類されます。
| ランク | 日本語名称 | イメージ |
|---|---|---|
| Ⅰ群 | ストロンゲスト | 最も強い |
| Ⅱ群 | ベリーストロング | かなり強い |
| Ⅲ群 | ストロング | 中等度より強い |
| Ⅳ群 | ミディアム | 中等度 |
| Ⅴ群 | ウィーク | 弱い |
ランク=薬の「種類」ではなく「効き目の強さ(抗炎症作用の強さ)」
を表します。たとえば同じ部位・同じ病態でも、
- 急性増悪時:ストロング〜ストロンゲストで一気に炎症を鎮める
- 落ち着いてきたら:ミディアム〜ウィークに切り替えて維持
といった「強さの使い分け」をします。4
3-2. 部位・年齢・症状の強さで使い分ける
ガイドラインでは、部位や重症度に合わせた目安が示されています。
- 顔・首・陰部など皮膚が薄い部位:原則ミディアム以下。重症時のみ短期間だけ上位ランクを使用
- 体幹・四肢:中等症ならストロング〜ミディアム、重症ならストロンゲスト〜ベリーストロングを短期間
- 乳幼児:基本的にウィーク〜ミディアムを中心に、必要に応じて短期間だけ上位ランク

3-3. 適量の目安「フィンガーチップユニット(FTU)」
量が少なすぎると、どんなに強い薬でも効果が不十分になります。そこでよく使われるのが
フィンガーチップユニット(FTU)
という考え方です。
- 大人の人差し指の先端〜第1関節までチューブから出した量(約0.5 g)=成人の手のひら2枚分を塗る量の目安
- これを基準に、部位ごとの必要量を計算する
薬局で説明するときは、患者さんの手のひらを使って
「この赤いところ全部に塗るなら何FTUくらいです」
と具体的に示すと理解されやすくなります。
本文④:ステロイドの働きと副作用のしくみ

4-1. ステロイドの主な作用
副腎皮質ステロイドは、細胞の中にある受容体に結合して遺伝子の働きを変えることで、さまざまな作用を示します。
- 抗炎症作用:炎症に関わるサイトカインや酵素の産生を抑える
- 免疫抑制作用:免疫細胞の働きを抑え、過剰な免疫反応(アレルギーなど)をしずめる
- 代謝への影響:糖・脂質・骨代謝などにも影響(これが長期副作用の一因)
「炎症を抑える」「免疫を抑える」こと自体は、病気によってはとても必要なことですが、行き過ぎると感染症や代謝異常などの副作用につながります。
4-2. 短期使用でよくみられる副作用
外用・内服を問わず、比較的短期間でも起こりうる副作用としては…
- 外用:皮膚のヒリヒリ感、ニキビ様発疹、毛包炎など
- 内服:不眠、気分の高揚・抑うつ、食欲増加、むくみ、血圧上昇、血糖上昇など
特に内服では、「眠れない・イライラする」「食欲が暴走する」などの精神症状や、血糖コントロール悪化などが問題になることがあります。
4-3. 長期使用で問題になりやすい副作用
高用量のステロイドを長期に使用すると、
- 骨粗鬆症・骨折リスク増大(ステロイド性骨粗鬆症)
- 高血圧・糖尿病・脂質異常症の悪化
- 感染症にかかりやすくなる
- 白内障・緑内障
- 皮膚の菲薄化・紫斑
- 副腎抑制(自分の体がコルチゾールを作れなくなる)
などが知られています。こうした重い副作用は、
「高用量を長く続ける」「急にやめる」ことが大きなリスクとなるため、ガイドラインや重篤副作用マニュアルでも注意喚起されています。
4-4. 外用ステロイド特有の副作用
塗り薬の場合、全身への影響は内服より少ないものの、局所的な副作用に注意が必要です。
- 皮膚が薄くなる・萎縮する
- 毛細血管が目立つようになる(毛細血管拡張)
- 口囲皮膚炎、酒さ様皮膚炎など
- 眼の周りの長期使用で眼圧上昇・白内障リスクなど
ただし、これらは「長期間・過量・不適切な部位での使用」によって起こりやすく、医師の指示通りに適切な期間・強さで使えば、リスクは大きく減らせます。

①どんな状態で起こりやすいか(高用量・長期など)
②適切に使えばリスクをかなり減らせる
この2つをセットで伝えるのが大事なんですね。
本文⑤:ステロイドを「怖い薬」で終わらせないためのポイント
5-1. 「使わないリスク」と「使うリスク」を天秤にかける
ステロイドをめぐる誤解の多くは、
「副作用のリスクだけが強調されて、使わなかった場合のリスクが見落とされている」
ところから生まれます。
例えばアトピー性皮膚炎で、
- 痒みで眠れない → 成長・学習・メンタルへの影響
- 掻き壊しからの感染症
- 慢性的な炎症により皮膚バリアがどんどん壊れる
といった状態を放置することも、実は大きなリスクです。ガイドラインでも
「急性増悪時には適切な強さのステロイド外用薬で速やかに炎症を抑えること」
が推奨されています。
5-2. 「急性期はしっかり」「落ち着いたら減らす」が基本
ステロイド治療の基本戦略は、
- 炎症が強いときは、必要十分な強さ・量でしっかり治療
- 良くなってきたら、徐々にランクや回数を減らしていく
です。最初から弱い薬をちびちび塗り続けると、いつまでも炎症がくすぶり、副作用リスクも治療期間もむしろ増えてしまうことがあります。
5-3. 患者さんと共有したい「4つのルール」
薬局のカウンターで、次の4つを簡潔に伝えられると安心感が高まります。
- どこに塗るか:範囲・部位を具体的に(顔はこの薬、身体はこの薬など)
- どのくらいの量か:手のひら何枚分で何FTUか
- どのくらいの期間か:「まず〇週間くらい」「その後は医師と相談して減らす」
- 注意する症状:赤みが悪化、ヒリヒリ、ニキビ様のプツプツなどが出たら相談

症例・具体例・実践例:よくある会話をイメージしてみよう
ケース1:アトピー性皮膚炎の小児に処方されたステロイド外用薬
小学2年生のAくん。アトピー性皮膚炎で、身体にはストロングクラス、顔にはミディアムクラスのステロイド外用薬が処方されました。

このときのポイントは、「怖さ」だけでなく「使わないリスク」も含めてバランスよく説明することです。
- ① なぜステロイドが必要なのか
「今、お子さんのお肌は炎症で赤くて痒い状態です。この炎症をおさえないと、かき壊してバリアが壊れてしまい、かえって他の薬も効きにくくなってしまいます。」 - ② ランクと部位の説明
「体用は『やや強め(ストロングクラス)』ですが、顔用は一段階弱い『ミディアムクラス』になっています。顔の皮膚は薄いので、もともと弱いランクに調整されています。」 - ③ 期間と減らし方
「まずは先生の指示通り、1〜2週間しっかり使って炎症を落ち着かせ、その後は回数やランクを減らしながら調整していくイメージです。」 - ④ 副作用への目配り
「もし、ヒリヒリやニキビのようなぶつぶつが増えてきたら無理に続けず、早めに受診かご相談くださいね。」
ケース2:自己判断でステロイドを長く塗り続けている成人
以前処方されたステロイド外用薬を、症状が少し出るたびに長期間自己判断で使い続けているBさん。

- ① 使用期間と頻度の確認
「このお薬、どのくらいの期間・どのくらいの頻度で使っていますか?」 - ② 皮膚の状態チェックを促す
「最近、皮膚が薄くなった感じや、血管が透けて見えてきた感じはありませんか?」 - ③ 受診の提案
「長く同じステロイドを使っているので、一度皮膚科で皮膚の状態と、今のランクが合っているかを見てもらうと安心ですよ。」
こうした声かけは、「ステロイド=怖い」ではなく「ステロイド=上手に付き合う薬」というメッセージにもつながります。
まとめ

- ステロイドはもともと体内ホルモンをまねた薬で、炎症やアレルギーを抑えるために欠かせない存在
- 医療現場で「ステロイド」と言うときは、主に副腎皮質ステロイド(グルココルチコイド)を指す
- 外用薬・吸入薬・内服薬など剤形によって、効かせたい場所と副作用の出方が変わる
- 外用ステロイドにはストロンゲスト〜ウィークの5段階ランクがあり、部位・年齢・重症度に合わせて使い分ける
- 副作用は「高用量・長期使用・不適切な使い方」で増えるが、適切な期間・量・強さで使えばリスクを大きく減らせる
- 「使わないリスク」と「使うリスク」を天秤にかけ、患者さんと情報を共有することが大切
ステロイドは「怖いかどうか」ではなく、「どう使うか」「どう見守るか」がポイントです。薬剤師として、その橋渡し役を丁寧に担っていきたいですね。
よくある質問(Q&A)
Q1. 一度ステロイドを使うと、やめられなくなりますか?
「薬自体に中毒性があってやめられなくなる」という意味では、いわゆる依存性はありません。
ただし、炎症が十分にコントロールできていない状態で中途半端に減らすと、症状がぶり返して
「塗ると良くなる → やめると悪化する」
というループに入りやすくなります。
この場合は、
- もともとの病気のコントロールが足りているか
- 保湿やスキンケア、環境整備などが十分か
- ステロイド以外の選択肢(タクロリムス軟膏など)が使える段階か
を主治医と相談しながら調整していくことが大切です。
Q2. 子どもにステロイド外用薬を使っても大丈夫ですか?
ガイドラインでも、小児のアトピー性皮膚炎に対して
ステロイド外用薬は第一選択薬のひとつ
として位置づけられています。
ただし、
- 年齢や部位に応じた適切なランクを選ぶ
- 必要な期間・必要な量を守る
- 長期連用になりそうな場合は、定期的に皮膚科で評価を受ける
といった点が重要です。自己判断で強い薬を長期間使い続けることは避け、必ず小児科・皮膚科医の指示に従いましょう。
Q3. ステロイドを塗ったら、すぐにやめてはいけませんか?
外用の場合、短期間であれば急にやめても問題にならないことが多いですが、
「よくなってきたから塗ったり塗らなかったり」を繰り返す
と、かえって炎症が長引くことがあります。
医師の指示にもよりますが、
- まずは指示通りの回数(例:1日2回)で数日〜1、2週間しっかり塗る
- その後、状態に応じて1日1回→隔日塗布などに減らしていく
といった「計画的な減らし方」を相談すると安心です。
Q4. ステロイドと一緒に保湿剤はどう使えばいいですか?
アトピー性皮膚炎などでは、
「ステロイドで炎症を抑えつつ、保湿剤でバリア機能を整える」
ことが基本です。
- 塗る順番:一般的には、ステロイドと保湿剤で重ね塗りする場合、先にステロイド、その上から保湿剤とすることが多いですが、医師の指示があればそれを優先
- 範囲:炎症部にはステロイド+保湿、それ以外の乾燥部には保湿剤のみ
具体的な塗り方は、処方内容と皮膚の状態によって変わるため、処方時に必ず確認するとよいでしょう。
Q5. 市販のステロイド外用薬もありますが、病院の薬とどう違いますか?
日本では、市販のステロイド外用薬の多くは
「ウィーク〜ミディアム」クラス
に限定されています。強いランクのステロイドは医師の処方が必要です。
市販薬は軽度のかぶれ・虫刺され・湿疹などに短期間使うことを想定しており、
- 症状が広い・長引いている
- 顔や陰部などデリケートな部位
- 子どもや高齢者
の場合は、自己判断で長く使わず、医療機関を受診するのがおすすめです。
参考文献
- 日本皮膚科学会 アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2024(PDF)
最終確認日:2025年12月8日 - 佐伯秀久ほか:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2021. アレルギー 71(10), 1201-1294.
最終確認日:2025年12月8日 - 厚生労働省:重篤副作用疾患別対応マニュアル「ステロイド性骨粗鬆症」
最終確認日:2025年12月8日 - PMDA:重篤副作用疾患別対応マニュアル(医療関係者向け)総合ページ
最終確認日:2025年12月8日 - PMDA 医療用医薬品添付文書:ロコイド軟膏0.1%
最終確認日:2025年12月8日 - hifu・ka web:ステロイド外用薬のランク(PDF)
最終確認日:2025年12月8日 - m3 薬剤師:ステロイド外用薬の使い分けのポイントと強さランク
最終確認日:2025年12月8日
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薬剤師向け転職サービスの比較と特徴まとめ


今日は、特徴をわかりやすく整理しつつ、読んでくださる方が自分の働き方を見つめ直しやすいようにまとめていきましょう。
働く中で、ふと立ち止まる瞬間は誰にでもあります
薬剤師として日々働いていると、忙しさの中で気持ちに余裕が少なくなり、
「最近ちょっと疲れているかも…」と感じる瞬間が出てくることがあります。
- 店舗からの連絡に、少し身構えてしまう
- 休憩中も頭の中が業務のことでいっぱいになっている
- 気づけば仕事中心の生活になっている
こうした感覚は、必ずしも「今の職場が嫌い」というわけではなく、
「これからの働き方を考えてもよいタイミングかもしれない」というサインであることもあります。
無理に変える必要はありませんが、少し気持ちが揺れたときに情報を整理しておくと、
自分に合った選択肢を考えるきっかけになることがあります。
薬剤師向け転職サービスの比較表
ここでは、薬剤師向けの主な転職サービスについて、それぞれの特徴を簡潔に整理しました。
各サービスの特徴(概要)
ここからは、上記のサービスごとに特徴をもう少しだけ詳しく整理していきます。ご自身の希望と照らし合わせる際の参考にしてください。
・薬剤師向けの転職支援サービスとして、調剤薬局やドラッグストアなどの求人を扱っています。
・面談を通じて、これまでの経験や今後の希望を整理しながら話ができる点が特徴です。
・「まずは話を聞いてみたい」「自分の考えを整理したい」という方にとって、利用しやすいスタイルと言えます。
・全国の薬局・病院・ドラッグストアなど、幅広い求人を取り扱っています。
・エリアごとの求人状況を比較しやすく、通勤圏や希望地域に合わせて探したいときに役立ちます。
・「家から通いやすい範囲で、いくつか選択肢を見比べたい」という方に向いているサービスです。
・調剤薬局の求人を多く扱い、条件の調整や個別相談に力を入れているスタイルです。
・勤務時間、休日日数、年収など、具体的な条件について相談しながら進めたい人に利用されています。
・「働き方や条件面にしっかりこだわりたい」方が、検討の材料として使いやすいサービスです。
・調剤系の求人を取り扱う転職支援サービスです。
・職場の雰囲気や体制など、求人票だけではわかりにくい情報を把握している場合があります。
・「長く働けそうな職場かどうか、雰囲気も含めて知りたい」という方が検討しやすいサービスです。
・薬剤師に特化した職業紹介サービスで、調剤薬局・病院・ドラッグストアなど幅広い求人を扱っています。
・公開されていない求人(非公開求人)を扱っていることもあり、選択肢を広げたい場面で役立ちます。
・「いろいろな可能性を見比べてから考えたい」という方に合いやすいサービスです。
・調剤薬局を中心に薬剤師向け求人を取り扱うサービスです。
・研修やフォロー体制など、就業後を見据えたサポートにも取り組んでいる点が特徴です。
・「現場でのスキルや知識も高めながら働きたい」という方が検討しやすいサービスです。
気持ちが揺れるときは、自分を見つめ直すきっかけになります
働き方について「このままでいいのかな」と考える瞬間は、誰にでも訪れます。
それは決して悪いことではなく、自分の今とこれからを整理するための大切なサインになることもあります。
転職サービスの利用は、何かをすぐに決めるためだけではなく、
「今の働き方」と「他の選択肢」を比較しながら考えるための手段として活用することもできます。
情報を知っておくだけでも、
「いざというときに動ける」という安心感につながる場合があります。


「転職するかどうかを決める前に、まずは情報を知っておくだけでも十分ですよ」ってお伝えしたいです。
自分に合う働き方を考える材料が増えるだけでも、少し気持ちがラクになることがありますよね。
無理に何かを変える必要はありませんが、
「自分にはどんな可能性があるのか」を知っておくことは、将来の安心につながることがあります。
気になるサービスがあれば、詳細を確認しながら、ご自身のペースで検討してみてください。


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