2026年10月25日更新
「夜中に急に耳が痛いと泣き出した」「風邪のあとから耳をしきりに触る」「熱が出て、耳だれまで出てきた」——子どもでよくある病気の一つが急性中耳炎です。
急性中耳炎は、風邪などをきっかけに鼻やのどの炎症が耳管を通って中耳に広がり、鼓膜の奥に炎症や膿がたまる病気です。特に乳幼児は耳管が短く水平に近いため、中耳炎を起こしやすいとされています。
この記事の結論
- 主な症状は耳痛・発熱・不機嫌・耳漏
- 診断では症状だけでなく鼓膜の膨隆などの鼓膜所見が重要
- 軽症・低リスクなら抗菌薬なしで2〜3日経過観察することもある
- 抗菌薬が必要な場合の第一選択は一般にアモキシシリン
- 夜間の耳痛にはアセトアミノフェンなどが使われることがある
- 中耳炎そのものに全国一律の登園停止期間はない
- 耳の後ろの腫れ、強い頭痛、ぐったりは合併症のサインとして注意

※耳の後ろの腫れ、ぐったり、高熱の持続などがある場合は、一般的な中耳炎と思い込まず早めに受診してください。
- 急性中耳炎とは?
- 子どもの中耳炎の症状と見分け方
- 夜の耳痛と家庭での初期対応
- 抗菌薬が必要になる目安と治療
- 保育園・プール・日常生活の目安
- 再診・処置・合併症の注意点
- 反復性中耳炎・滲出性中耳炎・聞こえの問題
- 年齢別・家庭で見る中耳炎のサイン
- 抗菌薬の飲み方・服薬トラブル
- 中耳炎は何日で治る?回復までの経過
- よくある質問
- Q1. 子どもの中耳炎は何日で治る?
- Q2. 抗菌薬なしでも治りますか?
- Q3. 熱がなくても中耳炎?
- Q4. 耳だれが出たら治ってきた証拠?
- Q5. カロナールは使えますか?
- Q6. 抗菌薬を飲めば翌日登園できますか?
- Q7. 耳掃除はしていい?
- Q8. 中耳炎で難聴になりますか?
- Q9. 耳だれが止まれば受診しなくていい?
- Q10. 中耳炎でお風呂は入れますか?
- Q11. 中耳炎は兄弟にうつりますか?
- Q12. 耳を温めるとよくなりますか?
- Q13. 鼻吸いで中耳炎は悪化しますか?
- Q14. 抗菌薬は必ず飲み切る?
- Q15. 中耳炎は何度も繰り返しますか?
- Q16. 保育園は何日休む?
- Q17. プールはいつから?
- Q18. 飛行機に乗っても大丈夫?
- どこを受診する?薬剤師・保護者のチェックポイント
- 薬剤師からひとこと|「抗菌薬を出すか」だけでなく鼓膜と全身状態を見る
- 似た病気との違い
- まとめ|子どもの中耳炎は「耳痛+鼓膜所見+全身状態」で判断
- 参考資料・一次情報
急性中耳炎とは?
急性中耳炎は、急に発症する中耳の感染症です。耳痛・発熱・耳漏を伴うことがあります。
なぜ子どもは中耳炎になりやすい?
子どもの耳管は、大人に比べて短く、太く、傾きが小さいため、鼻やのどの炎症が中耳へ広がりやすいとされています。特に生後6か月〜2歳頃は中耳炎を起こしやすい年齢です。
風邪のあとに中耳炎になるのはなぜ?
鼻水・鼻づまり・咳などの上気道炎のあとに、鼻咽腔の炎症が耳管を通って中耳へ広がるためです。「風邪が治りかけたと思ったら、急に耳を痛がる」という経過は珍しくありません。
子どもの中耳炎の症状と見分け方
主な症状
- 耳が痛い
- 発熱
- 不機嫌
- 泣く
- 耳を触る
- 耳だれ
- 聞こえにくそう
- 夜眠れない
赤ちゃんは「耳が痛い」と言えない
乳児では、急に機嫌が悪くなる、夜泣きが増える、耳を触る、ミルクを飲む時に泣く、発熱するなどが受診のきっかけになることがあります。
診断で大事なのは鼓膜所見
急性中耳炎の診断では耳痛だけでなく、鼓膜の膨隆などの所見が重要です。鼓膜が赤いだけでは急性中耳炎と断定できないことがあります。
耳だれが出たら?
耳だれが出る場合、鼓膜が破れて中耳の膿が外へ出ている可能性があります。耳漏がある場合は受診してください。
夜の耳痛と家庭での初期対応
夜中に耳が痛いと泣いたらどうする?
全身状態が良く、耳痛のみであれば、まず痛みを和らげて翌日受診することもあります。ただし、強い痛みが続く、高熱、ぐったり、耳の後ろが腫れる場合は夜間でも受診相談を検討します。
痛み止めは使える?
アセトアミノフェンの具体的な使い方・服用間隔は、カロナールの使い方|用量・何時間あける?も参考にしてください。
子どもの耳痛には、年齢・体重に応じてアセトアミノフェンなどが使われることがあります。
抗菌薬が必要になる目安と治療
抗菌薬は必ず必要?
必ずではありません。軽症・低リスクでは、抗菌薬をすぐ使わず2〜3日経過観察することがあります。
なぜすぐ抗菌薬を出さないことがある?
抗菌薬を必要以上に使うと耐性菌の問題につながります。詳しくは抗生物質が効かなくなる理由とは?耐性ができる仕組みで解説しています。
急性中耳炎は自然に改善する例があるためです。また、不必要な抗菌薬使用は下痢・発疹などの副作用や薬剤耐性菌の問題につながります。
抗菌薬が必要になりやすいケース
- 耳漏がある
- 鼓膜の膨隆が強い
- 耳痛が強い
- 発熱・不機嫌が強い
- 年齢が低い
- 基礎疾患がある
実際の治療判断は、年齢、鼓膜所見、全身状態を合わせて医師が行います。
第一選択はアモキシシリン
抗菌薬が必要な場合、一般にアモキシシリンが第一選択として使われます。
アモキシシリンのポイント
- ペニシリン系抗菌薬
- 小児急性中耳炎でよく使われる
- 体重に応じて用量が決まる
- 症状が良くなっても自己判断で中止しない
セフジトレン・セフカペンなどのセフェム系は?
抗菌薬の「広域・狭域」や使い分けの基本は、抗菌薬の抗菌スペクトラムとは?も参考になります。
症例や薬剤アレルギー歴、過去の治療歴などによってセフェム系抗菌薬が選ばれることがあります。
ただし、最初から広域抗菌薬を選ぶのではなく、必要性を見極めて使うことが大切です。
ワイドシリン・サワシリンは同じ?
どちらも有効成分はアモキシシリンです。製剤や規格が異なるため、処方された量を確認して使用します。
オーグメンチンはいつ使う?
アモキシシリンで効果不十分の場合や耐性菌を考慮する場合などに、アモキシシリン/クラブラン酸が使われることがあります。
抗菌薬は何日飲む?
年齢・重症度・使用薬によって異なります。処方された日数・指示に従ってください。
飲んですぐ吐いたら?
再投与するかは薬の種類や服用後の時間によって変わります。自己判断で追加せず、薬局や処方医へ確認してください。
下痢が出たら抗菌薬をやめる?
抗菌薬で下痢が出ることはあります。水様便が頻回、血便、ぐったりなどがある場合は医師・薬剤師へ相談してください。
整腸剤は一緒に使う?
抗菌薬による消化器症状を考慮して整腸剤が処方されることがあります。ただし、すべての子どもに必須ではありません。
点耳薬は使う?
急性中耳炎では、鼓膜や耳漏の状態に応じて点耳薬が使われることがあります。
鼓膜穿孔の有無によって使える薬が変わるため、自己判断で市販の点耳薬を使わないでください。
耳を冷やすと楽になる?
耳の周囲を冷やすことで痛みが和らぐと感じる子もいます。ただし、強い痛みを我慢させる代わりにはなりません。
温めた方がいい?
温めると痛みが増す子もいます。本人が楽に感じる方法を選び、痛みが強い場合は鎮痛薬や受診を優先します。
保育園・プール・日常生活の目安
保育園は何日休む?
急性中耳炎そのものに、全国一律の「発症後○日」という登園停止期間はありません。熱が下がり、耳痛が落ち着き、食事・睡眠・活動が普段に近くなってから登園を考えます。
登園してよい目安
- 発熱が落ち着いている
- 耳痛が強くない
- 夜に眠れている
- 食事・水分が取れる
- 元気に遊べる
まだ休ませたい状態
- 夜中に何度も痛みで起きる
- 高熱が続く
- 耳だれが多い
- ぐったりしている
- 痛み止めが切れると強く泣く
プールはいつから?
耳だれや鼓膜穿孔がある場合は、医師から許可が出るまでは控えるのが安全です。
お風呂は入っていい?
全身状態が良ければ入浴できることがあります。ただし、高熱やぐったりがある場合は無理をしないでください。
耳掃除はしていい?
耳だれがある時は、綿棒を奥まで入れず、外側に出てきた分をやさしく拭く程度にします。
鼻吸いはした方がいい?
鼻水・鼻づまりが長引く場合は副鼻腔炎を合併していることもあります。子どもの副鼻腔炎は何日で治る?黄色い鼻水・抗菌薬・保育園の目安もあわせて確認してください。
鼻水や鼻づまりが強い場合、適切な鼻汁吸引で楽になることがあります。ただし、強くやりすぎると粘膜を傷つけるため注意します。
鼻は強くかませてもいい?
強く一気にかむより、片側ずつやさしくかむ方がよいでしょう。
再診・処置・合併症の注意点
再診はいつ?
抗菌薬を使わず経過観察する場合は、2〜3日で改善するか確認します。痛みや発熱が改善しない、悪化する場合は再診します。
抗菌薬を飲んでもよくならない場合
適切に服用しても症状が改善しない場合、原因菌や耐性、重症度の再評価が必要になることがあります。
耳鼻咽喉科で鼓膜所見を再確認します。
鼓膜切開とは?
鼓膜に小さな切開を入れて、中耳にたまった膿や液体を排出する処置です。
中等症以上では、症状や鼓膜所見によって鼓膜切開が検討されることがあります。
切開したら聞こえなくなる?
通常、鼓膜は自然に閉じていきます。処置後の管理については耳鼻咽喉科の指示に従ってください。
反復性中耳炎・滲出性中耳炎・聞こえの問題
中耳炎を繰り返す場合
短期間に何度も急性中耳炎を繰り返す子どももいます。
反復性中耳炎では、年齢、保育環境、鼻症状、アデノイドなどの背景も考慮されます。
滲出性中耳炎との違い
| 項目 | 急性中耳炎 | 滲出性中耳炎 |
|---|---|---|
| 耳痛 | あり得る | 通常目立たない |
| 発熱 | あり得る | 通常なし |
| 主な問題 | 急性炎症 | 聞こえにくさ |
治った後も聞こえにくそうな時は?
急性炎症が治っても、中耳に液体が残って一時的に聞こえにくくなることがあります。
長引く場合は滲出性中耳炎の可能性もあるため、耳鼻咽喉科で確認します。
耳の後ろが腫れたら注意
耳の後ろが赤く腫れる、耳が前に押し出されるように見える場合は、乳様突起炎などの合併症を考えます。早めの受診が必要です。
すぐ受診したいサイン
- □ ぐったりしている
- □ 耳の後ろが腫れている
- □ 強い頭痛がある
- □ 高熱が続く
- □ 嘔吐を繰り返す
- □ 顔色が悪い
- □ 首が硬い・意識がおかしい
夜間に迷ったら#8000
子どもの耳痛で夜間受診すべきか迷う場合は、子ども医療電話相談#8000を利用できます。
受診前に伝えるとよいこと
- いつから耳を痛がっているか
- どちらの耳か
- 発熱
- 耳だれ
- 風邪症状
- 痛み止めを使ったか
- 中耳炎の既往
- 抗菌薬アレルギー
薬局で確認したいこと
- 年齢・体重
- 抗菌薬の用量
- 服用回数
- 薬剤アレルギー
- 嘔吐・下痢
- 過去の中耳炎
- 飲み切り指示
年齢別・家庭で見る中耳炎のサイン
0〜1歳
言葉で耳痛を訴えられないため、不機嫌、夜泣き、哺乳量低下、耳を触る、発熱などから気づくことがあります。
1〜3歳
「耳が痛い」と言える子も増えますが、突然泣く、夜眠れない、風邪の後に機嫌が悪いなどの変化が重要です。
4歳以上
痛みの場所や聞こえにくさを伝えられることが増えます。片耳だけ聞き返しが増えた場合も注意します。
家庭で中耳炎を見分けられる?
家庭だけで確定診断するのは難しいです。
耳痛があっても、外耳炎、耳垢栓塞、顎関節、咽頭炎など別の原因もあります。
急性中耳炎は鼓膜所見が重要なので、耳鼻咽喉科や小児科での診察が基本です。
耳が痛いけど熱がない場合
熱がなくても急性中耳炎はあり得ます。
痛みが続く、夜眠れない、聞こえにくそう、耳だれがある場合は受診を検討します。
耳が痛くないのに中耳炎?
あります。特に乳幼児では、痛みをうまく伝えられず、不機嫌や食欲低下だけのこともあります。
耳だれが出たらどう拭く?
耳の入口に出てきた分だけを清潔なガーゼやティッシュでやさしく拭きます。
綿棒を奥まで入れて掃除しないでください。
寝る向きで痛みは変わる?
患側を下にすると痛みや圧迫感を強く感じる子もいます。
本人が楽な向きで休ませて構いません。
夜中に痛がった時の行動フロー
- 全身状態を確認する
- 高熱・ぐったり・耳の後ろの腫れがないか見る
- 年齢・体重に合った解熱鎮痛薬を使えるか確認する
- 水分を取らせる
- 強い危険サインがなければ翌日受診を検討
- 判断に迷えば#8000へ相談
抗菌薬の飲み方・服薬トラブル
抗菌薬を飲み忘れたら?
気づいた時点と次回服用時刻の間隔によって対応が異なります。
2回分をまとめて飲ませず、処方時の説明や薬剤師の指示を確認してください。
抗菌薬は食後でないとダメ?
薬剤によっては食事の有無にかかわらず服用できるものもあります。
中耳炎では小児が食欲低下していることも多いため、「食べられないから薬も飲ませられない」と自己判断せず薬剤師へ相談してください。
粉薬が飲めない時は?
少量の水で練る、服薬補助ゼリーを使うなどの方法があります。
混ぜる食品によって苦味が強くなる薬もあるため、薬ごとに適した方法を薬剤師へ確認すると安心です。
中耳炎は何日で治る?回復までの経過
中耳炎は自然に治る?
軽症では自然軽快することがあります。
ただし、低年齢、耳漏、強い鼓膜膨隆、重い全身症状などでは抗菌薬治療が必要になることがあります。
中耳炎で熱は何日続く?
原因や重症度によりますが、治療開始後も1〜2日程度発熱が続くことがあります。
高熱が長引く、悪化する、ぐったりする場合は再診します。
耳痛は何日続く?
軽症では1〜2日で改善してくることがあります。
痛みが強いまま続く場合は鼓膜所見の再評価が必要です。
中耳炎は何日で治る?
症状自体は数日で改善することがありますが、中耳の液体はその後もしばらく残ることがあります。
「痛みがなくなった=完全に中耳の状態が元通り」とは限りません。
保育園で薬を飲ませてもらえる?
小学生以降の学校での服薬ルールについては、小学生に薬を学校へ持たせていい?服薬依頼書・1回分の準備も参考にしてください。
園によって対応が異なります。
昼の服用が必要な場合は、与薬依頼書や医師の指示書が必要なこともあるため、事前に園へ確認してください。
プール再開の目安
耳漏がなく、鼓膜穿孔が治癒し、医師から許可が出ていれば再開できることがあります。
自己判断で早く再開しないようにしましょう。
飛行機に乗っても大丈夫?
中耳炎の最中は、気圧変化で耳痛が強くなることがあります。
旅行予定がある場合は、事前に耳鼻咽喉科へ相談してください。
反復性中耳炎とは?
短期間に何度も急性中耳炎を繰り返す状態です。
保育園通園、兄弟、受動喫煙、鼻症状、アデノイドなど複数の背景因子が関係することがあります。
中耳炎を繰り返す時に確認したいこと
- 鼻水・鼻づまりが長引いていないか
- アレルギー性鼻炎がないか
- 受動喫煙がないか
- 集団保育で感染機会が多くないか
- 治療後の再診をしているか
難聴はいつまで続く?
中耳に液体が残ると、一時的に聞こえにくい状態が続くことがあります。
数週間以上続く、言葉の聞き返しが増える、テレビ音量が大きくなる場合は再診を検討します。
ことばの発達に影響する?
長期間の両側性の聞こえにくさが続く場合、言語発達への影響が問題になることがあります。
中耳炎を繰り返す子で聞こえが気になる場合は、耳鼻咽喉科で相談してください。
鼓膜チューブとは?
滲出性中耳炎や反復性中耳炎で、中耳の換気を目的に鼓膜へ小さなチューブを留置することがあります。
すべての中耳炎で必要になる処置ではありません。
よくある質問
Q1. 子どもの中耳炎は何日で治る?
軽症では数日で改善することがありますが、症状や鼓膜所見によって異なります。
Q2. 抗菌薬なしでも治りますか?
軽症・低リスクでは自然軽快することがあり、2〜3日の経過観察が検討されます。
Q3. 熱がなくても中耳炎?
あります。発熱しないこともあります。
Q4. 耳だれが出たら治ってきた証拠?
鼓膜穿孔を伴う可能性があるため受診してください。
Q5. カロナールは使えますか?
年齢・体重に応じた用量で、耳痛・発熱に使われることがあります。
Q6. 抗菌薬を飲めば翌日登園できますか?
抗菌薬を飲んだかどうかだけでなく、発熱・耳痛・睡眠・元気さで判断します。
Q7. 耳掃除はしていい?
耳だれがある時に綿棒を奥まで入れないでください。
Q8. 中耳炎で難聴になりますか?
一時的に聞こえにくくなることがあります。長引く場合は耳鼻咽喉科で確認します。
Q9. 耳だれが止まれば受診しなくていい?
鼓膜穿孔を伴っている可能性があるため、耳だれが止まっても鼓膜の状態を確認してもらうと安心です。
Q10. 中耳炎でお風呂は入れますか?
全身状態が良ければ入浴できることがあります。高熱やぐったりがある場合は控えます。
Q11. 中耳炎は兄弟にうつりますか?
中耳炎そのものは直接うつりませんが、原因となった風邪のウイルスはうつることがあります。
Q12. 耳を温めるとよくなりますか?
温めると痛みが強くなる子もいます。本人が楽に感じる方法を選びます。
Q13. 鼻吸いで中耳炎は悪化しますか?
強すぎる鼻吸いは避けますが、適切な鼻汁吸引で鼻づまりが楽になることがあります。
Q14. 抗菌薬は必ず飲み切る?
処方された日数・指示に従ってください。自己判断で中止しません。
Q15. 中耳炎は何度も繰り返しますか?
乳幼児では繰り返すことがあります。頻回なら耳鼻咽喉科で背景要因を確認します。
Q16. 保育園は何日休む?
一律の日数はありません。発熱・耳痛・睡眠・食事・元気さが回復してから登園を考えます。
Q17. プールはいつから?
耳漏や鼓膜穿孔がある間は控え、医師から再開許可をもらってください。
Q18. 飛行機に乗っても大丈夫?
気圧変化で耳痛が悪化することがあるため、中耳炎中の搭乗は事前に医師へ相談してください。
どこを受診する?薬剤師・保護者のチェックポイント
耳鼻科と小児科、どちらに行く?
どちらでも診察可能なことがありますが、鼓膜を詳しく見てもらいたい、耳だれがある、中耳炎を繰り返す、聞こえが気になる場合は耳鼻咽喉科が向いています。
発熱や咳・鼻水など全身の風邪症状が強い場合や、普段からかかりつけ小児科がある場合は小児科から相談する方法もあります。
こんな時は耳鼻科を優先
- 耳だれがある
- 中耳炎を繰り返している
- 聞こえにくさが続く
- 鼓膜穿孔が疑われる
- プール再開時期を確認したい
- 鼓膜切開やチューブ治療の相談が必要
受診の優先度をどう考える?
| 状態 | 目安 |
|---|---|
| 耳痛だけで元気あり | 翌日受診でもよいことがある |
| 耳痛+高熱 | 早めに受診 |
| 耳だれ | 早めに受診 |
| 耳の後ろが腫れる | 当日中の受診を検討 |
| ぐったり・意識がおかしい | 救急相談 |
薬剤師が見る服薬指導ポイント
- 体重に対して抗菌薬の用量が適切か
- 服用回数を家庭・保育園生活で守れるか
- ペニシリンアレルギー歴
- 以前の中耳炎治療歴
- 下痢・発疹などの副作用歴
- 粉薬の飲み方
- 服薬期間と飲み忘れ時の対応
抗菌薬の味が苦手な子への工夫
粉薬は少量の水で練る、服薬補助ゼリーを使うなどの工夫ができます。
薬によっては酸性飲料や食品と混ぜると苦味が強くなることがあるため、処方された薬ごとに薬剤師へ確認してください。
保育園で薬を飲ませられない場合
1日3回の薬では、昼の服用が難しい家庭もあります。
自己判断で朝夕だけに減らさず、医師・薬剤師へ相談してください。園によっては与薬依頼書が必要です。
中耳炎を繰り返さないためにできること
完全に予防できるわけではありませんが、鼻症状を放置しないこと、受動喫煙を避けること、治療後の再診を守ることは大切です。
- 風邪の鼻水をこまめに処理する
- 鼻を強くかませない
- 受動喫煙を避ける
- 治療後の再診を守る
- 聞こえの変化に気づく
保護者向け|翌朝チェック
- □ 熱が下がっている
- □ 耳痛が軽くなっている
- □ 水分・食事が取れる
- □ 夜より元気がある
- □ 耳だれが増えていない
- □ 耳の後ろに腫れがない
保護者向け|登園前チェック
- □ 強い耳痛がない
- □ 解熱している
- □ 夜に眠れている
- □ 食事・水分が普段に近い
- □ 元気に遊べる
複数当てはまらない項目がある場合は、登園を急がない方が安全です。
よくある失敗パターン
- 痛みが消えたので抗菌薬を自己中止する
- 兄弟の残薬を使う
- 耳だれを綿棒で奥まで掃除する
- 高熱が続いても「中耳炎だから」と様子を見すぎる
- 聞こえにくさが続いても再診しない
- 保育園で飲ませられないため服用回数を自己変更する
薬剤師からひとこと|「抗菌薬を出すか」だけでなく鼓膜と全身状態を見る
中耳炎というと「抗菌薬を飲めば治る」というイメージがありますが、現在は軽症例では経過観察も重要な選択肢です。
一方で、耳漏、強い耳痛、鼓膜膨隆、低年齢、全身状態不良などでは治療が必要になることがあります。
抗菌薬の有無だけでなく、鼓膜所見と子どもの元気さを見て判断する病気です。
夜の耳痛でやってはいけないこと
- 大人用の鎮痛薬を自己判断で飲ませる
- 兄弟に処方された抗菌薬を使う
- 耳の奥に綿棒を入れる
- 耳だれが出ているのに市販点耳薬を自己判断で使う
- 高熱やぐったりがあるのに朝まで我慢させる
耳痛が強いのに熱がない時
熱がなくても中耳炎はあります。痛みの強さ、耳だれ、聞こえにくさ、夜眠れるかを確認します。
痛みが強い、鎮痛薬を使っても眠れない場合は早めの受診を検討します。
耳痛が突然なくなったら治った?
鼓膜が破れて膿が外へ出ると、圧が下がって痛みが急に軽くなることがあります。
その後に耳だれが出ている場合は、治ったと判断せず鼓膜の状態を確認してもらいましょう。
治療後も耳が詰まった感じが残るのはなぜ?
炎症が改善しても、中耳に液体が残ることがあります。
このため耳が詰まる、聞こえが悪い、呼びかけへの反応が鈍いなどの症状が続くことがあります。
家庭で聞こえを確認するポイント
- テレビの音量が以前より大きい
- 何度も聞き返す
- 後ろから呼んでも反応しない
- 片側の耳を向けて聞こうとする
- ことばの聞き間違いが増えた
似た病気との違い
中耳炎と外耳炎の違い
| 項目 | 急性中耳炎 | 外耳炎 |
|---|---|---|
| 炎症部位 | 鼓膜の奥 | 耳の穴の皮膚 |
| 耳を引っ張る痛み | 必ずしも強くない | 強く出ることがある |
| 風邪との関連 | 強い | 必ずしもない |
| 耳だれ | 鼓膜穿孔時にあり得る | あり得る |
中耳炎と耳垢栓塞の違い
耳垢が詰まって聞こえにくくなることもあります。耳痛や発熱がなく、聞こえだけが気になる場合は耳垢の影響も考えます。
家庭で無理に奥まで取らず、耳鼻咽喉科で確認してもらうのが安全です。
追加FAQ
Q19. 中耳炎で夜泣きが増えることはありますか?
あります。耳痛や圧迫感で夜間に眠れず、不機嫌になることがあります。
Q20. 耳だれに血が混じっていたら?
鼓膜や外耳道からの出血が考えられるため、耳の奥を触らず受診してください。
Q21. 中耳炎で食欲が落ちることはありますか?
発熱や耳痛、不機嫌で食欲が落ちることがあります。水分も取れない場合は早めに相談します。
Q22. 抗菌薬を飲み始めて何日でよくなりますか?
1〜2日で痛みや発熱が軽くなることがありますが、改善が乏しい場合は再診します。
Q23. 保育園に耳だれがあっても行けますか?
全身状態だけでなく、耳漏の量や処置の必要性、園の対応可否を確認します。医師の指示を優先してください。
Q24. 中耳炎の治療後に再診は必要?
症状が改善しても鼓膜や中耳液が完全に戻っていないことがあるため、医師から再診指示がある場合は必ず受診してください。

※登園再開や抗菌薬の使用は、日数だけでなく発熱・耳痛・元気さ・鼓膜所見を含めて判断します。
まとめ|子どもの中耳炎は「耳痛+鼓膜所見+全身状態」で判断
- 風邪のあとに起こりやすい
- 乳幼児は中耳炎になりやすい
- 耳痛・発熱・不機嫌・耳漏が主症状
- 診断では鼓膜の膨隆が重要
- 軽症・低リスクでは2〜3日経過観察も選択肢
- 抗菌薬の第一選択はアモキシシリン
- 登園は一律の日数ではなく全身状態で判断
- 耳の後ろの腫れ・ぐったり・強い頭痛は早めに受診


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