日焼けでヒリヒリ・水ぶくれ|冷やし方・市販薬・受診目安を薬剤師が解説

市販薬・セルフケア

この記事で最初に伝えたいこと
日焼けでヒリヒリするときは、まず日光を避けて、冷たいシャワーや濡れタオルでやさしく冷やします。
ただし、水ぶくれ、強い腫れ、発熱、吐き気、頭痛、ふらつき、ぐったり感がある場合は、単なる軽い日焼けとして市販薬だけで様子を見ないでください。
後輩薬剤師なぎさ
後輩薬剤師なぎさ
海から帰ってきたら、肩と背中が真っ赤でヒリヒリしています。少し水ぶくれもあるのですが、とりあえず保冷剤を直接当てればいいですか?
ゆずまる
ゆずまる
保冷剤や氷を直接当てるのは避けよう。冷やしすぎによる皮膚障害を起こすことがあるよ。それから、水ぶくれができているなら、軽い赤みだけの日焼けとは分けて考える必要があるんだ。
  1. ① 日焼けでヒリヒリ・水ぶくれができたときの結論
  2. ② 前書き|日焼けは「皮膚のやけど」に近い状態
    1. この記事で分かること
  3. ③ 本文|最初の10分で行いたい5つの対応
    1. 1.すぐに日光から離れる
    2. 2.冷たいシャワーや濡れタオルで冷やす
    3. 3.氷や保冷剤を皮膚へ直接当てない
    4. 4.水分を少しずつ補給する
    5. 5.アクセサリーやきつい衣服を外す
  4. 日焼けの重症度を見分けるポイント
    1. 軽症と考えやすい状態
    2. 医療機関への相談を優先する状態
  5. 市販薬を使う前に確認したい3つのこと
  6. 日焼けに使う市販品・市販薬の比較
  7. 1.無香料・低刺激の保湿剤
    1. 選びやすいもの
    2. 避けたいもの
  8. 2.アロエジェルは使ってよい?
  9. 3.痛みが強いときの飲み薬
    1. アセトアミノフェンを選ぶときの注意
    2. イブプロフェン・ロキソプロフェンを選ぶときの注意
  10. 4.市販のステロイド外用薬は使える?
  11. 5.水ぶくれは潰してよい?
    1. 水ぶくれが破れていない場合
    2. 水ぶくれが自然に破れた場合
    3. 感染を疑うサイン
  12. 日焼け後にやってはいけないこと
  13. 薬による光線過敏症ではないか確認しよう
  14. 子ども・高齢者・妊娠中の注意点
    1. 乳幼児・子ども
    2. 高齢者
    3. 妊娠中・授乳中
  15. ④ 症例・具体例|こんなときはどうする?
    1. 症例1:肩が赤くヒリヒリするが、水ぶくれはない
    2. 症例2:背中に小さな水ぶくれが複数できた
    3. 症例3:顔が腫れ、まぶたが開けにくい
    4. 症例4:日焼け後に頭痛・吐き気・ふらつきがある
    5. 症例5:湿布を貼った場所だけ強く赤くなり、水ぶくれができた
  16. 日焼けで病院を受診する目安
    1. すぐに119番を検討する症状
    2. 当日中の受診を考える症状
    3. 翌日までに受診を検討する症状
    4. 自宅で様子を見やすい状態
  17. 夜間・休日に受診するか迷ったら
  18. 日焼けした翌日以降の過ごし方
    1. 入浴は短時間・ぬるめにする
    2. 皮むけを無理にはがさない
    3. 完全に治るまで日光を避ける
  19. 日焼けを繰り返さないための予防チェックリスト
  20. ⑤ まとめ|水ぶくれがあれば「軽い日焼け」と考えない
  21. ⑥ よくある質問
    1. Q1.日焼けは何分くらい冷やせばよいですか?
    2. Q2.保冷剤をタオルで包めば使えますか?
    3. Q3.水ぶくれは何日で治りますか?
    4. Q4.日焼けの水ぶくれを潰したほうが早く治りますか?
    5. Q5.日焼けにワセリンを塗ってよいですか?
    6. Q6.日焼けにオロナインなどの軟膏を塗ってよいですか?
    7. Q7.アロエジェルは冷蔵庫で冷やして使ってよいですか?
    8. Q8.日焼けにステロイドを塗ると早く治りますか?
    9. Q9.日焼けの痛みにロキソニンを飲んでもよいですか?
    10. Q10.日焼けした当日にお酒を飲んでもよいですか?
    11. Q11.皮がむけてきたら、全部はがしてよいですか?
    12. Q12.日焼けした部分へ翌日から日焼け止めを塗ってよいですか?
    13. Q13.水ぶくれが小さければ病院へ行かなくても大丈夫ですか?
    14. Q14.日焼けと熱中症は同時に起こりますか?
    15. Q15.いつもの日焼けより症状が強いのは薬のせいですか?
  22. ⑦ 参考文献・参考資料

① 日焼けでヒリヒリ・水ぶくれができたときの結論

強い日差しを浴びたあと、皮膚が赤くなってヒリヒリする状態を、医学的には「サンバーン」と呼びます。

サンバーンは、主に紫外線のうちUVBによって皮膚細胞が傷つき、炎症が起きた状態です。日光を浴びた直後にはあまり目立たず、数時間たってから赤みや痛みが強くなることがあります。日本皮膚科学会も、紫外線による急性障害だけでなく、長期的な光老化や皮膚がんとの関係について注意を促しています。【1】

まず、症状別の対応を簡単に整理します。

皮膚・全身の状態 基本的な対応
少し赤い・軽くヒリヒリする・水ぶくれなし 日陰や室内へ移動し、やさしく冷やす。低刺激の保湿を検討する
赤みと痛みが強い・眠れないほど痛い 冷却と水分補給。内服鎮痛薬は持病・併用薬を確認して薬剤師へ相談
水ぶくれがある 水ぶくれを潰さず、できれば当日から翌日までに皮膚科・形成外科へ相談
水ぶくれが広範囲・顔が強く腫れる・強い痛み 早めに医療機関を受診。夜間・休日は救急相談を利用
意識がおかしい・水が飲めない・繰り返し吐く・けいれん 熱中症などの危険があるため119番を検討
重要ポイント
水ぶくれを伴う日焼けは、一般に皮膚の表面だけではなく、その下まで障害が及んでいる可能性があります。
「市販の塗り薬を何か塗っておけば大丈夫」と考えず、受診の必要性を優先して判断しましょう。

② 前書き|日焼けは「皮膚のやけど」に近い状態

日焼けという言葉には、次の2つの意味が混ざっています。

  • サンバーン:赤くなり、ヒリヒリ痛む炎症反応
  • サンタン:数日後から皮膚が褐色・黒っぽくなる色素反応

今回問題になるのは、赤み、熱感、痛み、水ぶくれを生じる「サンバーン」です。

「少し焼けただけ」と軽く見られがちですが、強いサンバーンは紫外線による皮膚障害です。環境省の紫外線環境保健マニュアルでも、紫外線を浴びすぎると、日焼け、しわ、シミだけでなく、長期的には皮膚腫瘍や白内障などにつながる可能性があると説明されています。【2】

後輩薬剤師なぎさ
後輩薬剤師なぎさ
日焼けは、海やプールから帰った直後よりも、夜になってから痛くなることがありますよね。
ゆずまる
ゆずまる
そうなんだ。紫外線を浴びてから炎症反応が進むため、帰宅時は平気でも、夜から翌日に赤みや痛みが強くなることがあるよ。最初の時点で追加の日光を避けることが大切だね。

この記事で分かること

  • 日焼け直後の正しい冷やし方
  • 保冷剤や氷を直接当ててはいけない理由
  • 水ぶくれができたときの扱い方
  • 日焼けに使える市販薬・使わないほうがよい薬
  • 皮膚科や救急外来を受診する目安
  • 子ども、高齢者、妊娠中、持病がある人の注意点

すでに赤みや痛みがある方は、最初に次の応急処置を行ってください。

③ 本文|最初の10分で行いたい5つの対応

1.すぐに日光から離れる

日焼けに気づいたら、まず日陰、建物内、車内などへ移動します。ただし、夏の車内は短時間でも高温になるため、エアコンが効いていない車内へ避難するのは危険です。

屋外にいなければならないときは、患部を柔らかく通気性のよい衣類やタオルで覆い、追加の紫外線を避けます。赤く炎症を起こした皮膚へ日焼け止めを何度もこすり込むと刺激になることがあるため、まずは日陰や衣類による遮光を優先してください。

2.冷たいシャワーや濡れタオルで冷やす

NHSや米国皮膚科学会は、日焼けした皮膚を冷たいシャワー、入浴、濡れタオルなどで冷やす方法を案内しています。【3】【4】

家庭では、次のように行うと分かりやすいでしょう。

  1. 冷たいと感じる程度の水を使う
  2. シャワーの水圧は弱めにする
  3. 患部をこすらない
  4. 10~15分程度をひとつの目安にする
  5. 痛みや熱感が戻る場合は、短時間の冷却を繰り返す

10~15分という時間は絶対的な決まりではありません。痛みの程度、範囲、年齢などに合わせ、寒気や震えが出る前に中止してください。

冷やし方の具体例

  • 肩・背中:冷たいシャワーを弱く当てる
  • 顔:清潔なタオルを冷水で濡らし、軽く当てる
  • 腕・脚:流水または濡れタオルで冷やす
  • 広範囲:冷たいシャワーを短時間使い、体全体の冷えすぎに注意する

3.氷や保冷剤を皮膚へ直接当てない

氷や凍った保冷剤を直接当てると、すでに傷ついた皮膚をさらに冷やしすぎ、凍傷に近い障害を起こすおそれがあります。

保冷剤を使う場合は、必ず清潔なタオルで包み、同じ場所へ長時間当て続けないでください。水ぶくれがある部分へ重い保冷剤を押しつけるのも避けましょう。

やってはいけない冷やし方

  • 氷を皮膚へ直接当てる
  • 凍った保冷剤を直接固定する
  • 感覚がなくなるまで冷やす
  • 子どもや高齢者を冷水へ長時間つける
  • 水ぶくれの上から強く押さえる

4.水分を少しずつ補給する

強い日差しを浴びた状況では、日焼けだけでなく脱水や熱中症を同時に起こしている可能性があります。

意識がはっきりしていて、むせずに飲める場合は、水やお茶などを少しずつ飲みましょう。大量に汗をかき、軽い脱水が疑われるときは、経口補水液が選択肢になることもあります。

ただし、心不全、腎臓病、高血圧などで水分・塩分制限を受けている方は、経口補水液を自己判断で大量に飲まず、主治医や薬剤師へ相談してください。

無理に飲ませてはいけないケース
意識がもうろうとしている、何度も吐く、けいれんしている、呼びかけへの反応がおかしい場合は、誤嚥する危険があります。無理に水を飲ませず、119番へ連絡してください。

関連記事:経口補水液とスポーツドリンクの違い|熱中症対策の選び方

5.アクセサリーやきつい衣服を外す

日焼けした皮膚は、時間がたってから腫れることがあります。腕時計、指輪、ブレスレット、きつい下着、水着などは、無理のない範囲で早めに外しましょう。

皮膚へ張りついている衣類を無理にはがす必要はありません。水ぶくれが破れたり皮膚がめくれたりしている場合は、無理に衣類を外さず、医療機関へ相談してください。

日焼けの重症度を見分けるポイント

後輩薬剤師なぎさ
後輩薬剤師なぎさ
赤みだけなら自宅で様子を見てもよくて、水ぶくれがあれば受診を考える、という分け方でよいですか?
ゆずまる
ゆずまる
基本的には分かりやすい目安だね。ただし、赤みだけに見えても、発熱や吐き気、頭痛、ふらつきがあるなら全身状態を優先して受診判断をしよう。

軽症と考えやすい状態

  • 赤みが限局している
  • 軽いヒリヒリ感だけである
  • 水ぶくれがない
  • 意識がはっきりしている
  • 水分を問題なく飲める
  • 冷やすと痛みが軽くなる

医療機関への相談を優先する状態

  • 水ぶくれがある
  • 皮膚が大きく腫れている
  • 痛みが強く、眠れない
  • 顔、まぶた、口唇が強く腫れている
  • 目が痛い、まぶしい、見えにくい
  • 広い範囲が真っ赤になっている
  • 乳幼児、高齢者の強い日焼け
  • 発熱、悪寒、吐き気、頭痛、筋肉痛がある
  • 症状が時間とともに急速に悪化している

特に水ぶくれがある場合は、皮膚のバリアが強く傷ついています。水ぶくれが破れると感染や治癒遅延の原因になるため、潰さずに保護することが大切です。

第1部のミニまとめ

  • 日焼けに気づいたら、まず日陰や室内へ移動する
  • 冷たいシャワーや濡れタオルでやさしく冷やす
  • 氷・保冷剤を直接当てない
  • 飲める状態なら水分を少しずつ補給する
  • 水ぶくれや全身症状があれば受診を優先する

市販薬を使う前に確認したい3つのこと

日焼けで薬局へ相談するときは、「どの商品が一番効くか」よりも、まず次の3点を確認することが重要です。

  1. 水ぶくれや皮膚のめくれがないか
  2. 発熱、吐き気、頭痛、ふらつきがないか
  3. 持病、妊娠、服用中の薬がないか

水ぶくれがある場合、市販の塗り薬を自己判断で何種類も重ねるのはおすすめできません。まず水ぶくれを潰さずに保護し、皮膚科や形成外科へ相談してください。

後輩薬剤師なぎさ
後輩薬剤師なぎさ
ドラッグストアには、アロエジェル、化粧水、ステロイド、痛み止めなどが並んでいます。どれを選べばよいのでしょうか?
ゆずまる
ゆずまる
症状が軽く、皮膚が破れていない場合に限って選択肢になるものと、水ぶくれがあるときには避けたいものを分けて考えよう。

日焼けに使う市販品・市販薬の比較

種類 向いている可能性がある状態 主な注意点
無香料・低刺激の保湿剤 冷却後の軽い赤み、乾燥、つっぱり感 熱感が強い間は厚塗りしない。水ぶくれや傷には自己判断で塗り込まない
アロエ配合ジェル・ローション 皮膚が破れていない軽いヒリヒリ感 化粧品であり治療薬ではない。アルコール、香料、メントールによる刺激に注意
アセトアミノフェン 日焼けによる痛み 他の風邪薬・鎮痛薬との成分重複、肝臓病、多量飲酒に注意
イブプロフェン・ロキソプロフェンなど 炎症や痛み 脱水、腎臓病、胃潰瘍、喘息、抗凝固薬、妊娠中などでは要相談
市販のステロイド外用薬 皮膚が破れていない、ごく限局した軽い炎症 顔、目の周囲、広範囲、子ども、水ぶくれ、びらんには自己判断で使用しない
消毒薬・抗菌薬入り軟膏 通常の日焼けに一律で必要なものではない 刺激やかぶれの原因になることがある。傷や感染が疑われる場合は受診

1.無香料・低刺激の保湿剤

冷却後、皮膚が破れておらず、軽い赤みや乾燥だけであれば、無香料・低刺激の保湿剤が選択肢になります。米国皮膚科学会は、冷たいシャワーや入浴後、皮膚が少し湿っているうちに保湿剤を使用する方法を案内しています。【4】

ただし、保湿剤なら何でもよいわけではありません。

選びやすいもの

  • 無香料
  • アルコール含有量が少ない、または無配合
  • メントールなど清涼成分を含まない
  • 敏感肌向けとして設計されたもの
  • 過去に使って問題がなかったもの

避けたいもの

  • 香りが強い化粧水
  • 高濃度のアルコールを含むローション
  • ピーリング成分を含む製品
  • スクラブ入りの製品
  • レチノール、AHA、BHAなど刺激になりやすい製品
  • 美白成分を多数含む高機能美容液

日焼け直後は、シミ対策よりも炎症を悪化させないことを優先してください。

2.アロエジェルは使ってよい?

市販のアロエ配合ジェルやアフターサンローションは、皮膚を冷たく感じさせたり、乾燥を和らげたりする目的で使われます。

ただし、アロエジェルは日焼けによる皮膚障害そのものを治療する薬ではありません。また、製品によってはエタノール、香料、メントールなどが含まれ、傷ついた皮膚へ刺激になることがあります。

アロエ製品を使う条件

  • 水ぶくれがない
  • 皮膚がめくれていない
  • 出血・ジュクジュクがない
  • 過去にその製品でかぶれたことがない
  • 少量を狭い範囲へ試して刺激がない

アロエの葉を切って、そのまま皮膚へ貼る方法はおすすめしません。衛生面の問題や、植物成分による接触皮膚炎の可能性があるためです。

3.痛みが強いときの飲み薬

日焼けによる痛みに対しては、アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの市販の解熱鎮痛薬が選択肢になる場合があります。NHSも、日焼けによる痛みにアセトアミノフェンやイブプロフェンを使用する場合は、添付文書の指示に従うよう案内しています。【3】

アセトアミノフェンを選ぶときの注意

アセトアミノフェンは、日焼けによる痛みを抑える目的で使われることがあります。

ただし、次の方は購入前に薬剤師へ相談してください。

  • 肝臓病がある
  • 日常的に飲酒量が多い
  • 栄養状態が悪い
  • すでに風邪薬や鎮痛薬を飲んでいる
  • 妊娠中・授乳中である
  • 子どもに使用する

総合感冒薬、頭痛薬、解熱剤などにアセトアミノフェンが含まれていることがあります。同じ成分を重ねて飲むと、過量投与による重い肝障害につながるおそれがあります。

あわせて読みたい:カロナールの使い方を薬剤師が解説|用量・間隔・併用注意

イブプロフェン・ロキソプロフェンを選ぶときの注意

イブプロフェンやロキソプロフェンなどのNSAIDsは、痛みと炎症を抑える作用があります。

一方で、次の状態では自己判断での使用を避けるか、薬剤師・医師へ相談する必要があります。

  • 脱水が疑われる
  • 腎機能が低下している
  • 胃・十二指腸潰瘍の既往がある
  • 鎮痛薬で喘息発作を起こしたことがある
  • 抗凝固薬や抗血小板薬を使用している
  • 妊娠中、妊娠の可能性がある
  • 高齢者
  • 他の鎮痛薬をすでに服用している
薬剤師からの注意
強い日差しを浴びたあとに尿が少ない、口が渇く、ふらつく、吐き気がある場合は、脱水の可能性があります。脱水時にNSAIDsを使うと腎機能へ負担がかかることがあるため、鎮痛薬を飲む前に薬剤師または医師へ相談してください。

4.市販のステロイド外用薬は使える?

海外の医療情報では、皮膚が破れていない軽度から中等度の日焼けに、低力価のヒドロコルチゾンクリームを短期間使用する方法が紹介されることがあります。【5】

しかし、日本で販売されているステロイド外用薬は、成分の強さ、配合成分、使用できる年齢、使用部位が製品ごとに異なります。抗菌成分、抗真菌成分、局所麻酔成分などが一緒に配合されている商品もあります。

そのため、日焼けに市販ステロイドを使う場合は、少なくとも次の条件を満たすか確認してください。

  • 水ぶくれがない
  • 皮膚がめくれていない
  • 出血やジュクジュクがない
  • 範囲が狭い
  • 顔や目の周りではない
  • 感染を疑う膿や悪臭がない
  • 薬剤師が添付文書と症状を確認している

ステロイドを自己判断で塗らないほうがよい状態

  • 水ぶくれがある
  • 水ぶくれが破れている
  • 皮膚が広くめくれている
  • 顔やまぶたが強く腫れている
  • 広範囲の日焼け
  • 乳幼児の日焼け
  • 膿、悪臭、赤みの拡大など感染が疑われる

「弱いステロイドなら、広い背中へたっぷり塗っても安全」とは限りません。症状の範囲、年齢、部位により適切な薬が変わります。

5.水ぶくれは潰してよい?

水ぶくれは、自分で針を刺したり、皮を切ったりしないでください。

水ぶくれの皮は、その下にある傷ついた組織を外部刺激や細菌から守る役割があります。米国皮膚科学会も、日焼けによる水ぶくれは潰さず、自然に治るのを待つよう案内しています。【4】

水ぶくれが破れていない場合

  1. 冷たい濡れタオルで周囲をやさしく冷やす
  2. 水ぶくれを押さない
  3. 摩擦の少ない、ゆったりした服を着る
  4. 必要なら清潔な非固着性ガーゼをふんわり当てる
  5. できれば当日から翌日までに医療機関へ相談する

水ぶくれが自然に破れた場合

  1. 手を石けんで洗う
  2. 患部を清潔な流水でやさしく洗う
  3. 残った皮を無理にはがさない
  4. 清潔な非固着性ガーゼで保護する
  5. 早めに皮膚科・形成外科へ相談する

家庭にあるティッシュや脱脂綿を直接当てると、傷へ繊維が張りつくことがあります。ガーゼも乾いて傷へ固着すると、交換時に皮膚を傷つけるため注意してください。

感染を疑うサイン

  • 赤みが周囲へ広がる
  • 腫れや痛みが日ごとに強くなる
  • 黄色や緑色の液が出る
  • 悪臭がする
  • 発熱する
  • 赤い筋が腕や脚へ伸びる

このような場合は、細菌感染を起こしている可能性があります。市販の消毒薬や抗菌薬入り軟膏だけで様子を見ず、医療機関を受診してください。

日焼け後にやってはいけないこと

避けたい行動 理由
氷を直接当てる 冷やしすぎによる皮膚障害の原因になる
水ぶくれを針で刺す 感染や治癒遅延のリスクが高まる
皮むけを無理にはがす 新しい皮膚を傷つける
熱い風呂・サウナへ入る 血流が増え、痛みや炎症が強くなることがある
アルコールを飲む 脱水を悪化させ、判断力も低下させる
歯磨き粉、みそ、油、バターを塗る 治療効果は期待できず、刺激や感染の原因になる
スプレー式の局所麻酔薬を多用する 成分によって刺激やアレルギーを起こすことがある
翌日も日光へ当てる 炎症が悪化し、治癒が遅れる

薬による光線過敏症ではないか確認しよう

通常なら強い日焼けをしない程度の日光で、赤み、水ぶくれ、かゆみなどが強く出た場合は、薬剤性の光線過敏症も考える必要があります。

光線過敏症を起こす可能性がある薬としては、次のようなものがあります。ただし、服用している人全員に起こるわけではありません。

  • 一部の抗菌薬
  • 一部の利尿薬
  • 一部の抗不整脈薬
  • 一部の糖尿病治療薬
  • 一部の抗炎症薬
  • ケトプロフェンを含む外用鎮痛消炎薬

特にケトプロフェン外用剤では、貼付・塗布した部位へ紫外線が当たることで、強い紅斑、水ぶくれ、びらんなどの光線過敏症を起こすことがあり、PMDAが注意喚起しています。使用をやめたあと、時間がたってから症状が現れることもあります。【7】

服用中の薬を自己判断で中止しないでください
「薬が原因かもしれない」と思っても、心臓病、てんかん、感染症などの治療薬を急に中止すると危険な場合があります。薬の名前、お薬手帳、皮膚の写真を用意し、処方医または薬剤師へ相談してください。

関連記事:湿布でかぶれる原因と対策|皮膚が弱い人の使い方を薬剤師が解説

子ども・高齢者・妊娠中の注意点

乳幼児・子ども

子どもは大人より体温調節が未熟で、広範囲を冷やし続けると体温が下がりすぎることがあります。一方、暑い場所に長時間いた場合は熱中症も起こしやすいため、皮膚だけでなく全身状態を確認します。

乳幼児に水ぶくれ、ぐったり、発熱、嘔吐、哺乳低下がある場合は、早めに小児科へ相談してください。夜間・休日に迷った場合は、地域の実施時間を確認したうえで、子ども医療電話相談「#8000」を利用できます。【10】

高齢者

高齢者は、口の渇きを感じにくい、腎機能が低下している、利尿薬を使っているなどの理由から、脱水や薬の副作用に注意が必要です。

痛み止めを選ぶときは、腎機能、胃潰瘍歴、心不全、抗凝固薬などを確認する必要があります。本人だけで判断せず、お薬手帳を持って薬剤師へ相談してください。

妊娠中・授乳中

妊娠中は、妊娠週数によって使える鎮痛薬が異なります。特にNSAIDsは妊娠時期によって胎児への影響が問題になるため、自己判断でイブプロフェンやロキソプロフェンを使用しないでください。

外用薬についても、塗る範囲、成分、使用期間で判断が変わります。妊娠中・授乳中は、薬剤師または産婦人科へ相談しましょう。

第2部のミニまとめ

  • 軽い赤みには、冷却後の低刺激な保湿が基本
  • アロエジェルは治療薬ではなく、成分による刺激に注意
  • 痛み止めは持病、脱水、妊娠、併用薬を確認する
  • 水ぶくれや皮膚のめくれにステロイドを自己判断で塗らない
  • 水ぶくれは潰さず、自然に破れたら流水で洗いガーゼで保護
  • 通常より極端に強い日焼けは薬剤性光線過敏症も確認する

④ 症例・具体例|こんなときはどうする?

症例1:肩が赤くヒリヒリするが、水ぶくれはない

状況
20代。海水浴から帰宅後、両肩が赤くなり、触ると熱い。軽いヒリヒリ感はあるが、水ぶくれ、発熱、吐き気はない。

対応例

  1. エアコンの効いた室内で休む
  2. 冷たいシャワーを弱く当てる
  3. タオルでこすらず、水分を押さえるように拭く
  4. 低刺激・無香料の保湿剤を少量使う
  5. ゆったりした綿素材の服を着る
  6. 翌日まで追加の日光を避ける

痛みが強い場合は、持病や併用薬を確認したうえで市販の鎮痛薬を検討できます。ただし、夜になって水ぶくれや発熱が出た場合は、受診へ切り替えます。

後輩薬剤師なぎさ
後輩薬剤師なぎさ
帰宅直後に水ぶくれがなくても、夜から翌日に出てくることがあるんですね。
ゆずまる
ゆずまる
そうだね。日焼けの炎症は時間がたってから目立つことがあるから、その日の夜と翌朝にも皮膚と全身状態を確認しよう。

症例2:背中に小さな水ぶくれが複数できた

状況
30代。屋外イベントの翌朝、背中に小さな水ぶくれが複数できている。意識は正常で、水分も飲める。

対応例

  • 水ぶくれを潰さない
  • 冷たい濡れタオルを軽く当てる
  • リュックや硬い衣類による摩擦を避ける
  • 必要なら非固着性ガーゼで保護する
  • 当日中に皮膚科または形成外科へ相談する

小さな水ぶくれでも、複数ある場合は皮膚障害が広がっている可能性があります。市販ステロイドや抗菌薬入り軟膏を塗り重ねず、医療機関で深さや感染の有無を確認してもらいましょう。

症例3:顔が腫れ、まぶたが開けにくい

状況
40代。屋外作業後、顔全体が赤くなり、翌朝にはまぶたが強く腫れて開けにくい。目がゴロゴロして、光をまぶしく感じる。

対応例

顔や目の症状が強い場合は、市販薬を目の周囲へ塗る前に、皮膚科または眼科へ相談してください。

視力低下、強い眼痛、見え方の異常がある場合は、早めの眼科受診が必要です。コンタクトレンズは外し、目をこすらないでください。

関連記事:目の周りが赤くヒリヒリする原因と対処法

症例4:日焼け後に頭痛・吐き気・ふらつきがある

状況
50代。炎天下で数時間作業し、首と腕が日焼けした。頭痛、吐き気、ふらつきがあり、尿も少ない。

対応例

この場合は皮膚の日焼けより、脱水や熱中症への対応を優先します。

  1. 涼しい場所へ移動する
  2. 衣服を緩める
  3. 首、わきの下、脚の付け根などを冷やす
  4. 意識が正常で飲める場合のみ、少しずつ水分・電解質を補給する
  5. 改善しない、吐いて飲めない、反応がおかしい場合は119番へ連絡する

厚生労働省は、熱中症は屋外だけでなく室内でも発症し、重症の場合は死亡することもあるため、体調変化への注意を呼びかけています。【11】

あわせて読みたい:熱中症の予防・応急処置・症状の見分け方まとめ

症例5:湿布を貼った場所だけ強く赤くなり、水ぶくれができた

状況
60代。腰へ湿布を貼ったあと、屋外で作業した。湿布を貼っていた場所を中心に、強いかゆみ、赤み、水ぶくれが出た。

対応例

単純な日焼けではなく、外用薬による光線過敏症の可能性があります。

  • 原因と考えられる外用薬の使用を中止する
  • 患部を衣類などで遮光する
  • 水ぶくれを潰さない
  • 使用していた商品の箱・説明書を持って受診する
  • 処方薬の場合は、処方元または薬局へ連絡する

ケトプロフェン外用剤では、使用終了後も一定期間、使用部位を紫外線から守る必要があります。具体的な期間は使用した製品の添付文書に従ってください。【7】

日焼けで病院を受診する目安

すぐに119番を検討する症状

  • 呼びかけへの反応がおかしい
  • 意識を失った
  • けいれんしている
  • 呼吸が苦しい
  • 水を飲めない、飲ませるとむせる
  • 繰り返し吐いている
  • まっすぐ歩けない
  • 極端な高体温が疑われる
  • 広範囲の水ぶくれと全身状態の悪化がある

当日中の受診を考える症状

  • 水ぶくれが複数または広範囲にある
  • 顔、まぶた、口唇が強く腫れている
  • 目の痛み、まぶしさ、見えにくさがある
  • 痛みが強く、眠れない
  • 高熱、悪寒、強い頭痛、吐き気がある
  • 皮膚が白っぽい、紫色、黒っぽい
  • 皮膚の感覚が鈍い
  • 乳幼児や高齢者に強い日焼けがある
  • 免疫を抑える薬を使用している
  • 薬剤性光線過敏症が疑われる

翌日までに受診を検討する症状

  • 小さくても水ぶくれができた
  • 冷やしても強い痛みが続く
  • 赤みや腫れが広がっている
  • 水ぶくれが破れた
  • 市販薬を使ってよいか判断できない

自宅で様子を見やすい状態

  • 赤みが軽い
  • 水ぶくれがない
  • 発熱や吐き気がない
  • 水分を問題なく飲める
  • 冷却で痛みが軽くなる
  • 症状が悪化していない

ただし、自宅で様子を見ていても、赤みや痛みはあとから強くなることがあります。その日の夜と翌日にも状態を確認してください。

夜間・休日に受診するか迷ったら

救急車を呼ぶべきか、今すぐ病院へ行くべきか迷った場合は、地域によって「救急安心センター #7119」を利用できます。消防庁によると、#7119では医師、看護師、救急救命士などから、緊急性や受診手段について助言を受けられます。実施地域や利用時間は地域によって異なります。【9】

子どもの症状については、子ども医療電話相談「#8000」が利用できます。実施時間帯は都道府県ごとに異なるため、厚生労働省の案内ページで確認してください。【10】

医療機関へ伝えるとよい情報

  • いつ、どこで、何時間くらい日光を浴びたか
  • 日焼け止めを使っていたか
  • 水ぶくれが出た時間
  • 発熱、吐き気、頭痛、尿量低下の有無
  • 使用した市販薬・化粧品
  • 服用中の薬、使用中の湿布
  • 皮膚症状の写真

日焼けした翌日以降の過ごし方

入浴は短時間・ぬるめにする

熱い湯、長風呂、サウナは、痛みや炎症を強くする可能性があります。皮膚をこすらず、ぬるめからやや冷たいシャワーを短時間使いましょう。

皮むけを無理にはがさない

数日すると皮膚が乾燥し、皮がむけることがあります。無理にはがすと、新しくできた皮膚を傷つけ、出血や感染の原因になります。

爪でかかず、低刺激の保湿剤を使い、自然にはがれるのを待ちましょう。

完全に治るまで日光を避ける

赤みやヒリヒリが残っている間は、さらに紫外線を浴びないようにします。日陰、日傘、帽子、長袖などを活用してください。

皮膚が落ち着いて日焼け止めを再開するときは、刺激を感じにくい製品を少量から試します。

関連記事:薬剤師が解説|日焼け止めの選び方・使い方と紫外線の正しい知識

日焼けを繰り返さないための予防チェックリスト

  • □ 外出前に日焼け止めを塗る
  • □ 汗をかいたあと、泳いだあとに塗り直す
  • □ 首、耳、足の甲、頭皮の塗り忘れを確認する
  • □ 帽子、日傘、長袖、サングラスを併用する
  • □ 日差しが強い時間帯の長時間外出を避ける
  • □ 曇りの日も紫外線対策をする
  • □ 水辺、砂浜、雪面では反射光にも注意する
  • □ 光線過敏症を起こす薬を使用していないか確認する
  • □ 子どもの皮膚を定期的に確認する
  • □ 屋外では水分と休憩時間を確保する

⑤ まとめ|水ぶくれがあれば「軽い日焼け」と考えない

後輩薬剤師なぎさ
後輩薬剤師なぎさ
日焼けしたら、すぐに冷やして保湿すれば終わり、ではないんですね。
ゆずまる
ゆずまる
そうだね。軽い赤みなら冷却と低刺激の保湿が中心だけど、水ぶくれや全身症状があれば受診判断が必要だよ。特に熱中症が疑われる症状を見逃さないことが大切だね。
  • 日焼けに気づいたら、すぐに日陰や涼しい室内へ移動する
  • 冷たいシャワーや濡れタオルでやさしく冷やす
  • 氷や保冷剤を皮膚へ直接当てない
  • 水ぶくれを針で刺したり、皮を切ったりしない
  • 軽い赤みだけなら、冷却後に低刺激の保湿剤を検討する
  • 鎮痛薬は持病、脱水、妊娠、併用薬を確認して選ぶ
  • 市販ステロイドを水ぶくれや破れた皮膚へ自己判断で塗らない
  • 頭痛、吐き気、ふらつき、意識異常があれば熱中症を疑う
  • 水ぶくれ、強い腫れ、顔・目の症状は早めに受診する

迷ったときは「何を塗るか」より「受診が必要か」を先に確認

水ぶくれ、強い痛み、広範囲の赤み、発熱、吐き気、頭痛、ふらつきがある場合は、薬局、皮膚科、形成外科、救急相談へ連絡してください。

あわせて読みたい:日焼け後の正しい治療法と市販薬ケア完全ガイド

⑥ よくある質問

Q1.日焼けは何分くらい冷やせばよいですか?

まず10~15分程度をひとつの目安として、冷たいシャワーや濡れタオルで冷やします。ただし、時間を厳密に守ることより、冷やしすぎないことが大切です。寒気、震え、しびれが出たら中止してください。

熱感や痛みが戻るときは、短時間の冷却を繰り返します。乳幼児、高齢者、広範囲の日焼けでは体温低下に注意しましょう。

Q2.保冷剤をタオルで包めば使えますか?

タオルで十分に包み、短時間、軽く当てる方法であれば使用できる場合があります。ただし、同じ場所へ長時間固定したり、水ぶくれを圧迫したりしないでください。

基本的には、冷たいシャワーや濡れタオルのほうが温度調節しやすいでしょう。

Q3.水ぶくれは何日で治りますか?

範囲や深さにより異なります。浅く小さな水ぶくれは1~2週間程度で落ち着くこともありますが、深い皮膚障害、感染、広範囲の日焼けではさらに長くかかります。

水ぶくれが大きくなる、破れた、膿が出る、痛みが強くなる場合は受診してください。

Q4.日焼けの水ぶくれを潰したほうが早く治りますか?

いいえ。自分で潰すと、細菌が入り感染する危険が高まります。水ぶくれの皮は、その下の組織を守る役割があります。

大きな水ぶくれは医療機関で処置することがありますが、家庭で針を刺したり皮を切ったりしないでください。

Q5.日焼けにワセリンを塗ってよいですか?

熱感が強い直後に、広範囲へ厚く塗ることは避け、まず冷却を優先してください。また、水ぶくれや皮膚が破れている部分へ自己判断で塗り込まず、医師・薬剤師へ相談しましょう。

日焼け後の乾燥が中心で、皮膚が破れておらず、熱感が落ち着いている場合には、保護目的で使われることがあります。

Q6.日焼けにオロナインなどの軟膏を塗ってよいですか?

日焼けの程度や皮膚の状態によります。消毒成分や複数の成分を含む軟膏が、すべての日焼けに適するわけではありません。

特に水ぶくれ、皮膚のめくれ、ジュクジュクがある場合は、自己判断で塗らず受診してください。

Q7.アロエジェルは冷蔵庫で冷やして使ってよいですか?

製品の保管方法に反しない範囲で、少し冷えた製品が心地よく感じられることはあります。ただし、凍らせたものを当てたり、刺激の強い製品を使用したりしないでください。

水ぶくれや傷がある部分には使わず、少量で刺激がないか確認しましょう。

Q8.日焼けにステロイドを塗ると早く治りますか?

皮膚が破れていない限局した炎症に、低力価のステロイドが使われることはあります。ただし、すべての日焼けに適するわけではなく、製品の強さや配合成分も異なります。

水ぶくれ、びらん、感染、顔・目の周囲、広範囲、乳幼児では、自己判断で使わず医師・薬剤師へ相談してください。

Q9.日焼けの痛みにロキソニンを飲んでもよいですか?

成人で、添付文書上の使用条件を満たす場合は選択肢になることがあります。ただし、脱水、腎臓病、胃潰瘍、鎮痛薬による喘息、抗凝固薬使用中、妊娠中などでは注意が必要です。

日焼け後に尿が少ない、口が渇く、吐き気やふらつきがある場合は、自己判断で服用する前に相談してください。

Q10.日焼けした当日にお酒を飲んでもよいですか?

おすすめしません。アルコールは脱水を悪化させる可能性があり、鎮痛薬との組み合わせで胃や肝臓へ負担をかけることもあります。

日焼け当日は水分補給と休息を優先しましょう。

Q11.皮がむけてきたら、全部はがしてよいですか?

無理にはがさないでください。新しくできた皮膚を傷つけ、出血や感染、色素沈着の原因になる可能性があります。

低刺激の保湿剤で乾燥を防ぎ、自然にはがれるのを待ちます。

Q12.日焼けした部分へ翌日から日焼け止めを塗ってよいですか?

塗ったときに強くしみる、皮膚がめくれている、水ぶくれがある場合は無理に使用せず、衣類や日陰で遮光してください。

赤みや痛みが落ち着き、皮膚が破れていない場合は、低刺激の製品を少量から試します。こすらずに塗ることが大切です。

Q13.水ぶくれが小さければ病院へ行かなくても大丈夫ですか?

小さく限局し、全身症状がなく、痛みも軽い場合は緊急性が低いこともあります。ただし、水ぶくれができた時点で、赤みだけの日焼けより皮膚障害が強いと考えます。

できれば当日から翌日までに、皮膚科、形成外科、薬局などへ相談してください。

Q14.日焼けと熱中症は同時に起こりますか?

はい。炎天下で長時間過ごした場合、日焼けと脱水・熱中症が同時に起こることがあります。

頭痛、吐き気、ふらつき、筋肉のけいれん、尿量低下、意識の変化がある場合は、皮膚のケアより熱中症への対応を優先してください。

Q15.いつもの日焼けより症状が強いのは薬のせいですか?

可能性のひとつとして、薬剤性光線過敏症があります。飲み薬だけでなく、湿布や塗り薬が原因になることもあります。

服用薬を自己判断で中止せず、お薬手帳、使用した湿布や薬の箱、皮膚の写真を持って医師・薬剤師へ相談してください。

⑦ 参考文献・参考資料

  1. 公益社団法人日本皮膚科学会「皮膚科Q&A 日焼け」
    https://qa.dermatol.or.jp/qa2/index.html
    最終確認日:2026年7月19日
  2. 環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」
    https://www.env.go.jp/content/900410650.pdf
    最終確認日:2026年7月19日
  3. NHS「Sunburn」
    https://www.nhs.uk/conditions/sunburn/
    最終確認日:2026年7月19日
  4. American Academy of Dermatology Association「How to treat sunburn」
    https://www.aad.org/public/everyday-care/injured-skin/burns/treat-sunburn
    最終確認日:2026年7月19日
  5. Mayo Clinic「Sunburn-Diagnosis and treatment」
    https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/sunburn/diagnosis-treatment/drc-20355928
    最終確認日:2026年7月19日
  6. 独立行政法人医薬品医療機器総合機構「一般用医薬品・要指導医薬品情報検索/OTC版DSU」
    https://www.pmda.go.jp/safety/info-services/drugs/calling-attention/otc-dsu/0001.html
    最終確認日:2026年7月19日
  7. 厚生労働省・PMDA「ケトプロフェン外用剤による光線過敏症に係る安全対策について」医薬品・医療機器等安全性情報 No.276
    https://www.pmda.go.jp/files/000144777.pdf
    最終確認日:2026年7月19日
  8. 一般社団法人日本創傷外科学会「やけど(熱傷)」
    https://www.jsswc.or.jp/general/yakedo.html
    最終確認日:2026年7月19日
  9. 総務省消防庁「救急安心センター事業(#7119)の全国展開」
    https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/appropriate/items/appropriate006_01_kyukyu_anshin_02.pdf
    最終確認日:2026年7月19日
  10. 厚生労働省「子ども医療電話相談事業(#8000)について」
    https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/newpage_55223.html
    最終確認日:2026年7月19日
  11. 厚生労働省「熱中症予防のための情報・資料サイト」
    https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/nettyuu_taisaku/
    最終確認日:2026年7月19日
免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。症状の範囲や重症度、年齢、持病、妊娠の有無、服用中の薬によって適切な対応は異なります。水ぶくれ、強い痛み、発熱、吐き気、頭痛、意識の変化などがある場合は、自己判断で市販薬を使用せず、医師・薬剤師などの専門家へご相談ください。

 

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