皆さんどうもこんにちは。
薬局薬剤師のゆずまるです。
今回は眼科領域であれば理解しておかないとならないコンタクトレンズについて記載したいと思います。
というのも久しぶりにハードコンタクトをつけている人に投薬したからですね。
昔父親がつけてたのを思い出します
レンズ編とケア編で2部構成にしようかと思いますので興味ある方はご覧ください
ハードコンタクトレンズ
私はハードコンタクトは昔のコンタクトレンズのイメージでした。
とりあえず特徴を羅列してみる
ハードコンタクトレンズは以下の2種類あります。
PMMA(Polymethylmethacrylate)
- 初代コンタクトレンズ
- 酸素をほとんど通過しないコンタクトレンズ
- 水分を殆ど含まない。
- 目に負担がかかりやすい
- 現在は生産されていない
RGP(Rigid Gas Permeable Contact Lens)
- 高度なガスを通過するという意味から名付けられた
- 酸素透過性が高いハードコンタクトレンズのことをいう
- o2レンズともいう
- 成分はシリコン素材やシロキサン
- 現在の主流
- PMMAに比べやわらかい
- タンパク質等の汚れが付着しやすい。
- ソフトコンタクトに比べ細菌が繁殖しづらい
商品の具体例
とりあえず現物がどんなのがあるかは気になるので楽天で調べてみました。
とりあえず口コミ良さそうな2つをピックアップ
このあたりはo2レンズと言われるもの
コンタクトレンズでは酸素透過性と言うものをみて選ぶとよいみたい
酸素透過係数 (Dk値)が高ければ高いほど目に酸素が行き渡りやすいという意味です。
つまり目に負担をかけにくいということになります。
シードS-1 | 酸素透過係数 (Dk値)151 |
HOYAハードEX | 酸素透過係数 (Dk値)125 |
この2種類はともに100超え。
いかに優れているか後に記載するソフトコンタクトレンズと比較してみてください
ソフトコンタクトレンズ
ソフトコンタクトレンズも特長を羅列してみる
HEMA(2-hydroxyethyl methacrylate)系
いわゆるハイドロゲルタイプというもの。
一番の大きな特徴として、含水率とイオン性の有無で性質が異なる。主に4種類に分類されます。
含水率
一般的に50%を超えると高含水率コンタクト、50%未満は低含水率コンタクトと呼ばれています。
高含水率タイプの特性
低含水率タイプの特性
イオン性
イオン性が高いとタンパク質がレンズに吸着しやすくなる。
レンズがイオン電荷を帯びているか(1mol%以上)どうかをみています。
イオン性が高いと酸素通過性が上がるので使用感がよくなる傾向
まとめるとこんな感じ
メリット、デメリットがはっきりしてますね。その人の特性に合わせて選ばないとならない
商品紹介
例のごとく商品にはどういうものがあるのかを調べないと気がすまないので調べる
今回は2weekタイプのものでみてみる
アキュビュー2 | イオン性 | 含水率58% | 酸素通過性33.3 |
シード2ウィーク | 非イオン性 | 含水率38% | 酸素通過性17.1 |
メダリスト2 | 非イオン性 | 含水率59% | 酸素通過性15.7 |
ざっとまとめるとこんな感じ
購入側は正直こんなところ見ていない気がする。
もし高度管理医療機器取り扱いできて販売する機会があるならが理解しないと…ね。
酸素通過性はハードコンタクトレンズの方が圧倒的に良いです。
シリコンハイドロゲル
ハイドロゲルにシリコンを混合した素材。低含水率でも高い酸素通過性を併せ持つスグレモノ。
シリコン素材が酸素の透過性が良いが撥水性があるため特殊加工が必要。
商品紹介
例のごとく楽天で調べる私。
アキュビュー オアシス | 酸素通過性 147 | 含水率 38% |
メニコン プレミオ | 酸素通過性 129 | 含水率 40% |
次世代コンタクトすごい!
本当にソフトとハードのいいとこ取りな気がする
因みにこれらは低含水率の非イオン性のコンタクトレンズに分類される
装着方法による分類
【終日装用】
起きている時間帯だけ装着。
一般的なタイプ
【連続装用】
寝ているときもつけててOK
1週間連続装着まで可能
【就寝時装用】
寝ているときだけつける。
→オルソケラトロジー
視力矯正用のハードコンタクトのことです。
今回の記事では省略。
あとがき
いかがでしたか?
馴染みのない人は全くわからない分野だったと思います。
私も正直理解もせずに購入してました。
もちろんコンタクトレンズの比較部分はここだけでは判断できるものではありませんが、理解しておいて損はないところでもあると思います。
次回はケア方法について説明していきたいと思うのでよろしければご覧ください
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